『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』予告編
現在公開中、ナタリー・ポートマン主演の映画『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』の予告編を見ました。最後に出てくる映画タイトル(上の動画ですと0:55)にジャックリーン・ケネディのサインが出てくるのですが、以前このブログでご紹介した” Handwriting Analysis Putting It to Work for You”には、ジャックリーンの筆跡が度々登場します。
言うまでもなく、ジャックリーン・ケネディ・オナシスは第35代アメリカ大統領、ジョン・F・ケネディ夫人。アメリカ史上最も有名なファーストレディと言えるかもしれません。昨年まで駐日大使を務めたキャロライン・ブーヴィエ・ケネディの母親でもありますね。
ジャックリーンの筆跡はどのようなものであったのか?ご興味がおありの方は、”Jackie Kennedy handwriting””でGoogle検索すれば沢山ヒットしますので、そちらをご覧ください。
同書の分析によれば、まず全体的な筆跡が非常に左に傾いていること。通常、この手の筆跡は「冷たい、打ち解けない、優柔不断な、率直でない、感情を覆い隠している、理解しがたい」といった傾向と結び付けられるのですが、要するに「自分の本当の感情を表に表さない傾向」だそうです。夫のケネディ大統領が暗殺された際の気丈な振る舞いは、ジャックリーンの外面的な強い感情抑制傾向の表れだったのかもしれません。
次に、映画のタイトルにある彼女のサインに典型的に表れているのですが、”Jackie”の”J”の字が極めて大きな釣り針のような形をしていることです(同書ではこれを「棍棒のような筆運び」と表現しています)。通常、このような筆跡傾向は潜在的な残忍さを表すのですが、彼女の場合、むしろ緊張や怒りの表れと同書では解説しています。
最後に、ケネディ大統領が暗殺された直後の筆跡における彼女のサインです。”Kennedy”の”ennedy”の部分だけ突如として下に落ち込んでいます。これはまさに「ケネディー家」という部分での絶望、特に外面の振る舞いを強くコントロールし、本当の感情を表に表さない彼女にとって、内面の深い悲しみが筆跡に表れたものだそうです。
こうした筆跡から分かる彼女の内面が、映画の中でどのように描かれているのか?そうしたところにも注目したい作品です。
Handwriting Analysis: Putting It to Work for You (NTC Reference) | |
クリエーター情報なし | |
McGraw-Hill Education |
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした