ナガバノイシモチソウの花は午前中だけ開き、午後には閉じるそうだ。いかにも虫が集まって来そうな綺麗なピンク色の花は1cmほどの大きさしかなく、観察用の木道からはかなり前屈みにならないと撮れないために、花にピントが合わせにくくてピンボケが多くなってしまった。
今月初めに豊明市のナガバノイシモチソウ自生保護地が一般公開されたので見に行った。現地でもらったパンフレットによれば、ナガバノイシモチソウは湿地に生育するモウセンゴケ科の食虫植物で、葉にある腺毛から分泌する粘液で小さな虫を捕まえて消化吸収するという。殆どが白花だそうだが、ここのナガバノイシモチソウは珍しいピンク色の花だ。愛知県指定天然記念物であり、環境省の絶滅危惧ⅠA類に分類されている希少種だ。
小さな虫はヨツスジハナカミキリだろう。暑い日差しを避けて葉陰に避難しているようだった。名前のとおり、花に集まるカミキリムシで、樹液だけでなく花粉も好物らしい。いずれもマツムシソウが咲いていた面の木園地の近くで1ヶ月ほど前に撮った画像だが、薄紫色の花はタマアジサイだ。
ヤマアジサイの花粉を食べに来ていた虫も同じヨツスジハナカミキリのつもりで撮ったのだが、よく見れば背中の黄色い帯模様が3列(?)しかなく、ちょっと違うようにも見える。図鑑で調べたら、ヤマトキモンハナカミキリの♂に近いようだ。
ヤマアジサイの花粉を食べに来ていた虫も同じヨツスジハナカミキリのつもりで撮ったのだが、よく見れば背中の黄色い帯模様が3列(?)しかなく、ちょっと違うようにも見える。図鑑で調べたら、ヤマトキモンハナカミキリの♂に近いようだ。
1ヶ月ほど前に、暑さを逃れて設楽町の面の木園地まで行ったらマツムシソウが咲いていた。花が少ない時期なのか、蝶や蜂、虻の仲間が集まってきていた。蝶はイチモンジセセリとジャノメチョウだろうか。セセリチョウもそうだが、ジャノメチョウの仲間も蛇の目模様の大きさや数、並び方や色によって区別できるのだろうが、よく似たのが多いので自信はない。蝶には雌と雄と模様が違うのもいるので、ちょっと見ただけではよく分からない。
先月30日に載せたのと同じクロアゲハだと思うが、ちょっと違うようにも見える。それにしても、翅の付け根に裏側だけ赤い斑点模様があるし後翅の尾状突起もないが、個体差なのだろうか。黒い翅がよく似たジャコウアゲハやカラスアゲハでもなさそうだから、もしかしたらナガサキアゲハかもしれないが、自信はないので取り敢えずクロアゲハとしておこう。人の存在など殆ど気にせず、河原で暫く吸水していた。
キチョウ
2012-09-08 | 昆虫
モンシロチョウと同じく、あちこちでよく見掛けるキチョウだ。萩が咲くようになると秋が感じられると思って、萩の花を撮っていたら急にキチョウが現れたので、主役がハギからキチョウになってしまった。
ヤナギバハナガサやアレチハナガサの花にモンシロチョウが留まっていた。モンシロチョウは日頃よく見掛けるありふれた蝶だが、最近はツマグロヒョウモンなどの方がよく見掛け、モンシロチョウが少ないように思うが気のせいだろうか。
マユタテアカネは顔の上の部分に眉を付けたように見えることが名前の由来だという。これは横から撮ったので顔が見えないが、マユタテアカネの♀だと思う。
尻尾の赤い方が♂の筈だ。
尻尾の赤い方が♂の筈だ。
ずっと蝶の画像が続いているついでに、1ヶ月ほど前に伊吹山に行った時にアザミの花に来ていた蝶を2つ載せておくことにする。このアザミは伊吹山固有のミヤマコアザミ(深山小薊)と言うそうで、ノアザミに比べて背が低く棘が多いのが特徴だとか。蝶はアカタテハだと思うが、やや小型のヒメアカタテハかもしれない。
このセセリチョウは名前がよく分からなかったが、図鑑で調べたらヒメキバネセセリに近いように思われたので、取り敢えずヒメキバネセセリとしておく。
このセセリチョウは名前がよく分からなかったが、図鑑で調べたらヒメキバネセセリに近いように思われたので、取り敢えずヒメキバネセセリとしておく。
長い鼻(?)を持っているのでテングチョウと名付けられたそうだが、横から見れば、確かに他の蝶とはちょっと変わった特徴のある姿をしている。愛知県森林公園を歩いていたら道路に降りてきて、目の前で暫らく翅を広げたり閉じたりしてから飛び去って行った。