閑人の暇つぶし

気ままな自然観察日記 “Idler's idle talk and nature photos”

アキノウナギツカミ

2010-11-14 | 草花
ミゾソバと同じタデ科タデ属の仲間で、葉も花もミゾソバと区別がつかないくらいよく似ているので紛らわしいが、たぶんアキノウナギツカミ(秋の鰻掴み)だと思う。茎に細かい棘があることが名前の由来らしいが、昔の人は実に面白い発想で名前を付けたものだ。もっと鋭い棘があってトゲソバ(棘蕎麦)という別名がある同属のママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)というのもあり、いずれも変な名前を付けられた植物の一つだ。








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ミゾソバ

2010-11-13 | 草花
葉や蕾の形がソバとそっくりで、湿った場所に生えていることから名付けられたミゾソバ(溝蕎麦)だ。去年の9月22日にも載せたが、葉の形が牛の顔に似ているので、ウシノヒタイ(牛の額)という別名があるそうだ。昔の人はよく観察していると感心する。ソバと同じタデ科だが、ソバはソバ属でミゾソバはタデ属だというから親戚筋に当たるのだろう。













よく見掛ける普通のミゾソバと花の色が異なるが、たぶん白花のミゾソバだと思う。あまり自信はないので、「たぶん」だ。もしかしたらタニソバ(谷蕎麦)かもしれないが、葉や茎の状態をよく確認してこなかったので、取り敢えず、白花のミゾソバとしておこう。





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ソバ

2010-11-12 | 草花
先月撮った画像だから、もう刈り取られて蕎麦粉になって食べられてしまったのかもしれないが、ソバ(蕎麦)の花だ。今年は広いソバ畑を見に行く機会がなかったので、散歩の途中で見掛けた家庭菜園のような小さな畑に植えられていたソバの花を撮っておいた。ピンク色の蕊が印象的だったが、ソバの花粉や蜜は蟻の好物なのか、蜂や蝶よりも蟻が多く集まっていた。











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ガガンボ

2010-11-11 | 昆虫
ガガンボモドキと言う似たような虫もいるそうだから確かではないが、たぶんガガンボ(大蚊)だと思う。足の長い蚊のような格好をしているが、人や動物を刺すことはない。ガガンボは2年前の10月24日にも載せたことがあるが、どういう訳か、コウヤボウキの花がお気に入りのようで、たくさん集まっていた。











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コウヤボウキ

2010-11-10 | 樹木・花木
オケラの花とよく似ているコウヤボウキ(高野箒)だ。同じキク科でもオケラと違って、草のように見えても木に分類されている。高野山でコウヤボウキの茎を使って箒を作ったのが名前の由来だそうだ。











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オケラ

2010-11-09 | 草花
名前の由来は判らないが、キク科の多年草であるオケラ(朮)だ。「海上の森」の山道で咲いていたが、面白い形の花だ。雌雄異株だそうだ。








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アキノキリンソウ

2010-11-08 | 草花
日陰で咲いていたアキノキリンソウ(秋の麒麟草)だが、一昨日載せたあのセイタカアワダチソウと同じキク科アキノキリンソウ属の仲間だ。背は低いが「アワダチソウ」という別名もあるそうだ。近くでよく見ると、個々の小さな花は両者ともよく似ているので同じ仲間だと納得するが、全体の印象は全く異なる。マンネングサの仲間のキリンソウと花がよく似ていることが名前の由来のようだ。








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ホシホウジャク

2010-11-07 | 昆虫
やや薄暗いところにいたので色が少し黒っぽく見えるが、ホシホウジャク(星蜂雀蛾)だと思う。蜂に似たスズメガの仲間だが、翅を閉じた姿は三角形をしていて“戦闘機”のようだ。体長は3cmほどで、翅を広げれば5cmくらいの蛾だが、飛翔は俊敏で、ホバリングしながら花の蜜を吸うのが得意だ。1分間に何回転で翅を動かしているのか知らないが、1枚目の画像のシャッタースピードは1/800秒で、2枚目の画像は1/500秒、4枚目が1/250秒だから、いかに高速か、だいたいの想像がつく。幼虫は、匂いが独特のあのヘクソカズラを食草としているそうだ。











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セイタカアワダチソウと蝶 (2)

2010-11-06 | 昆虫
翅の表側の色や裏側の模様がよく似た蝶がいるので判り難いが、小さな黒っぽい斑点模様からヤマトシジミ(大和蜆蝶)だと思う。シジミチョウの仲間は幼虫で越冬するそうだ。







翅の色が鮮やかなベニシジミ(紅蜆蝶)だ。翅の表も裏も似たような模様だが、表の方が全体に黒い部分が多いようだ。




このブログにはよく登場するユニークな顔立ちのイチモンジセセリ(一文字挵蝶)のようだ。セセリチョウの仲間はどれも目が大きいのが何よりの特徴だが、時には人の指先に留まることもある愛嬌者だ。シジミチョウと同様に、セセリチョウも真冬の寒さにも耐えて幼虫で越冬するそうだ。

これから来春まで花も虫も少なくなる季節だが、河原や空き地で盛んに咲いていたセイタカアワダチソウも、秋の深まりと共に終盤を迎えている。セイタカアワダチソウは秋の花粉症の原因になるとよく間違われるが、実は花粉症の原因になる雑草はブタクサ(豚草)だそうだ。自分でもそう信じていたので、濡れ衣を着せられていたセイタカアワダチソウのために、ついでに訂正しておこう。


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セイタカアワダチソウと蝶 (1)

2010-11-05 | 昆虫
セイタカアワダチソウ(背高泡立草)に集まっていた他の蝶もいくつか載せておこう。昨日載せたコスモスに留まっていたツマグロヒョウモンは雌だったが、これはツマグロヒョウモ(褄黒豹紋蝶)の雄だ。ツマグロヒョウモンは雄の方が翅の柄模様は地味だが、モンシロチョウなどに比べれば、名前のとおり豹のような斑点模様がよく目立つ。偶然、蜂か虻のような虫が飛んでいくのが写っていた。人には殆ど好かれないセイタカアワダチソウも、近くでよく見れば綺麗な花を咲かせるので、虫にはけっこう人気がある。




翅の表の模様はツマグロヒョウモンに似ているが、これは前翅の角が尖っているキタテハ(黄立羽蝶)だ。雌も雄も同じ模様の筈なので、雌雄は判らない。翅の裏側は褐色で地味な柄模様なので、枯れ葉や落ち葉に留まっていると判らないよう保護色になっている。昔はかなり多く見掛けたと思うが、最近は希にしか見ないようだ。







よく見掛けるキチョウ(黄蝶)だ。モンキチョウ(紋黄蝶)とよく似ているが、後翅に黒い縁取りの白い紋があるモンキチョウよりやや小さい。雄は雌よりも黄色が濃く、雌は黄色がやや淡いそうだが、見分けはつきにくい。





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ツマグロヒョウモン

2010-11-04 | 昆虫
ヒマワリの隣にあるコスモス畑でツマグロヒョウモン(褄黒豹紋蝶)が舞っていた。標高の高い山では初雪のニュースも聞かれるこの頃だが、平地でも秋も終盤になって花が減ってきたので、蝶も吸蜜に忙しいようだ。








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季節外れのヒマワリ (2)

2010-11-03 | 草花
季節外れのヒマワリだが、夏に撮った在庫画像ではない。コスモスはさすがにもうないかもしれないが、ヒマワリは、朝晩は暖房が必要になった今でも、もしかしたらまだ刈り取られずに咲いているかもしれない。場所は、関市東田原の国道248号の近くだ。

















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季節外れのヒマワリ (1)

2010-11-02 | 草花
この夏にはヒマワリ畑を見に行かなかったので、この際だから、夏の分も併せて(?)ヒマワリの花をいっぱい載せておこう。ヒマワリには青空が似合うのに、生憎とこの日しか見に行く都合がつかず、今にも雨が降り出しそうな曇り空だったのが残念だ。














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コスモスとヒマワリ

2010-11-01 | 草花
岐阜県関市と美濃加茂市の市境あたりで、季節外れのヒマワリ(向日葵)がコスモス(秋桜)と一緒に咲いていると聞いたので、先週初めに見に行った。真夏の花の代表格であるヒマワリが気温が低くなった今頃咲いているとは思わなかったので、現地に着くまでは半信半疑ではあったが、広い休耕田でまさに大輪のヒマワリがちょうど今が盛りのように咲いていた。秋の花という印象が強いコスモスの方が、むしろ花殻が多くなってもう終わりに近い状態であった。種を取るために栽培しているのか、または観光用なのか目的は判らないが、それにしても10月末のヒマワリとは驚いた。











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