浜名史学

歴史や現実を鋭く見抜く眼力を養うためのブログ。読書をすすめ、時にまったくローカルな話題も入る摩訶不思議なブログ。

謙虚であること

2022-08-01 14:35:34 | 社会

 テレビを見ないので、ネット情報からテレビに関するいろいろなことを知るのであるが、保守系のコメンテーターである三浦某が、「大喪の礼」を「たいものれい」と読んでいたそうだ。

 「大喪の礼」は「たいそうのれい」と読むのであるが、読み方も知らずに安倍の国葬問題に関連して言及していたようだ。これを読めないのに、平気で、また得々と話しているその姿に唖然とした。こういう人物をテレビ局はコメンテーターとして出演させていること自体テレビを見る価値はないと言わざるをえない。三浦某もテレビ局も、恥知らず、ということだ。

 今はもう亡くなってしまったが、原口清、海野福寿、金原左門、田村貞雄、ひろたまさき・・・・等々の一流の歴史学者と交際し、いろいろな知識をいただいたが、一流の方々に共通するのは、いずれも謙虚であるということだ。決して上から目線で話すことはなく、私のような者に対しても、ていねいに対応して頂いた。

 とくに海野先生からは、テレビに出るようになると学者としての生命は終わる、というようなことを聞いたことがある。先生は時にテレビに出られることはあったが、それはみずからの研究成果をきちんと報告できる番組だけであった。

 最近の若い学者は、みずから売り込まないと職にありつけないのか、なかなか売り込みが激しいが、自尊心が高く、自慢話をするような研究者に良い研究をしている人はいないし、ついでに記しておけば多作の人の研究には駄作が多い。

 いずれにしても、一流の人はおしなべて謙虚である。テレビのワイドショーには、そういう人は出演していない。だから知的レベルが低いのであり、彼らを出演させるテレビ局も同じである。知的レベルの低いテレビを見る人も、それにつられて低くなってしまう。テレビは罪作りだということだ。

 

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統一教会のこと

2022-08-01 12:53:42 | 社会

 統一教会というカネ集めの宗教団体のことを知ったのは高校生の頃だった。街頭を歩いていると、花を買ってくれという女性たちが、浜松市にもいた。私はそれが統一教会であることを知っていた。なんでそれを知っていたのか、『朝日ジャーナル』を購読していたから、それが報じていたかも知れない。一緒にいた1つ上の先輩のMさんは、突然差し出された花を買わされた。私はMさんに、その後あれは統一教会という宗教団体のカネ集めだと説明した。

 高校を卒業して東京へ。統一教会は、大学にもいたし(原理研究会という組織があってキャンパスで勧誘活動を行っていた)、駅頭では「〇〇を救おう」などというカンパ活動を行っていた。カンパでのカネは、もちろん支援を謳っているところには送られるはずもなく、どんな方法でもカネを集める、という統一教会の教義の実践のもと、おそらく韓国に送っていたのだろう。

 地元に帰ってからは、時折疲れ切った若者が、自宅に北海道の珍味売りに来たり、あるいは「洪水に遭ったバングラデシュ救援のため」などという集金活動で来たりしていた。

 それ以外に統一教会との接点はなくなったが、知り合いの牧師さんが統一教会からの脱会活動をしていることを知っていた。

 統一教会の信者は、指に大きな指輪をしているという情報を得たとき、職場の同僚がそれをしていたので驚いたことがある。彼は今も献金を強制されているのだろうか。

 みられるように、私と統一教会との接点は、つねにカネに関わる。どれほど彼らがカネに執着し、人をだましてでも何としてもカネを巻き上げるという姿勢は一貫していた。

 そうした犯罪的な宗教団体が、何の規制もなく野放しにされていたことに驚く。

山口広弁護士が明かす旧統一教会と政治の闇「警察庁出身の政治家の横やりで撃ち方やめ」に

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