グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

樹海一人歩き、その2・植物編

2021年01月29日 | 植物
3日前の樹海で出会った植物の中で、私が「!」や「?」と思ったものたちを紹介します。

その1
ムベの葉を下から見上げると、なかなかカッコイイことに気づきました!

空の隙間を埋めるように、丸みのある葉を広げていて、なかなか絵になります。

上から見ると周囲に溶け込んでいるのですがねぇ。

(このあたりは人によって違いがあると思うので、あくまでも私の好みです・笑)

その2
「うわ〜!なんじゃこりゃ?」と思わず声が出るほど、りっぱな「コブ」に出会いました!


樹木のコブは細菌感染などでできることが多いらしいので、これも病気かな?

😅😅😅

その3
赤い実をたくさんつけた、センリョウに出会いました!


元々の自生ではないので、人が栽培していたものの種子が鳥に運ばれてやってきたものだと思いますが、なかなか見事な実りっぷりです。

この溶岩の森で、元気に生きる力をもった植物なのですね😊

その4
溶岩の気泡をしっかり利用して、生きている植物たちに気づきました!


いい場所見つけましたねぇ〜😊


その5
キョン(小型の鹿)に食べられて数が激減しているシュスラン(真ん中に白線が入った葉っぱ)が、地面から1.5mぐらいの高さで40個体ぐらい群生しているのを見つけました!

今まで、これほど密集しているのは、見たことがなかったので驚きました。

「密」だと、それこそウィルスなどの病気が流行った時に一網打尽になる危険もあるので、植物にとってあまり望ましい生き方ではないはずです。
でも、キョン急増中の今は「そんなことは言っていられない」という感じなのでしょうか?

そして別の場所で、ツル植物のように茎を伸ばして岩を這うシュスランをよく調べたところ…


なんと茎の途中から小さな根(?)を出して、岩の隙間に体を固定していることに気がつきました!

もしや、シュスランは本格的に岩場を這い登り、キョンの食害から身を守るつもりでは…???

樹海の植物たちの小さな小さな変化が、生きるために常に変化を続ける「生命」の不思議さを、教えてくれているように感じました。

(かな)
コメント
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