グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ガラスの花弁

2020年06月16日 | 植物
一昨日の日曜日、島に滞在されていた方から申し込みがあって、2ヶ月半ぶりに裏砂漠にツアーに行ってきました。

リクエストは裏砂漠。
「たぶん霧で見えないと思います」と予言(?)しつつ歩いたら、やっぱり…

何もないモノトーンの風景と風を、体験する裏砂漠となりました(笑)
(お客様のご希望で人物写真はありません)

でも裏砂漠までの道には「花が好きで写真を撮りにあちらこちらに出かけている」というお客様を歓迎するかのように色々な花が咲いてました。

小さなハチジョウイヌツゲの花がどんどん散り始め…


地面が小花で彩られていました。


雨に集められた小花たち❤️


ヤマボウシも花開き(と言っても開いているのは花のつけ根の白い葉ですが)…


ハチジョウイボタの小花も芳香を放ち…


スジコガネが水たまりで溺れていたので救出しました(花じゃないけど風物詩・笑)


この日、お客様から面白いことを教えてもらいました。

雨に濡れ花弁が薄くなっているニオイウツギの花を見て「サンカヨウみたい!」と感動されてるので詳しくお話を聞いたところ…

「雨に濡れると、透けてガラス細工のようになるサンカヨウという花があって、以前それを見るために尾瀬に行った」と教えてくれたのです。

ガラス細工!…思ってもみなかった発想にビックリしました!
お客様は近づいて写真を撮り「キレイ〜❤️」と嬉しそうでした。

言われてみると確かに…綺麗かも?

今まで「雨に濡れてみすぼらしくなった」というイメージしかなかったものが、急に美しく見えてきました(笑)

そして「ガラス細工」を探すつもりで、あたりを見渡してみると…

アズマノイバラの花弁も、透明感があることに気づきました。

本物のサンカヨウほどではないけれど、なかなか良い感じです!

視点を変えて観察するだけで、同じ景色が何倍にも輝いて見えることを、一昨日もお客様から教わりました😊

(かな)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする