グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

火山を楽しみに…

2020年09月20日 | ツアー
昨日のツアーは、こんな景色から始まりました。

白いセンニンソウの花が咲き乱れ、その向こうに元町港、海、伊豆半島、そしてチョッピリ富士山まで見える、この時期ならではの絶景〜!

お客様は「1日目は火山、2日目は釣り」を楽しみにいらした、小学校4年生の息子さんとご両親。

久々に三原山に登ることになりました。

パホイホイ溶岩の丘では、息子さんが「ここに来ると風を感じるよ」と、教えてくれました。

風を感じる…って…、詩人ですね〜❤️

1986年噴火で流れ出た溶岩の上でも、「あっちに行ってみようかな」と遠くに歩いて行き、風を感じているもよう…。

カッコ良かったです😀

誰かが、葉を全部落としたオオバヤシャブシを見つけてくれました。


すぐ横のヤシャブシは、まだ元気に緑の葉を広げているのに…

「この差は何なのだろう?」と、みんなで考えながら歩きました。

ツマグロヒョウモンが、花から花へ飛び回っていたり…


ハナアブがハナムグリを組み敷きながら(?)、夢中になって蜜を吸っていたり…

生きもの観察も、面白かったです。

雲がかかるのではないか?と心配していた火口も、無事見られ…


お母さんが、かなり完成度の高い❤️を見つけてくれてトキメキました❤️


息子さんが、遠くの景色を眺めては「カルデラだ〜」と言ってくれるので嬉しくなって、久しぶりにスペシャルな写真を撮ってみました。

これ、撮影している私の側には草木が茂り、それらをかき分けないと撮れないのです😅

「すごい!」byどなたか。
「すごいよね!お友達に自慢してね!」by私
「でも、何がすごいか、わかるかなぁ〜」by息子さん。
ごもっとも!(冷静な言葉が面白くてツボにはまりました・笑)

息子さんからは「パホイホイだ!」という言葉も聞かれたので、パホイホイ(縄状)溶岩も入れて、いつもとは違う角度から、ティータイム風景を撮影してみました。

粘りのない溶岩を流す火山だからこそ、見ることができる風景です😀

昨日は、伊豆諸島の島々も、とても綺麗でした!


表砂漠に降る時には、ご両親に「離れて歩いてね」と言いながら、どんどん先に歩いて行き…

広大な風景に溶け込んでいました(服や鞄が保護色?でした!)

下山後は、硬い岩の上と、その下の小石が積もった斜面で、それぞれ寝心地を試し…


粒の細かい火山灰斜面でも寝心地を体感!

夏休みの自由研究で、「火山島の寝心地」っていうテーマで、まとめられるのではないかと思いました(笑)

青空にうかぶ鰯雲が美しく…


これまたスペシャルな写真が撮れました(笑)

ツアーにご参加いただいた皆様、楽しい時間を、ありがとうございました。

(かな)
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カラムクドリ

2020年09月19日 | 
水曜日の午後、車を走らせていると電線のスズメに混じって少し大きめの鳥がいるのを発見。
スズメじゃないならなんだろう?てことですぐさま車を停めてカメラを構えました。



ん?

なんだかムクドリっぽい。

コムクドリかな?

ちゃんと顔見せてー。



!!

ゲゲッ!!
虹彩が白っぽい!!
これは珍鳥カラムクドリではないかー。

念の為いつも持ち歩いている図鑑で確認。

確かに。
カラムクドリ(メス)でした。
ほぉー。
ここ大島で出会えるとは。
なんたる僥倖。
これだから鳥見はやめられません。

これはじゃんじゃん撮らなければ。











電線を飛び移りながらしきりに羽繕いしてました。
時折聞こえる鳴き声はコムクドリっぽかったです。


ポツポツ雨が落ちてくる中、こーんなかわいいポーズをサービスしてくれました。



クチ開いてる。



そして飛ぶ。

このあと遠くの電線にまたとまりました。
もうちょっと観察していたかったのですが用事があったのでここで断念。
翌朝もいるかと同じ場所に行ってみましたが見つかりませんでした。

がんま
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新手の戦略(?)と強風!

2020年09月18日 | ツアー
今日は三原山に雲がかかり、風も強かったので「風体験ツアー(?)」をしに、裏砂漠に行ってきました。

歩き始めの森の地面には、本来は春に花が咲くハチジョウイヌツゲの花が、いっぱい散っていました。

黄色くなった古い葉も落としているので、道が全体的に黄色くなっています。

場所によってはグチャッと集まっているところもあります。

過去の写真を調べたら、4年前と1年前の9月に、地面に散っているイヌツゲの花の写真を撮っていました。

ということは、毎年9月に開花する木があるのでしょうか?
(新手の生き残り戦略??)

もしかしたら、すごく貴重な光景かもしれないので…(笑)

お客様の記念写真も、黄色い道に注目して撮ってみました😀

前回(5日前)に歩いた時とは比べものにならないぐらい、ススキが伸びていました!

あちらこちらの草の塊から、髪の毛みたいにフサフサのススキの花穂が出ていてウレシクなりました。

しかも…

風になびくこと、なびくこと!(笑)
「風を感じることができる植物」としては、ススキが一番なのではないでしょうか?😀

あとは、見えない風を写真に写す方法として…

吹き流し!(実はレィンウェアの上着・笑)

裏砂漠では吹き付ける風の中で、お客様が「故郷で馴染みだった」というイタドリの花と写真を撮ったり…


植物の防風効果に感心しながらお茶を飲んだ後、寝転がったり…

ゆっくり遊んで帰りました😀

帰り道では、樹上に出たばかりです〜」という感じのキノコに出会いました❤️

初々しくて美しいキノコでしたよ〜。

明日から数日、ツアーが続きます。
何に出会えるか、楽しみみです!!

(かな)

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砂漠のオアシス

2020年09月17日 | 
1週間前にスタッフで裏砂漠に行った時のこと。
アシタバが群生している狭い範囲に、虫達が集まっていました。

たとえば、やや小さめ(1cmちょっと)で、体に生えている毛がぬいぐるみ風(?)で可愛いコアオハナムグリ や…


大きくて(2cmぐらい?)ピカピカの、シロテンハナムグリ(斑が見えにくいけれど、たぶんそうだと…)


ナミテントウの❤️カップル!

模様に様々なバリエーションがあることで有名なテントウムシですが、この組み合わせだと、いったいどんな模様の子どもが生まれるのでしょう?(見てみたい!!)

そして…アシタバの葉っぱが大好物のキアゲハの幼虫!

4齢。

1mぐらいしか離れていない場所には、艶やかな終齢幼虫に変身中(脱皮中)の子がいました!


脱皮殻の足が、しっかりアシタバの花茎にしがみついているのが可愛かったです(そこ?笑)


虫達を観察したのは、この緑の塊の右側半分。

三角形の小山が5つぐらいあるのがアシタバです。

1年前の9月の台風で近くの植物が全て茎ごとなぎ倒され「草ひとつない砂漠」になったあと、3日後に若葉を伸ばしたたくましいアシタバ達です。

ここのアシタバの存在は虫達にとって、まさに「砂漠の中のオアシス」なのだろうなぁ〜と思いました☺️

(かな)
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フナムシ先輩

2020年09月16日 | 
大島育ちの私にとっては小さい頃からのお馴染み。
海岸に行けばすぐに出会える大先輩です。

こんな風にワラワラと。
あんまり、というかちゃんと撮ったことがないので昨日撮ってみました。




よく見るとなかなかカッコイイフォルムです。
特に2つに枝分かれした1対の尾脚がいいですね~。


サングラスをかけたような正面顔もイケてます。

がんま
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モニターツアー(島外の方向け)受付開始しました!

2020年09月15日 | ツアー
6月初旬から準備を進め、たくさんの時間をかけて組み立ててきたモニターツアーが、本日から受付開始となりました!

若くて元気な火山の島を、光、石、風、塩、椿、アシタバの6つの切り口で楽しむモニターツアです。(今回は島外のお客様が対象です)


1世紀の間に何回も噴火を起こしてきた活火山である伊豆大島。
噴火は時には人の暮らしに大きなダメージを与えますが、でも、だからこそ見ることができる「ここにしかないもの」がたくさんあります。

モニターツアーでは、それらを1つずつ、深掘りしていきます。

それぞれの物語のカケラと、講師のメッセージ、そして自由に書き込めるスペースがいっぱいの、かわいいストーリーブックもプレゼント!

講師の他に、ジオガイド7名もツアーに参加して、お客様と一緒に発見を楽しむ予定です!

ツアー内容の詳細は観光協会の専用ページをご覧ください。
http://www.izu-oshima.or.jp/mt2020/

また、大島ナビさんが、とても見やすいページを作ってくださいましたので、ご覧ください。
https://oshima-navi.com/topics/mt2020.html
皆様のご参加を、お待ちしています!

(かな)


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花咲く山行き

2020年09月14日 | 植物

山行きのお誘いを頂きました

勿論行きま~す

 

ハチジョウイタドリは花盛りで迎えてくれました

赤い花は蕾の時には特に赤く見えます。100%近く種になりますがイタドリの森にならないのはそれなりに間引かれているのでしょうね

 

私もイタドリの中 咲いてみました

潜ってみるとこんな感じです

雨が降って来たりしたら蝶たちはこんな感じで雨をしのいでいるのでしょうか?

 

 

外輪山もきれいにみえて 秋が忍び足で来ている様です

 

何をしているのでしょうね

花が咲いているのか、虫が居るのか?それとも良い構図の写真を撮っているのか?

 

香奈さん伸びをする  では無くて香奈さんスケール

11日のブログにも載っていますが、シマヘクソカズラのその後を見る目的

長く伸びた蔓ですが、この子は途中から根っこを出さないので蔓の先は風や雨であっちへ行ったりこちらに流されたり『蛇のようにグルグル巻きにして置いたら』と提案したのですが 却下されてしまいました

 

雨と雷に追い立てられて帰ったのはそれからすぐの事でした。(しま)

 

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塩飴舐めて火口まち

2020年09月13日 | ツアー
今日は、ダイビング&陸ツアーのリピーターの方と、三原山〜裏砂漠ツアーに行ってきました。

お客様のリクエストは、ずばり火口一周!
それ以外は「お任せ」とのこと。

しかし…

山には雲がかかっていました💦

いや、でも、天気予報は「晴れ」になっているし、雨雲もないし晴れてくるかも…??
ってことで、三原山に登ることにしました。

34年前の噴火で流れた溶岩の上で…


縁に立って眼下の景色を眺め…


三原神社にお参りするまでは、青空も見えていたのですが…


肝心の火口は、雲の中でした😅

(本当は左側に火口があるのですが💦)

みんなで大島の海水を使って作られた『塩飴』をなめて、溶けるまで粘ることにしました(笑)


全員飴をなめ終わっても霧が晴れないので、諦めて出発。

しばらくは、ずっと霧の中でしたが…

34年前の『割れ目噴火』の火口は、うっすらと見えていました!


やった〜!

これなら裏砂漠側は、晴れているかもしれません!(割とよくあるパターン)

予想通り、裏砂漠は絶好調でした!


空との境が、あいまいな今日の海。

「船がまるで、空に浮かぶ宇宙船のようだ」と、お客様と言い合いました☺️

この空を見上げながら、のんびり過ごす裏砂漠は最高でした❤️

そして、夏から秋に移り変わる時期限定の景色にも、いろいろ出会いました。

ナンバンギセルの花の開花や…


いっぱい花をつけて、クリスマスツリーのような形になった、堂々たるイガアザミ。


お客様に「蛾ですか?」と評された地味な蝶、イチモンジセセリ(笑)


葉は臭いのに、花はカワイイ「クサギ」の開花!


シマヘクソカズラの蔓にグルグル巻きにされて、広がることができないススキの花には同情しました(笑)

以前より涼しく、歩きやすくなってきました。

メインのリクエストの火口を見ていただけなかったのは残念ですが、きっと「またきてくださいね」という三原山さんのメッセージかも?

いつかまたぜひ、火口リベンジにいらしてくださいね〜。
(次の噴火が始まる前に☺️)

(かな)


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今年生まれの

2020年09月12日 | 
キアシシギが渡ってきました。
昨日の朝の撮影です。





この2羽と


この1羽の合計3羽でいました。

はるか遠くシベリア方面から一緒に旅をしてきたのでしょう。
時々お互いに鳴き交わしてなんだか絆の深さを感じました。
どうか無事に目的地まで行けますように。

がんま
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シマヘクソカズラ・続き

2020年09月11日 | 植物
昨日、雨の合間をぬって、スタッフと裏砂漠に行ってきました。
例の、単体で裏砂漠に進出したシマヘクソカズラの位置を伝えるためと、計測をするためです。

1週間前のツアーで立ち寄った時(下の写真)は、蔓先においた2つの石が外れていました。

風雨で動いてしまったのでしょうか?

その後も、立ち寄るたびに石が外れているので「ちゃんと定規で測ろう」と思いたちました。
で、まずは…

横に並んで写真を撮ったり…


「ライフル銃で狙いを定めているの図」を作ったり…


ゴージャスに首に巻いたりして…

(嶋田は「ちょっとくさい」と言っていました😊)

ひとしきり楽しんだ後、計測!


なんと、ツルの部分までだけ測っても、238cmもありました!


根元までたどったら、複数箇所から茎が伸びていることが、わかりました。


鳥があちらこちらに糞をしたのでしょうか?

それとも地下で根が広がって、複数箇所から地上に出たのでしょうか??

解けない疑問は数々あれど、すっかり友達のような存在になったシマヘクソカズラ(笑)

また会いに、行きたいと思います。

(かな)


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