アズキナシ(小豆梨)はナナカマドの仲間だそうだが、秋に小豆ほどの赤い小さな実を付けるので、アズキナシとなったようだ。薄暗い林の中でも、満開で咲いているとよく目だって綺麗だ。
葉の形から、たぶんハウチワカエデ(羽団扇楓)だろうと思うが、葉の形や花の色などによっていろんな種類があるようなので、正確な品種は判らない。これも岐阜県御嵩町の「みたけの森」を歩いていた時に見掛けたカエデだ。
この時期は概ねちょうど快適な季節だ。野鳥が囀る声を聞きながら黄緑色の若葉の林を歩いていると、日頃のストレスを忘れて気分がリフレッシュできる。仕事をリタイアした後は、ずっと好き勝手にのんびりしているように見える身でも、第二の人生にもそれなりに煩わしいことや悩みはあり、時にはけっこうストレスが溜まるものだ。たまに森の中の散策路を歩くのは、運動不足解消だけでなく気分転換やストレス解消の一つでもある。今から心配することではないとはいえ、いずれ歩けなくなったら…と思うと不安にもなるが、今はこうしてたまに散策が出来るだけでも、平凡でささやかながらも幸せなことだと思う。
先月の22日にハナノキの雄花を載せたが、ハナノキ(花の木)もハナカエデという別名があるように、カエデ科カエデ属だからイロハモミジなどと同じ仲間だ。幹の小枝から赤い若葉が出てきていたが、葉の形を見ればカエデの仲間だと判る。
先月の22日にハナノキの雄花を載せたが、ハナノキ(花の木)もハナカエデという別名があるように、カエデ科カエデ属だからイロハモミジなどと同じ仲間だ。幹の小枝から赤い若葉が出てきていたが、葉の形を見ればカエデの仲間だと判る。
春の新緑はやはりカエデの若葉が美しい。モミジとカエデの違いは何だろうと思ってネットで調べてみたら、植物分類学上はいずれもカエデ科カエデ属に属する樹木だそうだから、同じということだ。語源は“蛙の手”に葉の形も言葉の発音も似ていることに由来するらしい。小さな花なのでなかなか気付かないが、カエデの仲間も線香花火のような赤い花が咲く。秋に熟す実は2枚のプロペラのような形をしているが、花の咲いている時期からもう小さな実が出来つつあるのが、花をアップで写真に撮ってみて初めて判った。このカエデの品種は、ヤマモミジなのかイロハモミジなのかよく判らないが、公園などでよく目にする普通のモミジと同じようで、モミジの代表的な葉の形をしている。先日載せた八重桜が咲いていた「みたけの森」で、先月末に撮った画像だ。
交尾しているように見える虫はたぶんガガンボの仲間だろう。去年の11月11日に載せたコウヤボウキの花に集まっていたガガンボと同じミカドガガンボだろうか。やや小型に見えたが、姿はあの時のガガンボに似ているようだ。ガガンボは漢字では見たとおり「大蚊」と書くそうで、蚊を一回り大きくした姿をしている。蚊とは違って人を刺して吸血することはないそうだ。
ノムラモミジ(野村紅葉)によく似た葉が赤いモミジがあったが、品種は判らない。たぶん植栽された園芸種かもしれないが、若葉でも真っ赤な色をしているので、遠くからでもよく目立つ。花の姿は緑色の葉のモミジと同じだが、蕊の色まで赤かった。
交尾しているように見える虫はたぶんガガンボの仲間だろう。去年の11月11日に載せたコウヤボウキの花に集まっていたガガンボと同じミカドガガンボだろうか。やや小型に見えたが、姿はあの時のガガンボに似ているようだ。ガガンボは漢字では見たとおり「大蚊」と書くそうで、蚊を一回り大きくした姿をしている。蚊とは違って人を刺して吸血することはないそうだ。
ノムラモミジ(野村紅葉)によく似た葉が赤いモミジがあったが、品種は判らない。たぶん植栽された園芸種かもしれないが、若葉でも真っ赤な色をしているので、遠くからでもよく目立つ。花の姿は緑色の葉のモミジと同じだが、蕊の色まで赤かった。
岐阜県土岐市の「陶史の森」で咲いていたトウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)だ。「トウゴクミツバツツジ」と書いたネームプレートが掛けてあったので、トウゴクミツバツツジとしたが、色はやや濃いように見えるものの、蕊や花弁もそっくりで、コバノミツバツツジとの違いがよく分からない。コバノミツバツツジより花期がやや遅く、名前のとおり関東地方に多い種類らしいが、どちらも一緒に咲いていたような気がする。ミツバツツジの仲間は種類が多いようだし、地方によって呼び方も違うことがあるだろうから、まぁ、名前はあまり深く考えないことにしよう。
去年の4月5日にも載せたのと同じ種類のコバノミツバツツジ(小葉三葉躑躅)だと思うが、ネットで調べてみたら、山に自生している野生のミツバツツジでもいろんな種類があるし変種も多いそうなので、正確にはどういう名前なのか判らない。あちこちの里山へ行くと、たいてい何処の林でも紫色の花が綺麗に揃って咲いており、暫し目を楽しませ気分を解ぐしてくれる。ミツバツツジは花が先に咲いて葉芽は後から開いてくるのでよく目立つものの、園芸種が多い他のツツジにはない素朴な自然の美しさを持っていると思う。我が家の庭にも品種不明のミツバツツジが1株だけ植えてあるが、花がやや大きめで色も少し濃いようなので、たぶん交配種だろう。十数年前に小さな苗を買ったものが大きくなり、今年も赤紫色の花が綺麗に咲いた。
黒っぽい小さな蝶は、翅の模様からたぶんコツバメだろうと思う。春に姿を表わすシジミチョウの仲間だ。翅を広げるのを待っていたが、なかなか開かないまま俊敏に飛び去ってしまった。翅の表側は光沢のある綺麗な青色をしているはずだが、身を守るためなのか、この蝶は留まっている間は翅を広げないそうだ。
そう言えば東日本大震災から今日でちょうど2ヶ月になる。東海地方では春真っ盛りだが、被災地ではまだ十分な復興が進んでいないようで、東北地方の本当の春はもう少し先になるのだろう。地震や津波に耐えて咲いている桜や春の草花がニュースで紹介されていたが、冬の後には必ず春が来て綺麗な花が咲くように自然は出来ている。復興の手助けは何も出来ないので、そう励ましの言葉を送るしかない。被災地の方々には、早期復興に頑張って頂きたいと願うのみだ。
黒っぽい小さな蝶は、翅の模様からたぶんコツバメだろうと思う。春に姿を表わすシジミチョウの仲間だ。翅を広げるのを待っていたが、なかなか開かないまま俊敏に飛び去ってしまった。翅の表側は光沢のある綺麗な青色をしているはずだが、身を守るためなのか、この蝶は留まっている間は翅を広げないそうだ。
そう言えば東日本大震災から今日でちょうど2ヶ月になる。東海地方では春真っ盛りだが、被災地ではまだ十分な復興が進んでいないようで、東北地方の本当の春はもう少し先になるのだろう。地震や津波に耐えて咲いている桜や春の草花がニュースで紹介されていたが、冬の後には必ず春が来て綺麗な花が咲くように自然は出来ている。復興の手助けは何も出来ないので、そう励ましの言葉を送るしかない。被災地の方々には、早期復興に頑張って頂きたいと願うのみだ。
先月下旬に「愛知県森林公園」の植物園北門の傍で咲いていたギョイコウザクラ(御衣黄桜)だ。八重咲きの園芸種の一つで、開花して直ぐの頃は花弁が緑色をしているが、次第に黄色くなって終わり頃には赤みを増してくるというから、この花はもうほぼ終盤を迎えた頃だったのだろう。よく似た園芸種にウコンザクラ(右近桜)というのがあるそうだが、この桜には「ギョイコウザクラ」というネームプレートが付いていた。遅咲きの桜ももう全て終わったが、今年は桜をあまり見に行かなかった。
ウィキペディアによれば、八重桜は「花弁が5枚以上で八重咲きになるサクラに対する総称」だそうだ。桜の代表的な品種であるソメイヨシノよりも遅れて咲くので、先月末に岐阜県御嵩町の「みたけの森」へ散策に行ったら、ピンク色の濃いものとやや薄いものの2種類の八重桜がちょうど見頃で咲いていた。どういう名前の桜なのか判らないが、花がより綺麗になるように改良した交配種なのだろう。そういえば、ソメイヨシノもエドヒガンザクラとオオシマザクラを交配した桜だというが、ソメイヨシノに限らず、どんな桜も昔から日本人には親しみが深い樹木の一つだ。
ヤマザクラは日本に自生している桜の代表的な品種で、いろんな園芸種の元になっている桜だそうだ。寿命が長いので樹齢を重ねた大木になることが多いという。他の桜は花が咲いた後から葉が出るが、ヤマザクラは葉と花がほとんど同時に開く。桜の背景にあるピンク色は、後日追って載せる予定にしているミツバツツジの花だ。
連休も今日で終わりだ。世の中は年に一度か二度の大型連休でも、我が身は毎日が連休だ。だけど、時間はあってもモタモタしているうちに春の花をかなり撮り損なってしまった。気付かないうちに、歳と共に思考や行動が鈍くなってきて、気力も少しづつ衰えてきているのかもしれない。
連休も今日で終わりだ。世の中は年に一度か二度の大型連休でも、我が身は毎日が連休だ。だけど、時間はあってもモタモタしているうちに春の花をかなり撮り損なってしまった。気付かないうちに、歳と共に思考や行動が鈍くなってきて、気力も少しづつ衰えてきているのかもしれない。
3月末に豊田市の香嵐渓にカタクリを見に行った時に咲いていたマルバコンロンソウ(丸葉崑崙草)だが、タネツケバナと同じアブラナ科タネツケバナ属の仲間だから、時季遅れながらついでに載せておくことにする。香嵐渓の盛山ではマルバコンロンソウと小さなネームプレートが出ていたので名前は間違いないと思う。山地の木陰に生える越年草で、葉の様子は少し違うようだが、花や実はタネツケバナによく似ている。
タネツケバナ(種漬花)もナズナと同じアブラナ科だが、属が異なるタネツケバナ属の水田雑草の一つだ。よく似た仲間にミチタネツケバナ(道種漬花)というのもあるが、実の付き方がちょっと違うようなので、これはタネツケバナでいいと思う。昔は、タネツケバナの花が咲いたら種籾を水に浸けて、田植えの準備を始めたというのが名前の由来だそうだ。
ナズナ
2011-05-05 | 草花
道端で咲いていたナズナ(薺)だが、何処にでも生えているアブラナ科ナズナ属の雑草だ。ペンペングサという別名があり、そう聞くと、いかにも雑草の代表のような印象を受けるが、ありふれた雑草でも春の七草の一つに名を連ねている。白い花は直径2~3mmくらいだろうか。花の後に付く小さな三角形の実が特徴的で、これが三味線のバチに似ていることから、三味線を弾く音がペンペングサの名前の由来になったそうだ。
あまり見掛けない野草をありふれた雑草と一緒に載せたのでは可哀想だが、長い細い花が赤紫色でホトケノザとちょっとだけ似ているように思うので、愛知県森林公園で先月下旬に咲いていたムラサキケマン(紫華鬘)も遅ればせながら載せておこう。去年の5月9日にも載せた花だが、 アゲハチョウの仲間のウスバシロチョウの幼虫の食草で、有毒植物の一つだそうだ。
ついでに載せ忘れていた似たような花をもう一つ。ヤマエンゴサク(山延胡索)かとも思ったが、たぶんジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)だと思う。去年の5月8日と一昨年の3月21日にも載せたことがある花だ。いずれにしろムラサキケマンと同じケシ科キケマン属の仲間だから、花の色や形がよく似ている。先月初めに豊田市足助町の香嵐渓で咲いていた花だから、かなり時季遅れの掲載になってしまった。
ついでに載せ忘れていた似たような花をもう一つ。ヤマエンゴサク(山延胡索)かとも思ったが、たぶんジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)だと思う。去年の5月8日と一昨年の3月21日にも載せたことがある花だ。いずれにしろムラサキケマンと同じケシ科キケマン属の仲間だから、花の色や形がよく似ている。先月初めに豊田市足助町の香嵐渓で咲いていた花だから、かなり時季遅れの掲載になってしまった。
春日井市の「築水の森」を歩いていたら、散策路の傍でカキドオシが一面に群生していた。花はムラサキサギゴケやトキワハゼとよく似ている。葉の形が違うので区別できるらしいが、カキドオシはシソ科で、ムラサキサギゴケやトキワハゼはゴマノハグサ科だそうだから、全く別の草で親戚でも何でもないという。植物だけでなく、鳥や虫でもそういうのがけっこうあるように思う。
雑草の花でも、自然界には色や形、大きさが様々な綺麗な花が種々あるが、いずれも虫を引きつけるための工夫なのだ。雑草は踏まれても抜かれても粘り強く増え続けるので、生命力が強く生活力がしぶといことの喩えにもされるが、今では昔と違って、もしかしたら生物界の頂点にいると思っている人間の方が雑草よりも弱いのかもしれない。
雑草の花でも、自然界には色や形、大きさが様々な綺麗な花が種々あるが、いずれも虫を引きつけるための工夫なのだ。雑草は踏まれても抜かれても粘り強く増え続けるので、生命力が強く生活力がしぶといことの喩えにもされるが、今では昔と違って、もしかしたら生物界の頂点にいると思っている人間の方が雑草よりも弱いのかもしれない。
公園の駐車場脇にある生け垣の根元で並んで咲いていたヒメオドリコソウだ。花はよく見ないと判らないほど小さいからあまり目立たないが、纏まって群生していると、花よりもむしろ赤みがかった葉の方がけっこう目立つ。