6月1日(月)に田澤堅太郎氏の勉強会があると教えてもらい参加しました。
1987年に大島測候所を退職した後、地形・地層観察を続け、昨年「火山 伊豆大島スケッチ」の改訂増補版を出版された田澤氏。様々な機会にお名前は聞いていましたが、お目にかかったのは初めてでした。
まず最初に「地層は粒の大きさ、色、固まり方など、みんな顔つきが違うんです」という、田澤氏の説明に引き込まれました。
地層が親しい友人のように感じられました。
そして「地層の読み方」について「あ~でもない。こ~でもない」と議論する我々を見て「それが良いんですよ。そうやって考えることが大事なんです」と優しく声をかけてくれる田澤氏。
・・・とても和やかな優しい雰囲気で『間伏林道』の勉強会が、始まりました。
いただいた資料には、それぞれの地層の『顔つき』が書かれていました。
しかも色鉛筆で色も塗られていました!
資料をもとに、皆で目の前の地層がどの年代のものか考えます。
「豆石だ!」
「いやこれはキノコだよ」
・・・というような会話も楽しかったです。
じっくり見ると、穴だらけの黒い石(スコリア)がシマシマになっている層や、明るい黄色の火山灰層、真ん中に西暦838年の神津島噴火の白い火山灰が挟まれている層など確かに特徴がありますが・・・
「ここだけ見ているとわかった気になるけど、少し場所が変わると厚さも変わるし難しいよね」・・・って、これ、全員一致の意見でした(笑)
少しずつ場所を変えて、みんなでいつの時代に積もったものかを考えました。
田澤氏はそんな我々を、静かに見ていました。
そして最後に・・・
「大切なことは、まず全体を遠くから見ること。遠くから見た方がわかることもあるし、地層は崩れるので必ず安全を確かめる。いきなり近づかないこと」と、心構えを語ってくれました。
なるほど・・・まず全体ですね!
今年米寿を迎えられた田澤氏は測候所を退職後、コツコツと伊豆大島の様々な場所を調べ、スケッチとしてまとめられたようです。
資料としていただいたエッセイの中には「わからないから地層を調べているのだ。わかっていたら面白くもなんともありゃしない」というくだりがあって、これにもとても納得しました。
伊豆大島にはステキな人がいっぱいだなぁ・・・と、改めて思った半日でした。
勉強会を企画してくださった皆さん、ありがとうございました!
(カナ)
1987年に大島測候所を退職した後、地形・地層観察を続け、昨年「火山 伊豆大島スケッチ」の改訂増補版を出版された田澤氏。様々な機会にお名前は聞いていましたが、お目にかかったのは初めてでした。
まず最初に「地層は粒の大きさ、色、固まり方など、みんな顔つきが違うんです」という、田澤氏の説明に引き込まれました。
地層が親しい友人のように感じられました。
そして「地層の読み方」について「あ~でもない。こ~でもない」と議論する我々を見て「それが良いんですよ。そうやって考えることが大事なんです」と優しく声をかけてくれる田澤氏。
・・・とても和やかな優しい雰囲気で『間伏林道』の勉強会が、始まりました。
いただいた資料には、それぞれの地層の『顔つき』が書かれていました。
しかも色鉛筆で色も塗られていました!
資料をもとに、皆で目の前の地層がどの年代のものか考えます。
「豆石だ!」
「いやこれはキノコだよ」
・・・というような会話も楽しかったです。
じっくり見ると、穴だらけの黒い石(スコリア)がシマシマになっている層や、明るい黄色の火山灰層、真ん中に西暦838年の神津島噴火の白い火山灰が挟まれている層など確かに特徴がありますが・・・
「ここだけ見ているとわかった気になるけど、少し場所が変わると厚さも変わるし難しいよね」・・・って、これ、全員一致の意見でした(笑)
少しずつ場所を変えて、みんなでいつの時代に積もったものかを考えました。
田澤氏はそんな我々を、静かに見ていました。
そして最後に・・・
「大切なことは、まず全体を遠くから見ること。遠くから見た方がわかることもあるし、地層は崩れるので必ず安全を確かめる。いきなり近づかないこと」と、心構えを語ってくれました。
なるほど・・・まず全体ですね!
今年米寿を迎えられた田澤氏は測候所を退職後、コツコツと伊豆大島の様々な場所を調べ、スケッチとしてまとめられたようです。
資料としていただいたエッセイの中には「わからないから地層を調べているのだ。わかっていたら面白くもなんともありゃしない」というくだりがあって、これにもとても納得しました。
伊豆大島にはステキな人がいっぱいだなぁ・・・と、改めて思った半日でした。
勉強会を企画してくださった皆さん、ありがとうございました!
(カナ)