グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

それぞれの再生(裏砂漠の植物たち2)

2020年06月07日 | 植物
今日、嶋田と裏砂漠の植物たちに会いに行ってきました。


ツアーではあまり行かない場所ですが、植物たちの物語を語るために、昨年秋の台風で樹皮が半分剥がれてしまったニオイウツギに、花が咲いてるかを確かめたかったからです。

ニオイウツギは今が花のさかりなので「確認するなら今しかない!」と思っていました。
(写真は溶岩地帯に咲いてたもの)

2ヶ月前の4月10日に、ハチジョウイタドリの赤い若葉が彩りを添えていたを裏砂漠は…


緑の草原に変身していました。

なんだか昨年よりも緑が増えた気がしました。
台風のダメージが大きかったので、「負けられない」と思ってパワーアップしたのでしょうか?

2ヶ月前は、この状態だったニオイウツギ(左)とオオシマザクラ(右)も…


緑の葉がワサワサ!


2ヶ月前は、オオシマザクラの残った樹皮から若葉が伸びていて感動したのですが…


今日は、青々とした立派な葉に変わっていました!


そして「もしや花が咲いているのでは?」と、密かに期待していたニオイウツギはというと…


残った樹皮から、ちょっと普通じゃないぐらい密集して葉が茂っていましたが、花は、ひとつも咲いていませんでした。

まあ、そう…ですよね。

樹皮が半分なくなるという大ダメージの後は、葉っぱを増やして太陽エネルギーをいっぱい受け取って、栄養を蓄えなければですからね。

それにしてもこの生えっぷりはたくましいです。

これなら来年は、花をつけることが、できるかもしれませんね😊

そして、2ヶ月前は根元から枝先まで全体が見えていたハチジョウイボタは…


下の植物が育って、上半分しか見えなくなっていました!


根元の方は勢いを増す他の植物との競争が、かなり激しいようです。

(濃い緑の葉がハチジョウイボタ)

で、草の上に伸びた枝からも葉を出していたりしました。

花はまだ咲いていなかったけれど、植物たちのたくましさに元気をもらいました😊

(かな)

コメント
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