この中にびっくりしたものがあります。
何でしょうか?
分かりますか?
畑で草刈りを始めた時でした。
通路に沿って鎌で草を根元から力任せに刈り取っていたんです。
この草むらのあるところまで行ったとき、「ガッサ」と大きな音がしたと思うと突然大きな鳥が走りはじめました。
「ぎゃー!」と思わず声をあげてしまいました。
鳥は、茶色いマダラの色をし、羽を半開き状態で、ヨタヨタとしたそぶりで足早に梅の木の間へ走っていきました。
すっかり腰を抜かしてしまった私。
丸印の中を良く見てください。
分かりますか?
恐る恐る鳥が出てきた後を見ると、なんと可愛い「たまご」が6つあるではありませんか。
そう、お母さんが必死になってこの卵を守っていたのです。
私の鎌が、ちょうどお母さんの羽に当たるかどうかと言う位置に来るまでしっかりと。
怖かったでしょうに。
子どもを守る母は強しです。
断りをしながら、長い竹を打ち込み巣の周りを補修し、入り口だけ少し開けておきました。
遠くの方で、鳴き声が聞こえます。
いつもと違って、声の強さも大きさも違います。
お母さんが、「早くのけろ。」と言っているようです。
草刈もほどほどに退散です。
早く帰ってあげてね。