グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

夏の始まりらしいツアー!

2021年07月20日 | ツアー
昨日は、奥様が地学好きというご夫婦と、1日ツアーに行ってきました。

歩きはじめは、霧が、三原山の姿を見せたり、隠したり…

「火口を見るタイミングのときに、霧が来ないといいなぁ」などと思いながら歩き始めました。

「お! 葉の影にクモ!」。サツマノミダマシかと思ったけれど、体が黄色いし黒点がある…。どなた??

(お客様に協力していただいて、撮影しました😊)

サルトリイバラの蔓が、元気に伸びているのも面白く

クルクル渦巻が並んでいるものから…、枯れ葉を上手に捕まえて(?)いるものまで。

「何をしたいのか?」「なんでこうなったのか?」を想像しながら遊びました😊

もうシーズンが終わりのはずなのに、開花が始まったばかりのガクアジサイの花がいくつもありました。

初々しくて、美し〜です😊
なので、ついつい…笑。

1回目の休憩と、アジサイの花のコラボ写真です😊

と、このように目に付く風景の中で遊びながら、山を登り、火口展望所までやってきましたが…

肉眼で薄っすら火口底の石が見える程度の霧でした💦
でも、とりあえず火口は見たということにして、先へ!(笑)

すると雲が動き、雲に穴が開いて青空が現れました!(束の間の出会いでしたが・笑)

霧が薄くなったおかげで、噴気が上がっているのが見えました。

火山らしい風景に、しばし見惚れて時を過ごしました。

2回目の休憩タイム。なぜか座ると晴れます!(笑)

流れ続ける雲の動きが、楽しかったです。

視界良好の中、裏砂漠に到着しました。

あれ? なんだか雲の形が稜線に沿っているように見えます!

「やっぱり、そうですよね〜」と、お客様に同意をしていただきました(笑)

お客様は、小さな植物が長い根を伸ばして生きているのを発見し、「たくましい!」とおっしゃっていました😊

(同感です)

夏の終わりに咲くはずのイタドリが、花を咲かせ始め…


サクユリの見事な花も増えてきました!

白い花が狭い範囲に密集して咲いていて、見事な場所もあるのですが…

葉が茶色く変色して、蕾も茶色いものが多い場所もあって、ウィルスにやられたのではと、心配です💦


最後の森を抜けるところでは、夏の風物詩「セミ爆弾」の季節が始まったようで、アブラゼミが上空を飛び交い始めました。


足元では、小さなアリたちが、白い物を運んでいる場面に遭遇。

写真を撮ってよく見たら、触覚の形とかそっくり…。

これって、他のアリの巣を襲って幼虫を盗んでいるのか、自分たちの引っ越しなのか、どちらなのでしょうか?

樹海の中では、ヒグラシの大声が様々な方角から聞こえて、森中に響き渡っていました。
お客様のお住まいの地域では、ヒグラシが減って、声を聞くことが無いそうで、「今日は、ヒグラシの鳴き声を、40年分ぐらい聞いた」とのこと。この景色の中で、改めて立ち止まってみました。
「カナカナカナカナ〜!」の大合唱!

ダイナミックで、なかなか聞き応えがあるかも❣️😊

雲といい、生きものたちといい、伊豆大島の夏の始まりらしいツアーでした。

一緒に楽しい時間を過ごしてくださったお客様に感謝❤️
ありがとうございました!

(かな)
コメント
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