グローバルネイチャークラブのガイド日記

グローバルネイチャークラブ(旧グローバルスポーツクラブ)のガイド仲間が観察した伊豆大島の自然の情報を中心にお届けします。

雨の日の庭

2021年05月21日 | 植物
今日は一日中、雨で、東京行きの高速船が欠航するほどの風も吹いていました。
なので遠出はやめ、庭で植物観察と決め込みました(笑)

ハチジョウイボタの花が、芳香を放っていました。

まだ咲き始めで花数は少ないのに、匂う〜❤️

3月からずっと庭の片隅に咲き続けているツルニチソウが、まだ咲いていました。

この紫色、目立つんですよね〜。

ドクダミも次々開花中!

蕾がたくさんついていたので、これから、ますますいっぱい咲きそうです。

雨の中のトキワツユクサ。

ちょっと繊細な感じがして綺麗ですね😊

ヒメジオンは雨に濡れて…

別の花(?)に変身しているものも、いました(笑)


今年の春も、いっぱい楽しませてくれたハチジョウクサイチゴの実。

ツヤツヤで美味しそうだけれど、そろそろ食べ納めかな。

イチゴを収穫して戻ろうとしたら、カタバミの葉が「ピンクの❤️」なのに気がつきました!

この近くの数株だけ全部ピンクで、さらに毛深かったので驚きました!(普段見かけるのはほとんど緑だし、こんなに毛はなかったような…?)

水滴を乗せて、なかなかカワイイ❤️たちでした😊

そしてラセイタタマアジサイの葉が、ものすごく大きくなっていて、これも驚きました!

「こりゃ〜立派だわ〜」と思って見ていたら…
突然目に入った魚の顔!(笑)

虫の見事な仕事ぶりに、ほのぼの気分になれた我が家の庭でした😊

(かな)
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ハクガン 滞在中

2021年05月20日 | 
島の中ではたぶん、よく知られている話だと思いますが、伊豆大島に、かれこれ半年近くハクガン が滞在中です。

11月半ばに初めて目撃され、当時は島の南部などでも確認されたようですが、今は北部の海岸がお気に入りのよう。(11月15日には八丈島で幼鳥5羽、17日には御蔵島で幼鳥1羽が確認されていたそうです)

噂だけ聞いていたハクガン に、私が初めて出会ったのは今年の2月13日でした。
仲の原園地にいるのを見つけ、近づいたところ…

人間には無関心で、ひたすら草を食べていました。


5月4日が2回目の出会い。
和泉浜でぼ〜っと立っていたので、車を降りたら、近づいてきました。

時々立ち止まり、伸びをして遠くを見たりしながらも

どんどん寄ってきて…

目と鼻の先まで!!(いったい何なのでしょう〜?)

よく見ている人の情報では、3月半ば過ぎから人を追いかけるようになったそう。
このころ、人が餌をあげ始めたのではないか?とこのと。

ところで自然な状態でのハクガン は「安全な池や沼で休息し、歩きながらエサをとる」そうです。
そのためか大島でも…

ちょっとした水溜りに入っていたり(願法撮影)、露天風呂に現れて人間と一緒に風呂に入っていたなどという噂もあります😅

私が最後(3回目)にハクガンを見たのは、1週間ほど前の和泉浜です。
羽を大きく広げてバタバタしているので何かと思ったら、近寄ってきたカラスが嫌だったもよう。(左手にカラスが飛んできています)

(近くの犬を追い払っていたという目撃情報もあります。強っ!)
無事カラスを追い払った後は、すぐに餌を食べ始めました。

歩きながら、ひたすら食べ続けていました。

人間がそばにいたけれど、気にする様子なし!

自力で餌を食べるし、カラスや犬を追い払うぐらいの元気があるのですね!(良かった〜!!)

この記事を書くにあたり、ハクガンについて調べてみました。
あきた森づくり活動サポートセンター」のページが詳しいので、引用させてもらうと…
「北東シベリアと北米大陸の北極圏地域で繁殖し、日本には冬鳥として飛来。かつては大群で飛来したが、一時日本への飛来個体数は絶滅したといわれた。ただし、ハクガン、シジュウカラガンは、現在、復活プロジェクトの成果で数百羽単位の大きな群れを見ることができるまでに回復した。ハクガンは警戒心が強く、150m以上離れないと飛んでしまうという」と書かれています。
でも、伊豆大島のハクガンは、人間への警戒心が全くないみたいだし、むしろ人間が好きな様子です。これも餌やりの影響でしょうか?💦

人間が野鳥に餌をやると…
1・自分でエサがとれなくなる
2・人間の食べ物で病気になるおそれがある
などが考えられるので、やめた方が良いと言われています。

とうぶん北国に帰る気はなさそうな伊豆大島のハクガンですが、大声で鳴きながら(まるで仲間を呼ぶように)空を飛ぶ姿も目撃されています。
本来はアラスカやシベリアで仲間と共に過ごす鳥、ハクガン。
このハクガンにとっての幸せとは何なのか?と、考えてしまいました。

まだ自力で草を食べる意欲がある今なら、野生の鳥として仲間と合流できる可能性があるかもしれません。
人間の食べ物をあげるのではなく、そっと見守りたいですね!

私もこれからは、あまり近づかないようにして、遠くから見守っていきたいと思います。

(かな)
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ハラブトハナアブの仲間

2021年05月19日 | 
先月21日に見つけました。
見たことないアブ類。

大きさはこのくらい。
ハラブトハナアブの仲間だってことまではわかったのですが「これだ!」ってのまではたどり着けませんでした。


顔の突起物がかわいいです。
このあと外に飛んでいきました。

がんま
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霧(霧雨)ならでは。この時期ならでは。好奇心ならでは。

2021年05月18日 | ツアー
昨日は、強風と霧(霧雨)の一日ツアーでした。

天気予報通り、三原山の上も

裏砂漠も霧に包まれ…

時々、身構えないといけないような強風が、吹き付けてきました。

でも、遠くは見えなくても、「霧(霧雨)ならでは」「この時期ならでは」「好奇心ならでは」の、楽しい発見がいっぱいありました!

まずは、「霧(霧雨)ならでは」
歩き始めに見つけたのがモリアオガエル君。

よほど見つからない自信があるのか、指を近づけても逃げません😅

良いのかなぁ…この警戒心で?(笑)

水分好きなコケが、目一杯葉を広げて美しかったのも、霧ならでは!


そして雨だからこそ観察できたコケリンドウの種子散布!

え?どれ??って感じですが、しっかり写真に写っています😊
(実は小さすぎて、もう旅立った種子と、残っている種子があるのは、アップの写真をあとから見て気がつきました💦)

1cmほどの小さな水色の花を咲かせるコケリンドウは、雨の時に種子を収納している果実を開いて水を溢れさせ、種子散布すると言われているんですよね〜。

続いて「この時期ならでは」
溶岩を這うヒカゲノカズラの胞子嚢。

本体も胞子嚢も小さくて可愛かった〜!

開花を始めたコゴメウツギ。


蕾の先端のピンクが乙女心をくすぐる(?)ニオイウツギ。


お客様が喜んでいた「ツツジの花と溶岩と霧」のセット。


霧の中にニョキニョキ立ち上がる、存在感のあるサクユリ。


そして黒い地面に、雪のように散っているオオバエゴノキの花。

木の下に立って、上を見上げてみました。

空も花も白いから、ちょっとわかりにくかったけれど、いっぱい咲いていました❣️

最後に「好奇心ならでは」
これはお客さまの好奇心の賜物です。
石の好きなお客様が、休憩時間にいろいろな石を並べてくれたので、「同じ溶岩でも、個性がある!」ということを、みんなで共有できました😊


そしてなんと、ツアーでは一度も紹介したことのない「背骨のような火山弾」も同じお客様が見つけてくれました!

実は濃霧と強風の関係で、いつものツアーのコースより安全な場所を歩いた時に、発見してくれたのです❣️(好きな人だから見えるものってありますよね!)
もちろん皆で観察&激写!

❤️

この後、イタドリの作った「島」に散って、霧の中で昼食。

上下の雨具を準備してこられたお客さまだからこそ、この中でも楽しんでいただけていたようです。

溶岩の森では、木々の生き様を見て


最後はオオシマツツジの花に埋もれて、ツアーを終了しました。

一日中強風と霧だったので、火口は省略。裏砂漠も最小限しか立ち寄りませんでしたが、その分ゆっくり色々なものを観察できました😊

一緒に時間を過ごし、ツアーを作ってくださった皆様に感謝します。
素敵な時間をありがとうございました!

(かな)
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畑仕事

2021年05月17日 | 植物

私の畑はすくすくと葉が茂って来ました。畑以外の土地も負けずに雑草も良く育っていますが

今日は追肥を施しに来ました

 

葉には虫たちがやって来ています

蜘蛛1 葉は誰かに食べられて穴が開いている所も有ります

 

蜘蛛2 小さなバッタとにらめっこ  これから狩りが始まるかとちょっと期待していましたが、蜘蛛が離脱してしまいました

 

この子はだあれ? 葉を食べに来たのかな?

 

作業して!

茶色の粉は油粕、白いのは灰です

 

半分の1畝は 灰と鶏糞の粒

 

株元は少しひび割れています、地中では芋が大きく成っているのでしょうか?(しま)

 

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キョンに葉を食べられた(と思われる)テイカカズラ・その後2

2021年05月16日 | 植物
1986年元町に迫った溶岩の上に生え、キョンに食べられて(たぶん)、ほとんどの葉がなくなったテイカカズラ。

3月2日には、若葉というよりも「キョンの食べ残しかな?」と思うぐらいの小さな葉が、少し生えていただけでしたが


4月9日に行った時には、ツヤツヤの若葉が生えていたので、驚きました!

色も黄色いし、葉も薄いけれど、溶岩上の一面に、若葉の絨毯を敷き詰めたような景色でした。

この時は、「若葉の方がずっと食べやすそうだから、また全部キョンに食べ尽くされてしまうだろう」と思っていました。

その後どうなったか「花の咲く頃に行ってみよう」と思っていたので、昨日の夕方、見に行ってきました。

現場に着くと…。
あれ? 入り口、どこだっけ??

ここは2013年の台風で溶岩の上を土砂が覆った後、あっという間に藪になった所ですが、生えているのはパイオニアの落葉樹なので、前回はもっとわかりやすかったのです。
それが、一瞬惑うほど、木々の葉が繁っていました💦

木々をかき分けながら中にはいると、出口(?)は、わかりました。

ところで私、この先に広がる風景は「テイカカズラの葉がキョンに食べられて全てなくなっている」か、「葉は残っているが花は咲いていない(常緑なのに全ての葉を新しくしたのでパワー不足)」のどちらかではないか?と想像していました。

ところが…。進んでいくと、私の想像とは全く違う風景が広がっていました!
なんと、別の植物が、テイカカズラの上を這いながら、一面に広がっていたのです!

その植物は「シチトウエビズル(伊豆諸島の固有種)」。ブドウの仲間です。

葉の裏には、いっぱい毛が生えています。

1年前までは、繁栄するテイカカズラの隙間で、ひっそり生きていたよう思うのですが…。テイカカズラの勢いが衰えたから、ここぞとばかりに勢力を拡大したのでしょうか?


1年前には、あたり一面で咲いていたテイカカズラの花は、数が激減していました(これから、もう少しは咲きそうですが)


一方、あちらこちらでエビズルの花の蕾が目立ちました。

植物の戦いも、壮絶ですね💦

エビズルの葉はゴワゴワで毛もあるし、キョンが食べにくそうです。
「今は一見、劣勢に見えるけど、エビズルに守られながら隙間で生きるテイカカズラの戦略は、もしかしたらキョン対策にもなるのかも??」などと、この先の物語を想像しながら、しばらく時を過ごしました。

また続きを、見に行こうと思います😊

おまけ。

ほんわか優しい香りを漂わせるニオイウツギに、メチャメチャ首ったけのコアオハナムグリです😊❤️

(かな)
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ウグイス

2021年05月15日 | 
今の時季、大島の至るところでさえずりが聞こえます。
ウグイス密度すごいですよ。
声はするのに姿を見ることはなかなか難しいウグイス。
巣立って間もない若鳥に出会いました。



若鳥というよりはまだヒナといった雰囲気ですね。
でも1羽でいました。
もうひとりで生きていけるようです。


尾羽もまだこんなに短いです。
11日撮影。

がんま
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火口の底から❤️が無くなりました!

2021年05月14日 | 植物
10年以上見ていた火口底の❤️が、なくなりました!

気がついたのは1週間前のツアーの時です。

火口の底が、なんだか丸くなっていました💦

10年ちょっと前、古くからの友人と三原山に登った時に、友人が見つけた火口の底の❤️

「『この❤️の下に三原山の心臓があって、赤々と燃えているんですよ』って説明したら?」と語る友人の感性に、感動したものでした。
(その時のブログはこちら。読み直すと、なかなか面白いです😊)

それから時は流れ…。火口底の❤️は、いつも暖かく(?)私たちを迎えてくれました。
少しずつ、形が変わっているような気もしましたが、まあ、おおむね❤️でした。

(写真は今年3月24日の撮影です)

4月3日のツアーでも、❤️は健在でした。


「いつ❤️が無くなったんだろう?」と思って写真を調べたら、4月23日にはすでにハートは消えていました。

(この日は晴天で、遠くの海や伊豆半島に気を取られていたのか、気が付きませんでした💦)

…ということは、4月3日から23日までの間に、火口壁が崩れたのですね。

実は私、12年間のガイド生活の間に合計4回、火口壁の崩落に出会っています。
火口から、崩落の土煙が立ち上るのも見たことがあります。

垂直な壁が崩れるのは仕方がないけれど、火口の中の❤️に会えないのはちょっと寂しいです。
目の前の景色は明日には変わってしまうかもしれないから、その時その時の景色を、目一杯楽しまななければ…ですね!!

最後に「どこが崩れたか知りたい!」という方のために、写真並べます〜😊


(かな)
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日々の変化を感じながら…

2021年05月13日 | ツアー
昨日は、一人旅の女性と、裏砂漠までのんびり歩いてきました。

「木漏れ日トンネル」では、オオシマザクラのちょっと大きくなった実が地面に落ちていました。


ほんのりピンク色に染まったオオモミジの実を発見!

気づかないうちに、立派になりましたねぇ〜😊
そしてなんと、2枚の葉っぱも紅葉!

時期外れの紅葉は、具合が悪いのでしょうか? 個性なのでしょうか??

通称「マムシグサ(イズホソバテンナンショウ)」の花が、いっぱい並んで咲いている光景にも出会いました。

私はいつも、この花がエイリアンに見えるので、ちょっと怪しげな雰囲気を感じました(笑)

フワフワだったシロダモの若葉は、成長して毛の抜けたものが増えていました。


裏砂漠は、思ったより風が強く


まだフサフサのシマタヌキランが風になびいて、存在感ありありでした(笑)


昨日は時間があったので、しっかり昼寝を楽しみました。


私も寝転がって横を向いたら、地面からたくさんの、イタドリの若葉が出ていました。

タネからの芽生え、このうち幾つが大きくなれるのかな?

帰り道では、ツヤツヤのカジイチゴの実を発見!

今年、初の実りです❤️

標高の低い所では、すでに開花が始まっているウツギや…

ニオイウツギも、開花の準備が進んでいるようでした😊


毛虫に葉を食べ尽くされたオオシマザクラは、今年も2回目の葉を出すもよう😊

(がんばれ〜)

そしてツアーの最後は、満開のオオシマツツジで締め❣️

きっと来年には、多くのお客様に、この季節の伊豆大島を楽しんでいただけますように…(切望)

(かな)
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絶賛プロポーズ中!

2021年05月12日 | 
ずっと見たいと思っていたキジの求愛ディスプレイを見ることができました。
枚数多いですがオスキジの必死さをわかっていただけたらと思います。
7日のことです。

遠くにオスとメスがいて動きが妙だったので車で近付いてみるとこんなでした。



おおー。
オスの熱意が伝わってくる感じ。






「オレを見ろ!」と言わんばかりのオスに対してメスは見るからにそっけない態度ですね。







途中逃げ出したりします。
あわてて追いかけるオスがいじらしい。

メスの前に回り込んでアピール再開。





んもう目が怖いよ・・・

またメスが逃げ出しました。

こうしてオスの真剣さと粘り強さを試しているようです。
オスキジの努力が報われますように。

がんま
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