昨日の午後桜島に入り、今日の午前中に桜島を回りました。
桜島のフェリー乗り場。
船が24時間運行していること。170円というバス代のような金額なことにまず驚き・・・
桜島についたら大きな船がいっぱい止まっていることにも驚きました。
宿泊した宿の温泉は『マグマ温泉』だし、部屋に置かれている案内の冊子にも、ちゃんとジオツアーの案内が載っているし・・・
ジオパークを知らずに泊まりに来た人が宿でジオツアーに申し込める・・・というところがいいなぁと思いました。
夕食には屋久島からYNACの小原さんも合流。
(小原さんは、私が20数年前にガイドを受けその面白さに感動し、いつか陸のガイドをしたいと思うようになった、その大元の人です)
私たち3人と小原さんの合計4人で、桜島ミュージアムの福島さんに案内していただきました。
まず最初に、桜島ビジターセンターへ。
施設内には今の火口の状況がリアルタイムでわかるライブカメラや地震計データーが展示してありました。
火口に近づけなくても、離れた場所で火山の状態がわかるというライブ感が良いですよよね。
福島さんは、昭和の噴火は海まで2~3週間かけて溶岩が流れ新しい陸地を作ったことや、厚さ(高さ)30~40m、幅200~300mの岩の固まりだったこと、大正の噴火では20カ所ぐらい火口が開いたことなどを説明してくれます。
はぎ取り標本の前では、1mぐらいの軽石の層が1日でできたことや・・・
桜島の噴火はだいたい1日ででかい噴火がドンときて、その後溶岩をドロドロ流すパターンが多いことを教えてくれました。
大正の噴火では噴煙が18000mも上がったけれど、60年ほど前からはしょぼしょぼとした噴火に変わったとのだそうです。
伊豆大島の火山は1年ぐらい派手に溶岩を噴き出して、その後10年ぐらい時々火山灰を降らせ休止期に入るパターンが多いことを考えると、火山は一つ一つ個性が違う生き物であると感じます。
この他にも、土石流などでできた扇状地には小石などが混ざり水はけの良い地面ができ、斜面で光が当たりやすい上、海からの反射光も当たるので甘いミカンが育つこと。その他沢山のことを展示物から説明してくれました。
「今日は桜島の全貌が見えないから」とパネルの前で記念写真。
これ、なんだか伊豆大島と同じパターンのような(笑)
フィールドも少し歩きました。
大正の溶岩の上に、遊歩道ができていて海を見ながら歩くことができます。
溶岩が冷えると冷えた方向にパリンとわれることとか、がさがさはガスが抜けた後である等の説明を聞きながら・・・
時には溶岩に登ったりして、楽しんでいると・・・
福島さんが「あ。いたいた」と言って海の方を見ながら立ち止まりました。
「何?」と思って砂地を見ると、白い小さなハクセンシオマネキという名のカニが、何匹もはさみを振っているのが見えました。
「近づくと隠れますけど、1分ぐらいじっとしていると出てきますよ」と教えてもらって待っていると、穴の中からカニがチョロチョロ現れました。
「おお~!カワイイ!」
みんなで観察に夢中になり、なかなか先へ進めません(笑)
汽水域にしかいないはずのカニがここにいるのは、溶岩の隙間を通って水がしみ出ているんではないかとのこと。
カニもジオですね!
ところで鹿児島湾と東京湾は形が似ていますが・・・
深さが全然違うのだそうです。
鹿児島湾の方が断然深い!
なぜ深い海があるのかというと過去にとても大きな噴火が起きたから・・・。その時出た火山灰の量を鹿児島県の面積に収まるように集めると60mの厚さになるそう。シンガポールの面積に集めると500mの厚さになるそうです!(シンガポールからのお客様は、この説明を聞いてとても驚いたことでしょう)
驚きや「?」や「なるほど!」の発見を織り交ぜながら、段階を追って火山噴火の大きさを伝えていくガイディングを「さすがだなぁ」と思いました。
他にも、大正の噴火の溶岩で桜島が半島と陸続きになった場所(背後の高まりは全て溶岩流だそう)や・・・
火山灰で埋もれた鳥居を訪ねました。
鳥居の側には中学生が作ったという看板があって、これまたわかりやすくて感激しました!
このわかりやすさは、プロの“作り手”である女性陣からも、ほめたたえられていました。
もっとも、火山好きのみきさんは「火山は怒ったんじゃなくて、我慢できなくて悪いと思いながら噴火したのかもよ」と火山をかばっていましたが(笑)
時間が足りなくてほんの一部しか桜島を回れなかったし、天気が悪くて火山の全貌を見ることはできなかったけれど、火山の大きさや『生き物感』は、充分感じました。
「いいことも悪いことも、いつも火山と一緒にあるんです」という福島さんお言葉が、シンプルに心に残る素敵なツアーでした。
忙しい中時間をとってくださった福島さん、そして同行してくださった皆さん、ありがとうございました!
(カナ)
桜島のフェリー乗り場。
船が24時間運行していること。170円というバス代のような金額なことにまず驚き・・・
桜島についたら大きな船がいっぱい止まっていることにも驚きました。
宿泊した宿の温泉は『マグマ温泉』だし、部屋に置かれている案内の冊子にも、ちゃんとジオツアーの案内が載っているし・・・
ジオパークを知らずに泊まりに来た人が宿でジオツアーに申し込める・・・というところがいいなぁと思いました。
夕食には屋久島からYNACの小原さんも合流。
(小原さんは、私が20数年前にガイドを受けその面白さに感動し、いつか陸のガイドをしたいと思うようになった、その大元の人です)
私たち3人と小原さんの合計4人で、桜島ミュージアムの福島さんに案内していただきました。
まず最初に、桜島ビジターセンターへ。
施設内には今の火口の状況がリアルタイムでわかるライブカメラや地震計データーが展示してありました。
火口に近づけなくても、離れた場所で火山の状態がわかるというライブ感が良いですよよね。
福島さんは、昭和の噴火は海まで2~3週間かけて溶岩が流れ新しい陸地を作ったことや、厚さ(高さ)30~40m、幅200~300mの岩の固まりだったこと、大正の噴火では20カ所ぐらい火口が開いたことなどを説明してくれます。
はぎ取り標本の前では、1mぐらいの軽石の層が1日でできたことや・・・
桜島の噴火はだいたい1日ででかい噴火がドンときて、その後溶岩をドロドロ流すパターンが多いことを教えてくれました。
大正の噴火では噴煙が18000mも上がったけれど、60年ほど前からはしょぼしょぼとした噴火に変わったとのだそうです。
伊豆大島の火山は1年ぐらい派手に溶岩を噴き出して、その後10年ぐらい時々火山灰を降らせ休止期に入るパターンが多いことを考えると、火山は一つ一つ個性が違う生き物であると感じます。
この他にも、土石流などでできた扇状地には小石などが混ざり水はけの良い地面ができ、斜面で光が当たりやすい上、海からの反射光も当たるので甘いミカンが育つこと。その他沢山のことを展示物から説明してくれました。
「今日は桜島の全貌が見えないから」とパネルの前で記念写真。
これ、なんだか伊豆大島と同じパターンのような(笑)
フィールドも少し歩きました。
大正の溶岩の上に、遊歩道ができていて海を見ながら歩くことができます。
溶岩が冷えると冷えた方向にパリンとわれることとか、がさがさはガスが抜けた後である等の説明を聞きながら・・・
時には溶岩に登ったりして、楽しんでいると・・・
福島さんが「あ。いたいた」と言って海の方を見ながら立ち止まりました。
「何?」と思って砂地を見ると、白い小さなハクセンシオマネキという名のカニが、何匹もはさみを振っているのが見えました。
「近づくと隠れますけど、1分ぐらいじっとしていると出てきますよ」と教えてもらって待っていると、穴の中からカニがチョロチョロ現れました。
「おお~!カワイイ!」
みんなで観察に夢中になり、なかなか先へ進めません(笑)
汽水域にしかいないはずのカニがここにいるのは、溶岩の隙間を通って水がしみ出ているんではないかとのこと。
カニもジオですね!
ところで鹿児島湾と東京湾は形が似ていますが・・・
深さが全然違うのだそうです。
鹿児島湾の方が断然深い!
なぜ深い海があるのかというと過去にとても大きな噴火が起きたから・・・。その時出た火山灰の量を鹿児島県の面積に収まるように集めると60mの厚さになるそう。シンガポールの面積に集めると500mの厚さになるそうです!(シンガポールからのお客様は、この説明を聞いてとても驚いたことでしょう)
驚きや「?」や「なるほど!」の発見を織り交ぜながら、段階を追って火山噴火の大きさを伝えていくガイディングを「さすがだなぁ」と思いました。
他にも、大正の噴火の溶岩で桜島が半島と陸続きになった場所(背後の高まりは全て溶岩流だそう)や・・・
火山灰で埋もれた鳥居を訪ねました。
鳥居の側には中学生が作ったという看板があって、これまたわかりやすくて感激しました!
このわかりやすさは、プロの“作り手”である女性陣からも、ほめたたえられていました。
もっとも、火山好きのみきさんは「火山は怒ったんじゃなくて、我慢できなくて悪いと思いながら噴火したのかもよ」と火山をかばっていましたが(笑)
時間が足りなくてほんの一部しか桜島を回れなかったし、天気が悪くて火山の全貌を見ることはできなかったけれど、火山の大きさや『生き物感』は、充分感じました。
「いいことも悪いことも、いつも火山と一緒にあるんです」という福島さんお言葉が、シンプルに心に残る素敵なツアーでした。
忙しい中時間をとってくださった福島さん、そして同行してくださった皆さん、ありがとうございました!
(カナ)