おぢのニセコ山暮らし

山暮らしと世間のあれこれを書き綴ります

転向してたのね、中谷巌さんってば!!

2009年02月12日 | Weblog
午前7時の気温は零度。
さらっと雪が降ってます。
真冬はもう終わったかのようでござります。

さて、
きのうの読売新聞の「論点スペシャル」に、中谷巌さんが寄稿をしておる。
中谷さんといえば、小泉あんちゃんとともに構造改革の旗振り役をしたひとりじゃ。
その彼が何を書いているかと言うと,自戒の念をこめて、グローバリズム資本主義を厳しく批判しておるのじゃ。
ふむふむ。

つまり、市場一辺倒、グローバル資本主義者から転向したってこと。
昨年12月に、「資本主義はなぜ自壊したのか」って本を出版して、グローバル資本主義の愚かさと危険を指摘しておるのだそうだ。

今回の金融危機の元々のところは、いわば「強欲」がもたらした。
ようは金、金、金に目がくらんで次々とバブルを引き起こしてきたことじゃ。
もっとも、アメリカの元中央銀行総裁グリーンスパンはバブル発生を知りつつ、それをよしとして米国の金融のカジ取りしてた節がありますがね。
で、岩谷さんご指摘の問題点とは、わがニッポン国なのじゃ。
ちょっと長いけど引用しますです。

「『平等社会』と言われてきた日本も先進国の中ではアメリカに次ぐ『貧困大国』になってしまった。…中略… 貧困率でみると、アメリカが17.1%、日本が14.1%。社会保障が行き届いている北欧諸国はわずか5~6%にすぎない。非正規雇用の急増など、日本はもはや『平等社会』ではなくなった。その結果、日本社会は分断され、この社会が本来持っていた『一体感』『温かさ』『安心・安全』、『人のきずな』や『信頼関係』が棄損され、人々の孤立が目立つようになった。長期的な目で見ると、日本にとってきわめて大きな損失だと思う」としている。

マクロ経済の専門家である中谷さんは、厳しく反省をしておるのじゃ。
さすが、ソニーの社外取締役なんか務めた方じゃねぇ。
一方、ここまでニッポン国をメチャメチャにした、張本人の一人、竹中平蔵はというと、いけしゃぁしゃぁとしてテレビなどに出演しておる。
現在のニッポンの惨状については「構造改革が不十分だったから」と言い放っておる。

いいかげんにしないさいって!!
確かに改革は必要だし、それには痛みが伴うこともあるかもしれません。
しかし、小泉、竹中路線では、ごく少数の大金持ちと大多数の貧乏人しか生まんかったのではないのかねぇ。

ニッポン国をカジ取りする自民党とその取り巻きの皆さんには、この際、総ざんげしていただきたいもんじゃ。
先進国の中で、アメリカに次ぐ貧困大国となったという、哀れなわがニッポン国。
ここ惨憺たる状況から、いったいどうリスタートするんじゃろか。
とにもかくにも、まずは選挙じゃ!!