浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

政治家としての資質

2019-02-02 09:09:30 | 政治
 日韓関係が悪化している。こういうときだからこそ、政治家は慎重な言動をすべきである。関係を改善するために、どうすべきかを真剣に考えるべきである。

 しかし自民党の政治家は、そうした意思さえなく、関係を悪化させようと思っているようだ。政治家の資質がないとしか言いようがない。


自民・国防部会長、韓国政府を批判「泥棒がウソついた」

2019年1月31日20時38分

自民党・山本朋広・国防部会長(発言録)

 韓国政府はこれ以上、ウソをつかない方がいい。いま韓国政府が行っていることは自らをおとしめているだけだ。友好国の一政治家として忠告を申し上げたい。この部会でもウソつきは泥棒の始まりだぞという話もあった。ただ、よく考えると韓国は罰当たりにも日本の仏像を盗んでいまだに返さない。ウソつきは泥棒の始まりではなくて、泥棒がただ単にウソをついていただけだ。ウソつきを通り越して、60~70メートルで自衛隊機が低空飛行していると、あり得ないことを言い出す。韓国政府の主張はおろかしいにも限度がある。(日本)政府は対抗措置、制裁を打ち出していないので、部会として政府に強く要請していきたい。(31日、自民党国防部会・安全保障調査会合同会議で)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人間として

2019-02-02 08:30:56 | 社会
 『朝日新聞』に以下の見出しの記事があった。「有料記事」だから、全文読めない人もいるだろうが、この記事に関して記す。

「怖いよー」「助けてー」届かなかった心愛さんのSOS

 心愛さんを救うことが出来たのは誰か。

 徹底的な加害者であった父親は当然除かれる。なぜこの父親が、激しい暴力を子どもにふるうことをしたのか、それはそれで徹底的に考えられなければならない。

 私は子どもを育てる過程で暴力を振るったことはない。一度、長女が遊びに来ていた友だちにハサミを向けたとき、その手を払ったことはあるが、それ以外はない。この父親はしつけのために暴力をふるったと言っているようだが、私はしつけのために、くすぐった。それを「コチョコチョの刑」と呼んで、笑いの中でしてはいけないこと、すべきことを教えていった。暴力は徹底的に排除されなければならないからだ。

 さて誰が救えるのか。もちろん学校や児童相談所であるが、この事件に関する記事を読んでいて、いずれも事なかれ主義、面倒なことに関わりたくないという心性が働いていたのではないかと思う。児童相談所の人たちにどういう人がなるか私は知らない。資格があるのかどうかも知らない。しかしもし市の職員が異動などでそういう部署にいったというなら、浜松市の事例から考えると、てきぱきと仕事をするような人ではない。そういう人は福祉関係にはいかず、企画課など中枢部門にいっている。要するに当該市役所が、福祉にどれだけ力を入れているか、である。野田市はどうなのだろうか。
 尚付け加えておくが、人間には得手不得手があり、すべての公務員がてきぱきと仕事をこなさなければならないと言っているわけではなく、多様な人によって構成されているのがあるべき姿であり、児童相談所も多様な人々によって構成されていたかどうか、ということである。
 学校の教員は、忙しすぎてひとりひとりの子どもに注意深く関わっていくということができなかったのかもしれない。この千葉県というのは、昔は管理教育の先進地であったところだ。

 さて記事中に、「心愛さんの自宅周辺の住民も、女の子の泣き叫ぶ声を聞いていた。40代の主婦は、心愛さんが亡くなって発見される数日前から「うるさいんだよ。お前は」「死ね」「殺してやる」という男の怒鳴り声と、何かをたたくような音を聞いたという。男の怒鳴り声は1年ほど前から始まり、「お母さん、怖いよー」と泣き叫ぶ女の子の声も頻繁に聞いた。」とあった。

 ならばなぜ、動かなかったのだろうか。ここにも、面倒なことには関わりたくないという心性があったのだろう。

 振り返ってみれば、わが家の裏にあるアパートで、母親がこどもを虐待していた。子どもの泣き叫ぶ声は頻繁だった。ある時は、ペットボトルなどを入れる箱に、泣く子どもを入れていたこともある。私は何度か市役所や警察に通報した。しかし市役所は動かなかった。警察は何度か訪問してくれた。そのためか、その家族は引っ越していった。その後どうなったかは知らないが、虐待を知った住民はやはり動くべきだった。

 子どもは社会の宝である。宝を、社会で育てていく、少子高齢化の今、これはとても大切なことなのではないか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする