グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

夏の終わりの裏砂漠

2020年09月10日 | ツアー
昨日、裏砂漠ツアーに行ってきました。

「4年前に火口〜裏砂漠を自分たちで歩いた」というお客様たちが、今回はガイドをリクエストしてくれました。

夏の終わりを告げるセンニンソウの花が、日を追うごとに開花し…

白い雪のような美しい姿を、楽しませてくれました。

「あんなところにススキが生えている!」とお客様が教えてくれました。


これはまた特等席ですね😊

ここからなら、種子を遠くに飛ばせそうですよね!

咲き始めたばかりのアザミには、もうイチモンジセセリが、やってきていました。


ハチジョウイタドリの花も最盛期!

色違いで並んでいるものや…

真っ赤な実ができているもの…


サーモンピンクのもの。


アシタバの花を、取り囲んでいるものなど…

どれも可愛くて、つい写真を撮ってしまいます。

特に三原山を背景にした写真が、お気に入りです😊


裏砂漠には、爽快な青空が広がっていました。

お客様は「あの辺で寝てみたい」と歩いて行き…

協議の結果、場所が確定したようです😊

寝心地はどうだったのでしょうか?

ところで昨日も、お客様がいろいろ見つけてくれました。
たとえば、裏砂漠のアシタバの葉を食べていたキアゲハ幼虫とか‥


目の前に飛ばされてきた、アオマツムシのメス(?)

風のせいなのか何なのかわかりませんが、翅がめくれて飛べなくなっていました。

あまりに苦しそうだったので手伝って、うつ伏せ(?)に戻したのですが‥

翅は元に戻らず、結局飛べませんでした😅
(こんな状態の虫は初めて見たので驚きました💦)

樹海の中では「笑わないで、すました顔で撮る写真」に挑戦し…

カッコイイ写真が撮れました!

私が素敵なツルを見つけて喜んでいたら、自ら移動して写真のモデルになってくれました。

以心伝心とはこのこと❣️笑

お客様のおかげで、とても楽しい半日ツアーでした。
ツアーにご参加いただいた皆様、ありがとうございました!

(かな)

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宝物箱にしまっておきたい

2020年09月09日 | 哺乳類、爬虫類、他

一昨日見つけたオカダトカゲの子供です。
エアコンがガンガンに効いた部屋に紛れ込んでいたのを捕まえました。
なので動きが鈍くヒンヤリ冷たかったです。


手に乗せているとすぐに元気になってきました。
超絶カワイイです。


ツヤツヤの体と美しい青のグラデーションのシッポ。
このまま宝物箱にしまっておきたいくらいです。
もちろんこのあと逃しました。

がんま
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何でもありの空

2020年09月08日 | 今日の大島
11月はじめに予定しているモニターツアーの講師の方から依頼された“あるもの”(石です)を調べに「砂の浜」に行ってきました。

台風10号の影響で海が大荒れだったので「どうなっているだろう?」と思って海岸に出たところ…

以前散乱していたゴミは、ほとんどなくなって美しい砂浜が再生していました。

早速、別の場所から流れ着いたと思われる白い石を見つけました。

縞模様も入っていて、なんとなく『顔』に見えなくもないような…?

黒い砂の上なら、さぞかし映えるだろうと思って置いてみたのですが…

なんだか海の向こうの雨が気になって、落ち着きません💦

白のモクモク雲、青空、雨(右の海の上に見える黒い筋)…

何でもありの空だ〜!!

海からは、暖かい湿った風が吹いてきて…

雨の匂いが、運ばれてきたように感じました。

目の前は、黒と白とグレーのモノトーンの世界。
そして聞こえるのは、波が砕ける音と風の音。

…なんとも、言えない迫力がありました。

だんだん迫ってくる雨に、さすがにUターン。

石探しは、また日を改めることにしました。
(砂の上の足跡、私のです)

夏の海岸を飾っていたハマゴウは、花が終わって実ができていました。


背後の雨が、どんどん近づいてきます。

植物たちは、雨を待っているのかなぁ…。

ギリギリセーフで車に戻り、雨雲の様子を調べたら…

なるほど…この真っ赤に塗られた雨雲が、南西側から近づいてくるのを見ていたのですね😅
これは逃げ帰ることにして正解かも!

この後、土砂降りの雨と稲光の中で車を走らせ、家に着いたら、まもなく青空が広がりました。

(かな)

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お花は如何(お鼻)

2020年09月07日 | 植物

ジオパーク研究会の例会は良い天気でした。(このところ晴れていてもスコールが有り今日7日は何回降ったころやら)

朝の集まりの様子。ジオパークのマスコッとキャラクターの一人ドカンが来てくれました(暑い中大変)時節柄間隔をあけての集合

 

歩いた所は間伏の“旧滑走台下”の道で全般はひたすら登り。なるべく汗をかかないようにゆっくり進みましたが 一名バテ気味    私もすこし?

 

そんな時は 足を進めるより キョロキョロ

樹々に白い布をかけたように見えます。気が付かなかったのですがさわやか系の香りがします

          まだまだ 

咲き始めた葛

う~ん香りますね

 

葉の香りは嫌いですが花は ~すき

香りではないが種のころは“絵手紙”にしたい(あれ?種の香りは嗅いだことが無かったけれど?)これから観察しなくては

 

などと足を止めていると下りの分岐点へ到着(もう登らなくても良いぞ!)

 

今回の目的地?昔歌碑の有った所。三原山から滑走台を降りたところに有ったのであろうアジコ亭跡と思われるところ 昭和17年頃に有った物なので確実なことは分からなくなってしまいました。(ここから車が有り元村や波浮方面に向かったと有りますが詳しいことは分かりません)

歌碑の跡です。歌碑本体部分は移築して元町の椿園にあるそうです

 

ここから見るとアジコ亭の土台だったところかとも思われます

階段跡は有りますが廃材も見ることは有りませんでした

                       無事に歩き終えました

みんなと別れて磯によると

ここにも香りのよい子(ハマゴウ)が この種は花以上に香ります

 目にも綺麗な花々 私達も誘われる香り

この香りやはり虫を誘っているのでしょう。けれどそれほど虫が来ている様には見えませんが虫より花の数が多いからでしょうか?それとも夜の虫狙いなのでしょうか?

夜の観察にも来なくてはいけないの?(しま) 

 

リュックに入れたレイングッズはこの日は出番が有りませんでした

 

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オサムシ類(伊豆大島の動物シリーズ10)

2020年09月06日 | 
今日は、約1ヶ月ぶりに「伊豆大島の動物シリーズ」の掲載です。

まずは、1年半前のジオガイド養成講座講師・天野氏の配布資料から。

「オサムシ類は地上性の肉食昆虫で、一部の種を除いて飛翔能力がない。しかし、アオオサムシ、セアカオサムシ、マイマイカブリ(関東産亜種ヒメマイマイカブリ)の3種が伊豆大島に生息している」
「飛べない昆虫がどのようにしてこの島にやってきたのか? これらの昆虫が生息していることは、氷河期に伊豆大島が本土と陸続きになったことの証明と主張する研究者もいる。しかし、現在は古利根川の氾濫によって東京湾に流出した流木などとともに、これらの昆虫が漂着して定着したとする説が一般的なようである」

過去ブログから、オサムシたちの写真を探しました。

アオオサムシ

2017年5月7日撮影。
樹海の地面を歩いていました。

セアカオサムシ

2019年8月3日
やはり樹海の地面を歩いていました。

マイマイカブリ(関東産亜種ヒメマイマイカブリ)

2020年4月21日、願法撮影。
車で走っている時に見つけたそうです。

おまけで、こんなのもいました!

クロカタビロオサムシ

2015年5月11日撮影。
なぜか裏砂漠で走って(歩いて?)いました。

後翅が退化していて飛べないものが多いオサムシの中で、クロカタビロオサムシには立派な羽根があって、飛ぶことができるのだそうです。

裏砂漠まで飛んできたのかな?
でも出会いは、この時1回きりでした。

ところで、このブログを綴っている間も、台風10号のニュースから目が離せません。
どうか人的被害が出ませんように。
家屋などの被害も最小限ですみますように!

(かな)



コメント (2)
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トビ

2020年09月05日 | 
海岸沿いの擬木柵にトビが2羽とまっていました。



どうやら今年生まれの幼鳥のようです。
きっと兄弟でしょう。

手前の子は鳴いていました。


しかもかなり激しく。



お腹が空いて親鳥を呼んでいるのでしょうか。



表情があどけないです。





いくら鳴いても親鳥は姿を見せませんでした。
この子たちのために食べ物を探しに出掛けているのだと思います。
9月3日撮影。

がんま

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午後2時過ぎのツアー

2020年09月04日 | ツアー
今日は午後2時過ぎから、裏砂漠半日ツアーに行ってきました。

森の中の水鏡に写った空は、まだ爽やかな青色だったけれど…


太陽は西側に傾いて、低い位置からハチジョウイタドリの花を照らしていました。


この時間帯の光は、柔らかくて素敵です。


秋を代表するススキの花穂が、所々で伸び始め…


アシタバは、まるでクリスマスツリーのような形になって、ワサワサ葉を繁らせていました。


栄養分の少ない裏砂漠で、昨年の台風に葉も茎も全てもぎ取られていながら、よくここまで元気に成長できるなぁ…と感心します。


お客様が虫たちにも注目してくれたので、虫と出会うたびに立ち止まって観察しました。

ピカピカの光沢が綺麗なスジコガネ、グリーン&パープルバージョン。


金色バージョン。

(動きが早かったから元気なのだと思っていましたが、写真をみたら目が濁っているような?)

イタドリの花粉を食べに来たシロテンハナムグリの…


ツヤツヤの背中に青空と人間が映っていることに、あとで写真を見て気づきました😊


足が1本足りないショウリョウバッタが、道の真ん中で産卵していました。

がんばるなぁ…(感心)

裏砂漠の空には、迫力のある雲が動きまわり…


遠くで積乱雲も成長中でした。


ツアー終了は日没のころ。

富士山の上の様々な雲が、ピンク色に染まっていました。

台風10号が近づいていますね。
被害が大きくならないことを、心から祈っています…。

(かな)
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あるもの

2020年09月03日 | 植物
先日お客様が見つけた「あるもの」
それが、あまりに素敵だったので、昨日さがしに行ってきました。

「あるもの」があったのは、こんな車道沿いの道。


「たぶんこの辺りにあるのではないか?」と思って探したのですが、ちっとも見つかりません💦

さて、私が探していたのは何でしょう?

それに近いものが、これです!


いや、こっちの方が近いかも?

探し物の正体は、もうお分かりでしょうか?

そう、虫が作った芸術作品です!
「いい仕事したね〜」と虫を褒めてあげたくなる作品が時々見つかりますよね。

(2011年2月に見つけた作品がこちら)

先日のものも良い感じだったのですが、2日経つと見つかりませんね〜。

道路の枯葉は、風でカラカラ軽い音を立てながら転がっていき、吹き溜まっています。

生垣の間に、はまったものは、移動しないけれど…

なんだかちょっと溶けた感じになっています。
これだったのかなぁ??

枯れ葉が層になって、宙に浮いている風景に出会いました。

蜘蛛の巣に引っかかった葉が重なり合って、一部は垂れ下がり、風が吹くとカラカラカサカサ、なんとも涼しげな良い音がしました❤️

あ!

目は荒いけれど、なかなか立派な作品を発見しました!!

この葉に透かして地層大切断面を見たら楽しいかも!


う〜む…

現在から2万年分の過去を覗いている感じがして、なかなか味わい深い!

そして「ムンクの叫び」ふうの絵が作れる枯れ葉も見つけました!

「枯れ葉探し」がこんなに楽しいとは!

しばらく遊べそうです😊

(かな)


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ネコちゃんとマミちゃん

2020年09月02日 | 
9月に入ってもまだまだ暑いですね。
ホントにあの寒い冬がやって来るんでしょうか?
いまだに夏には冬の寒さが、冬には夏の暑さが想像できません。

さて、私がネコちゃんと言えばコレです。

超絶カワイイ!
ネコハエトリ(メス)です。
キラキラお目々がたまりません。
今年は少なくてなかなか見つかりませんでした。
やっと会えたよ!

で、マミちゃんはと言うと。

マミジロハエトリ(これはオス)です。
器用に窓ガラスを歩いていて陽に透けた脚がなんとも魅力的です。
ネコハエトリもマミジロハエトリも雌雄で色が違います。
ハエトリグモの仲間って大抵そうかな。
8月25日撮影。

がんま
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4日間

2020年09月01日 | その他
4日間、ある番組のロケ関連の仕事で歩きました。

3日前
晴天&猛暑。

伊豆諸島がクッキリ見えていました。

2日前
朝7時30分ごろ。

綺麗だけれど暑かった〜💦

スタッフの方の新型コロナ対策グッズに感動して撮影させてもらいました。

このあと、人と人の距離の取り方を確認しながら歩きました。

1日前(昨日)
17時30分ごろ。

猛暑のロケを無事に終えたら、雲があたり一面を覆い始めました!

そして今日。
涼しくて歩きやすくなったけれど、三原山はずっと雲の中でした💦

でも、元・気象庁のK氏に「14時ごろ雲が薄くなる」と教えてもらって時間をずらしたおかげで、裏砂漠は半分ぐらい見渡せました。

忙しくも美しい4日間でした。

(かな)
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