ここには、大日本帝国が周辺の諸国民にいかなる蛮行を行ってきたのかが、最近の歴史修正主義者の発言を事実でもって論破するなかで記されている。
ボクは土曜日の研究会でも話したが、日本人は想像力が不足していると思う。
1945年に終わった戦争は、空襲を除き、地上戦は日本以外(但し沖縄はじめ硫黄島などは別)の地で行われたのだ。そこでは、民家が焼かれ、民間人が殺され、強姦され、略奪されたのである。
そうした行為は、日本軍が入り込む中で行われたのである。就寝中、土足で上がり込んできた兵士に銃剣を突きつけられ、殺され、奪われ、そして焼かれたのである。日本軍兵士だけが行ったとはいわない。軍隊と軍隊が戦火を交えてるときは、双方ともひたすら破壊と殺人を繰り広げる。戦争とは、本質的には、破壊と殺人である。民間人はその渦中に投げ込まれるのである。
だがしかし、もし日本軍が入ってこなかったら、そういうことは起きなかった。
中国、韓国、シンガポール・・・アジア諸地域を訪れると、必ず戦争の惨禍の記憶や記録を目にする。他国の軍隊が入り込み、戦争の惨禍に苦しんだ人々は、みずからの体験を忘れない、また子どもたちに伝えていく。加害者は伝えないが、被害者は伝えていく。
そうした記憶や記録が、うずたかく積まれている。
だがもし再び、戦争が起きたとき、被害を受けた者の子孫たちは、眠り込んでいる記憶を甦らせるだろう。今度はやられないようにしようと、おそらく戦意を高めて戦場にやってくるだろう。
そのようなことは、ユーゴスラヴィアで起きている。ユーゴスラヴィアは、第2次大戦後チトー大統領のもとで、宗教や民族が異なる人々によって作り上げられた国家だった。だがチトー亡き後、ユーゴはばらばらになった。分裂しただけではなく、ユーゴスラヴィアという国家の構成員だった者たちが手に手に武器を持って殺し合ったのだ。イスラム教徒、セルビア正教徒、カソリック教徒、それぞれが殺し合ったのだ。その背景に、ナチスドイツの影があった。第2次大戦中、ナチスドイツとつながった地域、ナチスドイツにひどい目に遭った地域があった。1930年代から40年代にかけて敵対関係にあった地域同士が、ユーゴスラヴィアという国家が分裂をはじめたとき、それぞれが戦時下の記憶を甦らせた。そしてより凄惨な殺しあいがおきた。
ボクたちは、想像力をもたなければならない。日本の周辺には、大日本帝国によって苦しめられた人々の記憶や記録が、うずたかく積まれていることを。
未来の日本人が、平和で幸せに仲良く生きていけるようにするために、ボクたちがすべきことは何か。それは、ドイツが行っている。それを模範にすべきだ。
過去の記憶や記録を、過去の歴史的事実として、歴史の中に固定する。そのためには謝罪が、まずなければならぬ。もちろん、軍隊を派遣した大日本帝国の後裔がそうした謝罪を続けなければならないのだ。
ボクは土曜日の研究会でも話したが、日本人は想像力が不足していると思う。
1945年に終わった戦争は、空襲を除き、地上戦は日本以外(但し沖縄はじめ硫黄島などは別)の地で行われたのだ。そこでは、民家が焼かれ、民間人が殺され、強姦され、略奪されたのである。
そうした行為は、日本軍が入り込む中で行われたのである。就寝中、土足で上がり込んできた兵士に銃剣を突きつけられ、殺され、奪われ、そして焼かれたのである。日本軍兵士だけが行ったとはいわない。軍隊と軍隊が戦火を交えてるときは、双方ともひたすら破壊と殺人を繰り広げる。戦争とは、本質的には、破壊と殺人である。民間人はその渦中に投げ込まれるのである。
だがしかし、もし日本軍が入ってこなかったら、そういうことは起きなかった。
中国、韓国、シンガポール・・・アジア諸地域を訪れると、必ず戦争の惨禍の記憶や記録を目にする。他国の軍隊が入り込み、戦争の惨禍に苦しんだ人々は、みずからの体験を忘れない、また子どもたちに伝えていく。加害者は伝えないが、被害者は伝えていく。
そうした記憶や記録が、うずたかく積まれている。
だがもし再び、戦争が起きたとき、被害を受けた者の子孫たちは、眠り込んでいる記憶を甦らせるだろう。今度はやられないようにしようと、おそらく戦意を高めて戦場にやってくるだろう。
そのようなことは、ユーゴスラヴィアで起きている。ユーゴスラヴィアは、第2次大戦後チトー大統領のもとで、宗教や民族が異なる人々によって作り上げられた国家だった。だがチトー亡き後、ユーゴはばらばらになった。分裂しただけではなく、ユーゴスラヴィアという国家の構成員だった者たちが手に手に武器を持って殺し合ったのだ。イスラム教徒、セルビア正教徒、カソリック教徒、それぞれが殺し合ったのだ。その背景に、ナチスドイツの影があった。第2次大戦中、ナチスドイツとつながった地域、ナチスドイツにひどい目に遭った地域があった。1930年代から40年代にかけて敵対関係にあった地域同士が、ユーゴスラヴィアという国家が分裂をはじめたとき、それぞれが戦時下の記憶を甦らせた。そしてより凄惨な殺しあいがおきた。
ボクたちは、想像力をもたなければならない。日本の周辺には、大日本帝国によって苦しめられた人々の記憶や記録が、うずたかく積まれていることを。
未来の日本人が、平和で幸せに仲良く生きていけるようにするために、ボクたちがすべきことは何か。それは、ドイツが行っている。それを模範にすべきだ。
過去の記憶や記録を、過去の歴史的事実として、歴史の中に固定する。そのためには謝罪が、まずなければならぬ。もちろん、軍隊を派遣した大日本帝国の後裔がそうした謝罪を続けなければならないのだ。