クーリエ・ジャパンが「スペイン紙が危惧「気候変動で松尾芭蕉の世界が消えてしまうかもしれない」」という記事を載せた。スペイン紙が注目したのは、季語である。日本の自然の移ろいの中で、その季節を象徴させるものを季語として俳句の中に定着させた。
しかし近年の気候危機により、季語は落ち着かない状況になっている。
俳句は日本の伝統文化である。俳句になくてはならない季語が危機的な状況になっているのに、日本の指導層はそんなことにはかまわない。
自由民主党という政党は、保守党ではなく、極右政党になって久しい。自民党を象徴する議員とは杉田某であり、高市某らである。彼らは「日本、日本、・・・」とがなりたて、日本の政治を批判する人びとに冷たい非難を浴びせかける。自民党だけではなく、そこらへんに転がっている右翼も同様である。日本の各地にある米軍基地周辺では、アメリカ兵が日本人を蔑視するなかで様々な事件を引き起こしている。また日本の領空を、米軍機は自由に飛んでいるのに、日本の航空機は常に米軍の意向通りに飛ばざるを得なくさせられている。対米隷属国家日本のみじめな姿を、私たちは日々見せつけられている。日本の支配層も、極右政党=自民党も、そしてそこらへんの右翼も、対米隷属している日本のみじめさに怒ることもせず、日本の伝統が消えつつあるのに、何の危機感も持たない。
そして沖縄など中国に近いところでは自衛隊の基地建設が進んでいる。アメリカに命令されれば中国と戦争するのだと息巻いている。戦争が起きれば、日本の国土や国民に多大な被害が生じるのに、そんなことはかまわない。
日本の支配層、自民党、そこらへんに転がっている右翼は、日本を大切にしない人びとである。だから、日本の伝統である季語が危機にあろうとも、彼らは何も感じない。スペイン紙が季語の行方を心配しているのに。