グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

ツバメまたもや5兄弟

2020年06月20日 | 
と言っても今回はまだ巣の中です。
今日の昼頃に撮影しました。



この2枚ではわかりにくいですが。



これで5羽いるのがわかると思います(左端にクチを開けていない1羽がいます)



左端の子はこのカットでもクチを開けていません。
元気がないのがちょっと心配ですがただ単にお腹が一杯なんだと思いたいです。
どうか無事に巣立ちますように!

がんま
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高いところで咲いています!

2020年06月19日 | 植物
標高300mほどにある「元町林道」が通れるようになっていたので、車で走ってきました。

2013年の土砂災害で大きく崩れ、5年ほど通行止に。一昨年からようやく通れるようになったと思ったら、昨年秋の台風で再び土砂崩れが起きて通行止になっていた道です。

林道のちょうど中間地点くらいで、嬉しい発見がありました。

伊豆諸島の固有種シマヤマブキショウマの、打ち上げ花火のような花が咲いてたのです!

実はこの場所、10数年前はこの植物の群生地でした。

しかし島内で数が増えたキョン(小型の鹿)の大好物らしく、ここ数年、島中でめっきり数を減らしました。

それが…

なんと小型のキョンが届かない高さで、元気に生きてました!


パッとみた感じは地味ですが、小さい花が連なって咲いています。


細長いカメムシも、やってきていました。

(クモヘリカメムシ?)

そして側には、もう一つの激減した植物、ハチジョウショウマが生えてました!

こちらも地面から1m半ぐらい上に咲いていました。

少し華やかな花で…


やはり伊豆諸島の固有種です。


ところでシマヤマブキショウマは、こんな形の葉を持っているのですが…


なんと、ほとんどの葉を食べられて葉脈だけになっている株もありました!


これはひどい…

どうやら、この植物の敵はキョンだけではないようです(^◇^;)

以前は地面からワサワサ生えていたのに、人の目線で花を咲かせる10数株のシマヤマブキショウマ&ハチジョウショウマたち。


来年もこの場所で会えますように!


ところで大島町では本日から来島自粛が解除になりました。

まだまだ安心できる状況ではありませんが、感染防止に努めながらお客様と一緒に「!」や「?」をいっぱい見つけていきたいです😊

(かな)


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島ぐもり

2020年06月18日 | その他
伊豆大島は、空に雲ができる様子と、空から雲が消えていく様子を見ることができる場所です。

6月初旬の汗ばむ暑さだったある日のこと…

他は晴れているのに山にだけ雲がかかっていました。

気温が高い時期になると見られる「島ぐもり」と呼ばれる現象です。(温かく湿った空気が島にあたり上昇して雲が発生する)

雲は、山の右側(南西側)でできて…

左側(北東側)に消えていきます。

たとえば画面右端に登場した丸い雲は…


少しずつ小さくなり…


だんだん薄くなって…


灯台に届く前に消えていきました。


もちろん伊豆大島だけではなく、他の島にも見られる現象です。

この「島ぐもり」は6〜8月に発生する確率が高いようです。

これからの季節、山にかかる白い雲が生まれてから消えるまでを、のんびり眺めてみる…なんていう過ごし方はいかがでしょうか?

島ならではの、なかなか贅沢な過ごし方だと思うのですが😊

(かな)


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ハシボソ3兄弟

2020年06月17日 | 
巣立ったっばかりのハシボソガラス幼鳥です。

ここに2羽と、


ここに1羽いました。
なんかこの子が末っ子っぽいです。
親鳥が来るのを期待しましたが残念ながら来ませんでした。




このカットを撮ったあと全員飛び去りました。
達者でな~。
(15日撮影)

がんま
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ガラスの花弁

2020年06月16日 | 植物
一昨日の日曜日、島に滞在されていた方から申し込みがあって、2ヶ月半ぶりに裏砂漠にツアーに行ってきました。

リクエストは裏砂漠。
「たぶん霧で見えないと思います」と予言(?)しつつ歩いたら、やっぱり…

何もないモノトーンの風景と風を、体験する裏砂漠となりました(笑)
(お客様のご希望で人物写真はありません)

でも裏砂漠までの道には「花が好きで写真を撮りにあちらこちらに出かけている」というお客様を歓迎するかのように色々な花が咲いてました。

小さなハチジョウイヌツゲの花がどんどん散り始め…


地面が小花で彩られていました。


雨に集められた小花たち❤️


ヤマボウシも花開き(と言っても開いているのは花のつけ根の白い葉ですが)…


ハチジョウイボタの小花も芳香を放ち…


スジコガネが水たまりで溺れていたので救出しました(花じゃないけど風物詩・笑)


この日、お客様から面白いことを教えてもらいました。

雨に濡れ花弁が薄くなっているニオイウツギの花を見て「サンカヨウみたい!」と感動されてるので詳しくお話を聞いたところ…

「雨に濡れると、透けてガラス細工のようになるサンカヨウという花があって、以前それを見るために尾瀬に行った」と教えてくれたのです。

ガラス細工!…思ってもみなかった発想にビックリしました!
お客様は近づいて写真を撮り「キレイ〜❤️」と嬉しそうでした。

言われてみると確かに…綺麗かも?

今まで「雨に濡れてみすぼらしくなった」というイメージしかなかったものが、急に美しく見えてきました(笑)

そして「ガラス細工」を探すつもりで、あたりを見渡してみると…

アズマノイバラの花弁も、透明感があることに気づきました。

本物のサンカヨウほどではないけれど、なかなか良い感じです!

視点を変えて観察するだけで、同じ景色が何倍にも輝いて見えることを、一昨日もお客様から教わりました😊

(かな)
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ハブランサス

2020年06月15日 | 植物

庭に有った

主人が抜いたのです。『雑草め!』  私もまた埋めることもせずそのままにしておく

 

球根は結構大きい 

食べることは出来ないのかな?⇒ヒガンバナ科なので猛毒だそうです(食べることが出来たら苦労無く集めることが出来るのに)

 

この花も大きな球根を隠しているのですね(ここでは掘れない)

 

お隣さんの庭です

ピンク好きな私ごのみ 名前はハブランサス(波浮が付いているので覚えやすい)

地域の波浮とは関係ないのですが

 

ユリの形

雨上がりにニョキニョキ生えるので“レインリリー”とも言われるとか(雨には関係なく咲く感じがしたのですが)

 

道路にも沢山生えています。管理はしていません、それどころか草刈りをされてしまっても地中の球根からまた生えてきます

 

それに、花の後には

 

まだ未熟でした(この時手に実の汁が付きましたので、帰宅後しっかり手洗いをしました)

 

こちらは成熟していました

沢山は行っていますね。球根に種にと花を沢山広げているこの花、南米が原産国らしいのですが大島ではもはや雑草然としています。どの様に島にやって来たのか?どの様に島に広がったのか花に聞いてみたいものです。(しま) 

 

 

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シロマダラ💕

2020年06月14日 | 植物
一昨日「シロマダラが出たので見にくる?」と柳場から連絡をもらいました。

シロマダラは何回か、このブログにも登場している毒のない小さなヘビです。
北海道から九州まで分布していますが、夜行性で見つけにくく「幻のヘビ」とも言われているようです。

シロマダラがいたのはこの環境。

自宅脇の積み重ねた板の下の草陰に、隠れていたそうです。

柳場がカゴにたくさん枯葉を入れて、確保しておいてくれました。
カゴの中の枯葉をどけていくと、一番底のやや丸まった枯葉の中で…

この状態で隠れていました。

これを見つけるのは、確かに相当難しそうですね^^;

巻いている体の隙間から、チラリとのぞいて我々を観察して…いる…のかな?

(どこを見ているのかよくわからないけれど・笑)

枯葉から手に移しても、丸まったままでリラックス!

と〜ても、カワイかったです😊

スケールで測ったら幅4mmぐらいでした。


この後、ちょっとヤル気になったようで…

(と言うより、我々がうるさかったようで…)

舌をペロペロさせながら動き始めました!


地面に降りる気満々です。


全長25cmぐらいでしょうか?

(シロマダラは全長70cmぐらいになるそうなので、まだ子どものようです)

この後ビックリするような機敏な動きで、草の中に隠れてしまいました。

ところで見つけた時、側にシロマダラよりも太い、大きなムカデがいたそうです。
普通ヘビはムカデを食べる側ですが、逆に大きなムカデが小さなへビを食べることもあるようです。

自然界で生き抜くのは大変ですよね…。

大きくなったシロマダラにまた出会えますように!

(かな)
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ハラビロカマキリ孵化

2020年06月13日 | 
先週の土曜日のことです。
自宅の物干しに産み付けられていたハラビロカマキリの卵から幼虫が出てきているのに気が付きました。

ほえ~。
こんな風に出てくるんだー。
ハラビロカマキリの卵塊から出てくるのは初めて見ました。
卵塊中央の縫い目のようなところから出てくるんですね。


カマキリは前幼虫という形態から幼虫になります。
この前幼虫というのを見てみたかったんです。


じゃんじゃん出てきます。
感激。




前幼虫から幼虫になったものが兄弟たちを伝って上へ上っていきます。


真下から。
面白いことにここから落ちる個体はひとつもありませんでした。
すべて上へ上っていきました。




ずいぶんたくさん生まれました。


前幼虫が脱ぎ捨てた殻です。
これを数えれば何匹生まれたのかわかりますね。


もう全部孵化しきった・・・と思った頃、最後の1匹が出てきました。
このうち何匹が成虫になれるでしょうか。
大きくなった子に会いたいものです。

がんま
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アミグダリン

2020年06月12日 | 植物
10年以上前になりますが、ある植物にたいそう嵌っていた事が有ります。
実は美味しく頂き、葉はお茶や温シップに・・・
そして種は毎日3粒ずつ食べ、残りはお酒に漬けてと全て利用していました。

それはこれ””☟””ビワです。

”アミグダリンと言う成分が含まれ”抗がん作用”が有ると言われていたのです。

大島では、道路脇などでもたわわに実った木を目にします。

デパ地下等で売られている高級品と比べずいぶん小粒ですが、普通に美味しいです。

当時、畑の中に生えている木を一本丸ごと頂いた事が有ります。
生食で食べきれない分はジャムにして、種も大切に冷凍保存。

その種を取る際、幾つかは家の周辺に意図せずばら撒かれ
やがて芽が出てきました。 (ビワは簡単に芽が出ますね。)

何本か残し、実が生るのを楽しみにしていました。
しかし、10年以上経ち3メートル程に成長したのですが、実は付きません。

植物に詳しい知人に話すと、挿し木が主で種からだと中々難しいとの事でした。
「成る程」と納得していると、なんとその木が昨年の台風15号で根元から倒れてしまいました。


ますます実が生るのを望む術もなく、半ば諦めて放置していました。

ところが今朝家に行くと・・・・・  実が生ってるではありませんか!!! 



最初に見付けてくれたのは”Yoshikiさん”の奥様”Yukariさん”です。
私が「いや~何年も実が付かないので半分諦めていたんですよ」と言うと
彼女曰く・・・
「昨年の台風で根こそぎ倒れ、これはヤバイ!って慌てて実を付けたんじゃないですか?」

植物なりに? 危機を感じたのですね。

早速起こして、こんな感じにしてみました。 


ちなみに聞いた話では、今年は花の付きが悪く店頭に余り出なかったそうです。
数か所見て回ったのですが、実を付けた木は殆ど見付けられませんでした。 By GIBA
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両生類(伊豆大島の動物シリーズ6)

2020年06月11日 | 哺乳類、爬虫類、他
先週の水曜日に店から帰宅する途中のこと…何かが車のフロントガラスに当たりました。
ドタンっというようなちょっと鈍い音…

上から降ってきたものの正体は…?

影だけでだれだかわかるでしょうか?

本体のシルエットはこちら。

もうわかりますよね?😊

正体はモリアオガエル君でした。


普段なかなか見られない角度から観察できて感動しました(笑)

先日のブログに嶋田も書いてましたが、彼らは今産卵の真っ最中なのです。

下に水のない木の上にもいっぱい卵を産んでます。

車のフロントガラスに降ってきた個体も、産卵中に足を滑らせたのかもしれませんね。

ところで1年以上間が空いてしまった「伊豆大島の動物シリーズ」…ちょうど両生類(カエル)の1つ前で止まっていたので、これを機会に少しずつ再開したいと思います。

以下ジオガイド養成講座の講師をしてくれた、天野氏の資料より。

「伊豆大島では両生類のうち4種類のカエルの記録がある。アズマヒキガエル、モリアオガエル、ツチガエル、それにウシガエルである。ウシガエルは1982年には調査で記録されていて、おそらく第二次世界大戦後に食用として持ち込まれたものであろうという見解が示されている。ただし現在は絶滅したらしくその姿を見ることはない。塩水耐性に乏しい両生類は伊豆諸島のような海洋島には到達しづらく、すべての種が人為分布である。
ツチガエルについては1983年には少なくとも生息が確認されており、アズマヒキガエルに関しても導入時期と目的がはっきりしないものの、古い文献には記述が見られないため人為分布と考えるのが妥当であろう。またモリアオガエルは住民が1973年に福井県から卵塊を2個持ち帰ったものから全島に広がったと判明している。ツチガエルは水辺に強く依存する種であることから島内でも生息地は限られ、個体数も少ないが、比較的乾燥に強い他の2種は海岸線からカルデラ内まできわめて普通に生息している。」

ということで、この時期に森を歩くと木の枝でうたた寝してる姿に出会うこともあるモリアオガエルですが、火口側に現れることもあります。

そしてもちろん、民家近くの車道に降ってくることも!
(実はカエルが降ってきたのはこれで2回目です)

下に水がなくても産み続ける…この行為は、もしかしたら数が多くなりすぎたモリアオガエルが生息数を抑えるためにとっている行動ではないかと思ったりもする梅雨の夜です😊

(かな)

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