しらしらと夜が明けてきた午前6時10分の気温はマイナス13度。
まだ街灯は点いたままですが、それでもずいぶんと明るくなってまいりました。
昼と夜の長さが同じになる春分の日は、3月20日だそうですから、もう少しの辛抱でござる。
写真は午前7時過ぎのニセコアンヌプリ。
朝焼けに染まって美しいです。
それにしても、雪の少ないシーズンです。
きのうの除雪作業も、手抜きではありましたが1時間程度でチャッチャと終了じゃ。
先年亡くなった母親が、札幌からご当地に来て、見る見るうちにに数十センチの雪が降るもんだから「かーさん、怖いから札幌に帰る」と申したような降り方は、いまんとこない。
寒いことは寒い冬ですが、雪の少ない2016~2017年シーズンなのでした。
そうこうしておるうちにEテレ「みんなの体操」のお時間でござる。
…行ってまいりました。
ガチガチになった身体も、わずか10分の体操でたいした動きがよろしくなる。
朝はたいした忙しい現役サラリーマンはなかなか難しいでしょうけど、時間に余裕のある世代にはお勧めでござる。
さて、
東芝の経営が傾いておるそうです。
アメリカの原発建設で、最大7000億円の損失が原因だとか。
今後東芝は「建設から事実上撤退し、原子炉の納入や保守、廃炉に軸足を移す」のだそうです。
東芝はアメリカでどうやら「ババを引いた」というのが大方の見方だ。
ニッポンでは官民が癒着して儲かる原発だけど、世界的にはどうやらそうではないらしい。
今回、東芝が傾いたのは、子会社化したアメリカの「ウエスティングハウス」という会社が、2015年に子会社にした原発工事会社「ストーンアンドウエブスター」が抱えていた7000億円の大借金だそうな。
東芝は「ウエスティングハウス」を250億円で買収した。
その陰に7000億円の大借金が隠れていた「ストーンアンドウエブスター」はタダで引き取ったという。
…ということで「東芝ははめられた」説もあるそうだ。
背景には9.11以降、これまでは「戦闘機レベルの突入」でよかったアメリカの原発の安全基準が、「大型航空機」が突っ込んでも耐えらえる基準に引き上げられたためだそうだ。
さらに、3.11の福島第一原発事故以降は、「融けた燃料がこぼれない炉心設計」が求められ、さらに原発コストが跳ね上がった。
「コアキャッチャー」という融けた燃料を受け止める設備ですわ。
原発をつくるコストアップのツケが親会社となった東芝に回ってきたということらしいのです。
ようは、あっちこっちに回っていたババを最後につかまされたのが東芝らしい。
東芝社長は過日こう申しております。
「エネルギー事業で原子力にもっとも注力するという位置づけを変え、今後、海外の事業は見直したい」
まともな判断でござる。
考えてみたら、ニッポンに現在ある原発は、戦闘機レベルの突入にも耐えないし、融けた燃料は地下にダダ漏れする「一昔前のレベル」ですわ。
だけども、原子力ムラが支配しておるニッポンでは、まだまだ原発はもうかる産業らしい。
なにせ事故が起きても、最終的には電気代に上乗せして、国民が負担するわけですから、企業のリスクは少ないということ。
そんな中、先日、福島第一原発1号機と2号機の炉心にカメラが入った。
映像解析の結果、一部で毎時530シーベルトという前代未聞の高線量であることが分かったそうだ。
過去に臨界事故で死亡した作業員は最大20シーベルト浴びたと推定されておるから、まさに桁違いの線量でござる。
さらに、溶け落ちた燃料は、メルトダウンどころかメルトスルーして地下水にまで到達している可能性も否定できない状況だ。
しかもフクシマにはメルトダウンした原発が3基あるのです。
政府はデブリの取り出しを21年に始め、30~40年で廃炉を完了するとしてますけど、どうみても絵に描いた餅だ。
いま北海道では原発は1基も動いてはおりませんが、何の不都合もない。
危険な原発なんぞ、もう必要はございませんです、ハイ!!