窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

横浜サーキュラーエコノミーシンポジウムでお話しさせていただきました

2023年07月03日 | リサイクル(しごと)の話


 6月27日、ハーチ株式会社様にお声がけいただき、横浜市とUNDP(国連開発計画)フィリピン主催の、「横浜サーキュラーエコノミーシンポジウム」でお話しさせていただきました。



 会場には東京都やメトロマニラの各自治体の環境部門の方や日本・フィリピン両国から弊社を含む民間企業数社が集い、サーキュラーエコノミーに関わる様々な取り組み事例の紹介や意見交換がなされました。



 弊社は1990年にマニラ郊外にウエス製造工場を開設して以来、創業事業である衣類のリサイクルの中核を担うスービック工場も今年で25周年と、フィリピンとは非常に深い縁があります。僕としても思い入れのある国であるだけに、今回の交流を楽しみにしていました。

 スピーカーの一人として、僕からは創業以来90年続く弊社の衣類リサイクルの取り組みとフィリピンとの関りについてお話しさせていただきました。



 質疑応答の様子。



 日本、フィリピン両国のスピーカーの皆さん。



 さらに、シンポジウムの後はバスで弊社エコムナ横浜工場まで移動し、工場のご説明をさせていただきました。ここは日本とフィリピンを衣類が「サークル」するまさに出発点であり、終着点でもあります。

 この建物がなぜ三色なのかや、子供用エコカラー手袋の名前の由来などについてもお話しさせていただきました。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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第3回実践型パーパス経営ラボでお話しさせていただきました

2023年03月29日 | リサイクル(しごと)の話


 3月28日、パーパス経営の実践、経験やノウハウをシェアしていく積極参加型の勉強会、「実践型パーパス経営ラボ」の第3回勉強会(オンライン)において、事例紹介として当社のお話をさせていただきました。



 当社は特に意識して自社のパーパスというものを定めたことはないのですが、当ブログでもしばしば登場する「Ecosophy」という概念がそれに当たるのかなと思います。Ecosophy(エコソフィー)とは、エコロジーとエコノミーを調和する哲学や知恵(ソフィー)という意味で、Ecology、Economy、Sophy(Sophia)を足した造語です。詳しくはこちらのリンクをご覧ください



 因みに、このEcosphyの概念をイメージしたオリジナルカクテル「エコソフィー」もあります。横浜の有名なバー「Noble」のオーナーバーテンダー山田高史さん考案によるもので、毎年当社のニューイヤーパーティでご好評いただいています。

 Ecospphyをパーパスとするなら、それを実現するためのバリューは「活かす」と「他利自得」の二つになります。この二つを定数とし、社員一人一人の行動が変数となって一つの方程式を作り上げます。その結果導き出されるのがEcosophyという訳です。ですから、Ecosphyがどのようなものであるかについては無数の解が存在しえます。組織がやるべきことはいかに変数をバリエーション豊かなものにするかの一点です。



 今回のお話しと関連する様々な動画やインタビュー記事については、上のQRコードよりご覧ください。

<今回の話に関するレポートは、こちらをご覧ください>

●「第3回目のパーパス経営ラボ 開催しました
●「実践型パーパス経営ラボ・ 自社でのパーパス浸透について

 そう言えば、最後にこんな遊びを。”Creative Reality Studio”というアプリを試しに使って、当社会社案内のご挨拶を動画にしてみました。



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北関東営業所を移転しました

2022年10月31日 | リサイクル(しごと)の話


 10月29日、弊社北関東営業所を移転いたしました。前営業所には20年お世話になり、思い出もいっぱいですが、新たな地で新たなスタートを踏み出すことになります。営業所の移転は2017年のいわき営業所以来5年振りです。

 引越し当日は前営業所から社員が応援に駆け付けてくれました。朝9時現地集合というスケジュールだったにもかかわらず、ありがとうございました。僕も二日連続3時間睡眠で、昨日は帰って19時には寝てしまいました。年を取ると短時間睡眠はさほど苦でもないのですが、そのあとのダメージが大きいですね。

 天気は雲一つない快晴、気温も予想に反し暑いくらいで、ほぼ滞りなく移転作業を完了することができました。



 また、多くのお取引先様よりお花などをいただきました。この場を借りて御礼申し上げますと共に、引き続きご愛顧のほどお願い申し上げます。



ナカノ株式会社北関東営業所



栃木県小山市羽川15-8



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"Sustainable Fashion"掲載のお知らせ

2022年04月07日 | リサイクル(しごと)の話


 環境省のWEBページ"Sustainable Fashion"の「CASE STUDY 企業の取り組み好事例」に弊社事業が取り上げられました。

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横浜商科大学でお話しさせていただきました③

2021年11月30日 | リサイクル(しごと)の話


 11月29日、横浜商科大学・梶文彦先生の授業「中小企業の海外進出」において、僕ほか社員4名でお話しさせていただきました。昨年は残念ながら新型コロナの影響で中止、オンライン形式ではありましたが2年振りの開催となりました。

 2017年から4回目となりますが、第3回は僕が出張で参加できなかったため、このブログでご紹介するのは3回目になります。

2017年11月27日:横浜商科大学でお話しさせていただきました
2018年11月22日:横浜商科大学でお話しさせていただきました②



 学生の皆さんには、事前にこちらの動画「循環型社会の機先を制す~ものづくりを支える資源再生人」を視聴していただき、ある程度当社に対するイメージを持っていただきました。



 その上で、僕からまず会社概要、事業概要、海外進出のきっかけ、海外事業内容、求める人材像などについてお話しさせていただきました。



 つづいて、海外進出先であるフィリピン・スービック工場の説明。この日の講義のためにスービック工場のフィリピン人スタッフが工場紹介のPVを作成してくれました。



 そして、モバイル端末で工場の現場を中継して回り、実際にフィリピンで働いている人たちの様子や職場の雰囲気などをお伝えしました。こういう点はオンライン授業の良い点ですね。新型コロナ前であればできなかったことです。



 当社には横浜商科大学の卒業生が多数在籍しており、海外を含むそれぞれの方面で重要な役割を担っています。最早学生さんから見れば親子ほども違う世代になってしまいましたが、それだからこそお伝え出来た部分もあったのではないかと思います。また、それぞれ違う部署に所属している卒業生が話をすることで、動画やプレゼンなどではお伝えしきれなかった、当社の様々な側面をリアルな話でお伝えできたのも良かったと思いました。

 過去には実際にこの授業から当社に興味を持ってくれた学生さんもいらっしゃいます。今年も貴重な機会をくださった梶文彦先生には心より感謝申し上げます。学生の皆さんの少しでもお役に立てたのでしたら、大変うれしく思います。ありがとうございました。

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APYエコツアー2021でお話しさせていただきました

2021年10月08日 | リサイクル(しごと)の話


 10月7日、公益財団法人横浜市資源循環公社様NPO法人アクションポート横浜様が主催する、身近な環境問題について学習する学生企画「APYエコツアー2021」(オンライン)でお話しさせていただきました。



 企画のテーマは、「学生×企業で想像するファッションの未来」。その一環として、みなさんが着終わった古着がどのような行方を辿っているのか、情報の少ない衣類のリサイクルの現状と課題、可能性についてお話しさせていただきました。



 まずインプットとして僕の方から講演形式でお話しさせていただき、その後は参加された皆さんによるグループアウトセッションに移行しました。みなさん、古着に対する関心、捉え方も様々であること、短い時間でほぼ初耳と思われる話であったにもかかわらず、その要点を的確にとらえていらっしゃったのが印象的でした。

 衣類に限らず、リサイクルの論点を整理するコツの一つは、リサイクルといえども経済システムの一つと捉えることだと思っています。環境問題を観念で論じてしまうために、視野狭窄に陥ったり、課題の軽重判断がずれてしまうといった場面にまま遭遇します。そういう意味では、参加された学生の皆さんが、衣類と他の資源物との違いや、それに伴う衣類独特の課題について、きちんと理解してくださっていたように感じました。わずかの時間に沢山の質問をいただいたのも、みなさんが真剣に向き合ってくださったからこそと感謝しております。ありがとうございました。

 衣類のリサイクルをより良く理解するには、その歴史から経緯を辿るのが有用だと思います。残念なのはそうした資料が市井にほとんど存在しないことですが、当ブログの以下のカテゴリーにその辺の内容をまとめておりますので、よろしければご覧ください。

繊維リサイクルの歴史
ウエスものがたり
リサイクル軍手の世界

 年が明けたら、第二弾が予定されているそうです。その時にまたお会いできるのを楽しみにしております。

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リサイクルBORO環境学習2021でお話しさせていただきました

2021年07月15日 | リサイクル(しごと)の話


 去る7月11日、世田谷区烏山区民会館で開催された「リサイクルBORO環境学習2021」にて、「服はどこへ行くの?」と題してお話しさせていただきました。

 28年前、PTA仲間6人で始められたという、世田谷区における古着回収の先駆け「リサイクルBORO」さん。当社も当初からずっとお付き合いさせていただいていますが、毎年こうした環境学習も行っており、リサイクル関係企業の見学や講演会などをされておられます。

 今年はもともと4月末に開催される予定でしたが、東京都における度重なる緊急事態宣言により2度の延期を余儀なくされ、3度目の正直でようやく開催の運びとなったわけです。その間、大変なご苦労がおありだったのだろうと思います。



 当然、会場であるホールも間隔を空けての着席、会場へ通じる階段の入口には「ウィルスバスター」という除菌剤を噴霧するアーチ状の設備が設置されていました。



 日曜の朝にもかかわらず、50名ほどの来場者。この地域の意識の高さと長年の地道な努力の成果が窺われます。国会議員、都議会議員、区議会議員のみなさんも10名ほど来られていました。



 さて、今年の環境学習のテーマは、「今日からできるSDG’s(衣類・紙おむつのリサイクル)」。衣類もおむつも私たちにとって非常に身近な存在です。SDG’sというと何かとても大きな概念で敷居が高いように感じられますが、その核心は私たち一人一人の日常行動であり、決して縁遠いものではありません。そういう意味で、一番身近にある衣類やおむつから目を向けてみるというのはとてもよい試みだと思いました。

僕は前半の衣類の担当で、長年衣類に携わってこられたリサイクルBOROさんには自明のお話しだったかもしれませんが、それでも一般の方々にはとても身近な存在でありながら未だにそのリサイクルについては馴染みが薄いものと思われます。ということで、できる限りビジュアルに、簡単に、しかしながら決定的に重要な部分についてお話しさせていただきました。僕自身も、お話しの後の質疑では今まで気づかなかったような視点が得られ、大変勉強になりました。



 また、会場の外では、当社の「特殊紡績手袋よみがえり」シリーズを展示・販売していただきました。この手袋は、「衣類のリサイクルはどうなっているのか見えにくい」という多くの生活者のみなさまのお声に応える形で、「手元に戻ってくるリサイクル品」の実現を目指し2009年に開発した経緯があります。



 第二部は、一般社団法人NIPPON紙おむつリサイクル協会理事長、須東亮一様より、「大人の紙おむつが大変!」と題してのお話しでした。恥ずかしながら、僕はこの日まで使用済みの紙おむつがリサイクルできるとは思ってもみませんでした。紙おむつは大人用、子供用合わせて年間55万トンも消費されているそうです。しかも、おむつですから使用後はかさが増します。その量、重さにして約4倍。つまり、55万トンが220万トンに膨れ上がるわけです。超高齢化社会の進行により、この量は今後ますます増えていくことになります。

 その使用済み紙おむつですが、大手メーカーにより様々な手法でリサイクルする技術が確立されつつあるようです。例えば、水解性でパルプを抽出する方法、粉砕・乾燥し、固形燃料とする方法、下水道を利用し、洗浄して廃プラスチックと汚物を処理する方法、炭化処理する方法などです。こうした技術は、日本だけでなく今後世界中で大いに貢献していくことでしょう。ご講演では写真や映像と共に、これらの技術をひとつひとつご紹介いただきましたが、全く初めてのことばかりで、感心しきりでした。また、僕自身は子供も大きくなってしまいましたし、両親は健在ということで、介護のことが実感として薄いということに気づきました。興味深いお話しをありがとうございました。

 土曜は山梨、日曜は東京と目まぐるしい週末でしたが、コロナで様々な活動が制限される昨今にあって、久しぶりに充実したものとなりました。お招きいただき、ありがとうございました。

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2021年度入社式を行いました

2021年04月01日 | リサイクル(しごと)の話


 4月1日、初めてオンラインで入社式を行いました。入社式は新卒入社の場合のみ行っていますので、2018年度以来3年ぶりの開催となります。今年は2名の新卒社員を迎えることができました。



 代表取締役社長中野博恭より祝辞。「我以外皆我師」の気持ちで沢山のことを吸収していって欲しいという想いを伝えました。その後、役員からの祝辞が続きました。

 毎回お話しさせていただいている、当社独特の役職名の解説。今は3年前にはなかった動画もあります。

【ナカノ株式会社の役職名】
①中孚(ちゅうふ)
②変革(へんかく)
③同人(どうじん)
④大観(たいかん)
⑤琢磨(たくま)
⑥和声(わせい)



新入社員のみなさん、ナカノ株式会社にようこそ!

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【TV放送予定のお知らせ】

2021年02月25日 | リサイクル(しごと)の話
下記番組、「衣類のリサイクル」のパートで弊社が取り上げられますので、ぜひご覧ください。
 
3月7日の地上波は関東ローカルですが、13日のBSは全国放送となっております。
 
どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
フジテレビ:3月7日(日) 12時~14時 OA(関東ローカル)
BSフジ:3月13日(土) 15時~17時 OA(全国放送)

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記事掲載のお知らせ

2021年02月11日 | リサイクル(しごと)の話
神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙、『タウンニュース』横浜・南区版に掲載されました。

環境保全と経済活動の両立目指す『ナカノ株式会社』を突撃取材

どうぞご覧ください。

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