グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

コウモリ・2

2009年07月03日 | 哺乳類、爬虫類、他
 先週、ラーメンどんぶりの図柄のことを載せたら「知らなかった!」と、何人かの方から思わぬ好評を頂きました。それで気を良くして、二番煎じというわけです。実は、先週2枚目の写真として、この器も載せようとしたのですが、パソコンに疎いもので、操作に行き詰まり断念したのでした。

 東京の都心でも、コウモリの観察はどんぶりだけじゃない!と友人からはクレームが入りました。下町や多摩川べりなど郊外へ行けば、夕方から普通に見られるゾ!とのこと。ごもっとも、その通りです。

 市街化したヒトの居住地に上手く適応して進出したのがイエコウモリ(別名:アブラコウモリ)で、大島でも確認していますが、個体数がとても少ないのかも知れません。東京近郊でイエコウモリが盛んに飛び回る時季に、大島で同じ夕暮れ時に同じように空を見ても、イエコウモリの姿は見られません。

 前出の「東京都の保護上重要な野生生物種」目録にイエコウモリは記載されていませんでした。大島のイエコウモリについては情報不足と言わなければならないくらい生息数が少ないのかも知れません。

 前回は不正確な記述でした。 キクガシラコウモリは、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト2000年度版で、希少種/危機が迫っている、にランク。
 もう1種確認されているコキクガシラコウモリは、環境省のレッドリスト2001年現在で、絶滅危惧Ⅱ類/絶滅の危険が増大している種、にランクされています。



 コウモリの捕獲については、鳥獣保護法などにより、環境省や都道府県の許可が必要です。イエコウモリは翼をたたむと大人の男性の親指ほどの大きさなので、死亡個体に出会う可能性もなかなか無く・・・運だのみです。

この夏は、大島でイエコウモリが元気に飛び回る姿を見てみたいものです。 

(なるせ)


 


 
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