グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

今日は逆回り

2021年07月16日 | ツアー
今日は、昼少し前から夕方まで、3人の女性と歩いてきました。
スタート時に霧で山が見えなかったため、普段とは逆回りで歩くことになり、まず樹海へ。

先日、極小カタツムリを見つけた溶岩の崖に、何かいないか探したら…

お客様が、1cmもないようなヤスデを見つけてくれました!

小さすぎて、足が生えているのが肉眼では見えませんでしたが、写真にはしっかり写っていました💦

海を越えて旅をする蝶、アサギマダラもヒラヒラと舞っていたし…


これまたお客様が見つけてくれた、オオモミジの紅葉も綺麗でした〜❤️


森を抜けたら、青空も見えてきて、良い感じ!


シマヘクソカズラが、1本のススキに巻きつき、木の杭を支えにして立っていました。

巻いて巻いて…、

なんだか可愛かったです😊

お客様は、カップの真ん中から髭が1本伸びているみたいなウツギの実に、「面白い形!」と注目してくれました。

(私もこの形、楽しくて好きです😊)

サクユリも、あちらこちらで開花を始めましたが、まだ蕾のものも多く、あと数日で見頃になるかな?という感じです。


ところどころで咲き残っているガクアジサイの花の美しさに、目を奪われました。

これは全員で「キレイ」と褒め称えた花です。

「奥に割れ目噴火口が見えるところが素敵!」という、お客様の意見に共感しました😊

火口一周コースは、ずっと霧が行ったり来たりしていたので、「火口が見えないのでは?」と心配したのですが

肝心なところ(?)は、しっかり見えました。(普段無臭なのですが、今日は微かに硫黄の匂いがしました)


眼下には、銀色に輝く海も見下ろせました。

眺めの良いところでのティータイムは最高ですね!😊

そして、目の良いお客様は、下山中も色々発見してくれました。
セミ(ヒグラシ?)の抜け殻と、

セミ本体(ピントが合っていませんが、なんと樹液吸っていました!)


そして久しぶりの出会い、リンゴドクガ幼虫!

長い毛に身を包み「ドクガ」という名前を持つのに、毒針を持たない幼虫のはずなのですが…
アリが2度ほど毛の先端に触れ「ビク!」っとなったと思ったら、地面に落ちてしまいました。

私は触っても、平気だったのですけど??

と、このように、火山や雲の動き、生きものたちとの出会いを楽しみながら、山頂口に戻ってきました。

35年前は真っ黒だった山肌の溶岩流が、ずいぶん緑色に変わってきたような気がします。
この緑の山の景色が、一変する日がそろそろやってくるかもしれませんね。
変わり続ける景色の中での「今日」という日に感謝。

ツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!!

(かな)
コメント
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