窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

新庁舎で地産地消を伝えるーTSUBAKI食堂(ラクシスフロント2F)

2020年08月15日 | 食べ歩きデータベース


 8月7日、みなとみらいに移転した横浜市庁舎へ初めて足を運ぶとともに、YMSにもお越しいただいたことのある、よこはまグリーンピース代表の椿さんが新庁舎2階にオープンしたばかりの「TSUBAKI食堂」さんへお邪魔してきました(正式オープンは翌8日)。



 「横浜を地消の代表都市にする」を理念に、様々な活動をされている椿さん。第21回YMSでもお伝えしました通り、横浜市は370万人の人口を抱える屈指の大都市でありながら、神奈川県内では三浦市に次ぐ第二位の農業生産額を誇り、その規模は県総額の1/7にも及ぶ農業都市でもあります。

 その割に、住んでいる横浜市民の間でさえ、横浜で農業が盛んだということはほとんど知られていません。しかし、典型的な近郊農業である横浜の農産物は収穫後すぐに消費することが可能であるため、味や香りが濃いといいますか、深いのが特徴です。このことは僕も「ハマッ子(うどん)」や「浜なし」で身をもって経験しました。

 そういう意味では、市のアンテナショップではなく、地産地消を伝える民間のレストランが新庁舎にオープンしたことの意義は大きいように思います。店内の壁には、生産農家さんの顔写真が数多く紹介されているほか、地元の野菜や醤油など調味料の店頭販売も行われています。



 遅れて参加したので、少し盛り付けが変わってしまっていますが、地元の葉物や根菜をふんだんに使ったサラダ。野菜の持つ味や香りの深みが、普段口にしているのとは桁違い。この違いについて、こんど専門の方により詳しく伺ってみようと思います。



 かなり減ってしまったとは言え、穴子は今でも本牧や柴など横浜の名物。鰻と比べ、穴子は固くて臭みがあり苦手という方もいらっしゃるのではないかと思いますが(僕自身のことです)、良い穴子はふっくらと軟らかく、臭みがないんですよね。



 生産額こそ大きくはありませんが、神奈川区、戸塚区、泉区、瀬谷区などで畜産も行われています。第三京浜走っていると、ぷーんとそれらしき匂いが漂ってくる時があるのは気のせいでしょうか?A4ランク以上の県産食肉は一定の条件を満たした上で、横濱ビーフとしてブランド化されてもいます。



 また機会がありましたら、椿さんのお話もより詳しく伺いたいと思います。

TSUBAKI食堂



神奈川県横浜市中区本町6丁目50−10



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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