浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

「アベ化」

2018-05-28 20:06:15 | その他
 もう明らかにウソをついていることがまるわかりなのに、我が国の国会では、野党の質問に対して、政権側は官僚と共にウソをつき続けている。

 すると、日本大学のアメフト部の監督らも同じように見え透いたウソをつく。

 そういう風潮が蔓延しつつある。

 啄木もこう書いている。

 私利のために良心を欺き、理想を蹂躙して、雄弁とは自己の不正を巧みに隠匿し去るの利器と解するは我等の政治なりや。(「秋草一束」『盛岡中学校校友会雑誌』1904年11月)

 そして今日の『東京新聞』コラム。

ずるとかごまかしなどの不正行為は細菌のようなもので、人から人へと感染するものだそうだ

▼行動経済学者でイグ・ノーベル賞受賞者のダン・アリエリー教授の『ずる』(早川書房)の中にこんな実験があった。だれかに大勢の人の前でカンニングのような不正行為をやってもらう。監督官にはそれをとがめないよう頼んでおく。すると、それを見ていた他の大勢も、同じ不正行為をするようになるそうだ。ずるが感染している

▼ずるをやっても、それが見過ごされ、成功するのなら、自分だって…。そんな心理に陥るのか。この説でいけば、わが国における、大規模なずるとごまかしの大感染を疑ったほうがよいかもしれぬ

▼気の毒だが、政権中枢と中央官庁は既に菌にやられてしまったのだろう。国民に知られて困る記録は「ない」と隠す。政府の主張に沿った曲がったデータを国会に提出する。ここ数カ月の恥知らずなずるとごまかしの連鎖を見れば、その細菌は猛威をふるっている

▼政治行政にとどまらぬ。企業のデータ不正は後を絶たぬし、どこぞの大学アメフット部の前監督の不可解な説明を聞けば、ああこの方もと心配する。国中でずるを聞かぬ日がないとは、大げさではないかもしれない

▼教授の説が恐ろしい。「誰かの反倫理的な行動を目にするたびに私たちの道徳心もすり減っていく」という。このままだと…。
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日本大学という大学

2018-05-28 08:29:56 | その他
 日本大学の前身、日本法律学校の初代校長は、金子堅太郎という人物である。皇典講究所所長の山田顕義らとともに設立した学校である。

 この金子堅太郎、法律学者であるが、彼は北海道での囚人労働を開拓に使用することを「一挙両得」、つまりかれらを使用すれば、監獄の経費は軽減できるし、開墾費用も節約できる、犯罪者であるから野垂れ死んでもしかたがない、というようなことを記している。

 日大アメフト部の選手に対する大学側の姿勢を見れば、選手等は大学の宣伝のための手段としてのみ存在するようである。みずからのプレーを包み隠さず明らかにした選手に対して、日本大学は教育的な姿勢をいっさい示していない。

 こういう姿勢は、建学以来のDNAではないかと思ってしまう。

 金子は、近代日本の保守的政治家でもあるし、保守思想の戦闘的な学者であった。ルソーの『民約論』に対抗して、保守思想家エドモンド・パークの論文集(『政治論略』)を刊行している。

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