グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

大島の毒グモ

2009年07月02日 | 
昨日は、スタッフの勉強会の日でした。とある会議で勉強会に参加できなかった私のために、夕方、勉強会に参加したメンバーから素敵なお土産が届きました。

1つは鳥の卵の殻。それはちょっと緑がかった淡い水色で、ツヤツヤしたとても美しい卵でした。水色の卵の母親は、大島で身近に見られる鳥のようです。何の鳥か知りたい方は、〝水色、卵、鳥″のキーワードで検索すると色々出てきますので調べてみてくださいね!

そして、2つ目のお土産は…。なんと、私がずっと前から見たいと思っていた、カバキコマチグモの巣でした!

カバキコマチグモは野外に住む毒グモで、外来種であるセアカゴケグモが見つかるまでは、日本で一番強力な毒を持つクモと言われていました。噛まれるとものすごく痛くて、腫れたり水泡ができたりするそうです。

その暮らしぶりが変わっていて、ススキの葉などを巻いて巣を作って卵を守り、子供が出てくると自分の体を餌として与えるのだそうです。しかも、産室用、交尾用、脱皮用で葉の巻き方が違うのだとか。

以前、森林インストラクターの試験勉強中にカバキコマチグモのことを知ってから、「いつか、ぜひ見てみたい。」と思っていました。それが、お土産で届くとは…。本当~にうれしかったです!

それにしても、なんてしっかりした巣を作るのでしょう!この巣を見た海ガイドスタッフは「え?チマキコマチグモ?」と本気で驚いていました。でも、気持はわかります。なんだか、本物のチマキみたいな形ですよね。

他にもまだ巣があるとのことだったので、今日お土産を元の場所に戻しがてら、観察に行ってきました。

ありました、ありました!どの巣もキッチリ折られていて、これなら雨でも心配ないな、と思えるような立派な仕上がりでした。

このクモ、夜は巣を出て地面を歩き回り、餌物を探すのだそうです。特に夏から秋の繁殖シーズンは気が荒くなり、噛まれることもあるようです。皆さん、この時期は、素足にサンダル履きでススキの中へ分け入らないように気をつけてくださいね。(一番危ないのは私かも?)

(カナ)
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