グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

シビれました~。

2016年03月06日 | ツアー
昨日は、石が大好きな学者志望の中学生とお母さん、今日は、中学・高校と地学部だったという地図会社の方と歩いて来ました。

昨日の歩き始めは、こんな青空でした。


大好きな石をルーペで観察。


将来仕事で関わるかもしれない(?)火山観測機器とも記念撮影。


火口に近づいた頃から周囲を雲が取り囲みはじめましたが、時々太陽の光がスポットライトのように火口を照らすので、美しさが際立つ感じでした。


左からは火山の噴気、右からは雲が流れてきて、私たちの進行方向で交わります。

噴気の量も多くて、なんだか少し心配になるほどの迫力でした。

ところで昨日も「?」と思う光景を、何度か目にしました。
そのうちの1つは、中学生が見つけた数ミリの赤い粒。

小さいけれどピカピカで、とても目立っていました。
これ何でしょう?キノコ??(周囲に同じ物はありませんでした)

そしてもう1つは、火口の中で妙に目立っていた真四角の岩。

最初「人工物か?」と思ったほど(^_^;、目立っていました。

みんなで「どこから落ちてきたんだろう?」とさがしましたが、岩の上部には同じ色の場所は見当たりません。

陰になって見えないところに、こういう色の岩があるのでしょうか?
それとも左斜め上から飛んできたのでしょうか?

「今日は不思議なことがあるから…」と中学生。
(同感!)

雲は火口周辺だけだったので、裏砂漠の広い景色の中で寝転がり…


もちろんこのあとジャンプして…

樹海へ!

樹海では、大島の春を告げる「オオシマカンスゲ」が花盛りでした。

あちらこちらで、フレッシュなクリーム色の雄花を観察できました~。

そして今日のツアーです。

フルコースのリクエストでしたが、予報は雨。
そして朝の三原山はスッポリ雲の中。

…で、森を抜けて裏砂漠を目指すつもりで歩き始めましたが…


お客様が「中学高校と地学部で今は地図の会社に勤めている方」と知り、急きょ予定を変更して“生っぽい溶岩”へ(笑)


割れ目噴火口周辺に飛び散った面白い形の岩を見つけて楽しみました。


「ニンジンみたい」「アフロヘアの人にも見えるよ」とお客様。

確かに!

ご自分の会社の地図を広げて現在地確認中。


水準点も、出てくる度に毎回撮影されていました。

私は水準点は、位置をはかるためにあるものかと思っていたのですが「水準点は高さをはかるもので、水平方向の距離を測るのは基準点」だと教えてもらいました。

「伊豆大島は他地域と比べて圧倒的に水準点の数が多く、これは明らかに火山観測のためのもの」なのだそうです。(なるほど~!←感動)

お客様は地図のプロであるだけでなく、とても素敵な観察力と感性を発揮されていました。

たとえば、樹海の中に新たな空洞を見つけ…


誰もが素通りするけれど、言われて見れば確かに「何じゃこりゃ?」なアオキの茎に注目。

(これ、ホントに何ですか?)

岩を突き抜けて伸びている根は、どの木のものか?」を皆で考えていた時には…

「くすぐって確かめたい!」と一言。…この発想にシビれました!

今度くすぐってみよう!(笑)

…どの木が笑うかな?

そして、おなじみのこの風景の中で…

「魔女の森みたいだ。夜になったら動き出しそう!」と一言。…さらにシビれました!
なんだかちょっと、不思議の国に迷い込んだような気分になりました~。

いっぱい笑った2日間でした。

ツアーにご参加くださった皆様、ありがとうございました。

(カナ)












コメント
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