窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

衣替えの季節

2008年11月11日 | リサイクル(しごと)の話


 上の写真は今日撮影した横浜(街側)の夜景です。

 急に寒くなり、今年は秋を感じる間もなく冬が来てしまったようです。この仕事は気温や天気にも影響されるので天気は結構気にしているのですが、今年は梅雨のタイミングがずれ、夏はゲリラ豪雨の連続、台風はほとんど来ず、秋の長雨らしきものも今のところありません。やはり少しおかしなものを感じます。天候に左右されるという点では農業に近いようなところがあるのもこの仕事の特徴の一つと言えます。

 それでもこの時期になると会社のBBSに書き込まれるお問い合わせの数が増え始め、「いよいよ衣替えがやってきたな」と季節を感じることができます。皆さんが衣替えで慌しくなると、それと呼応するように我々も忙しくなりますので親近感というか一体感のようなものを感じます。



 ところで今週はどういうわけか外国からのお客さんと相次いで会う予定が入っており、非常に国際色豊かです。何年か前はパキスタン、インド、バングラディシュのお客さんが立て続けに来日したことがあり、1週間ずっとカレーが続いたこともありました。海外の人と話をしていると自分の周囲に起きている変化の渦は、さらに大きな変化の渦の一部なのだということをいつも感じます。「繊維リサイクルの歴史」に次の1ページを付け加えるにはまだ時の判断を要しますが、この仕事もご他聞にもれず非常にめまぐるしく変化しています。

 話は少しそれてしまいますが、この夏に体験した保津川の川下りでは、激流の中に突き出た岩場に何百年もの間船頭さんが船を操るために突き立てた竿の跡が穴となって幾つも残っていました。岩に穴があくということは何百年も同じ箇所を突いてきたということです。すなわち激流を乗り切るためには必ずその箇所に竿を当てなければならない、激しい変化の中にも変化を乗り切るために必要な変わらない原則があるということではないでしょうか。日々の仕事の中、流れに気をとられ竿を立てるべき岩場の穴を見失わないようにしたいものです。

  繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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