ちょうど1年前にまとめた『交渉分析-交渉の科学と技芸』。その後、より理解を深めたい部分を少しずつ加筆していった結果、当初315頁だったものが364頁にも達してしまいました(逆に、一部削除したものもあります)。この1年は、"Negotiation Analysis"の中で良く理解できなかった部分について様々な発見があり、それに伴いますます交渉分析の世界が広がっていったように思います。
全てという訳にはいきませんが、まとめた内容は今後もできる限り日本交渉協会の「交渉アナリストニュースレター」にてご紹介していきたいと思っております。下の目次に、既に公開されているニュースレターの対応箇所をリンクしましたが、1項目を複数回にわたって連載しているような場合は、最初の記事のみをリンクしておりますので、記事詳細は協会HPの方をご覧ください。
序章:交渉のサイエンスとアート |
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第Ⅰ部:基礎理論 |
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第1章:交渉分析とは何か? |
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第2章:決定分析 |
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第3章:行動意思決定論 |
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第4章:決定分析のケース・スタディ |
4.1. 期待効用分析 4.2. 分離原理 4.3. 「確率」で話をする 4.4. 実験結果 |
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第5章:ゲーム理論 |
5.4. 均衡 5.5. コミットメントと先手の優位性 5.6. 脅しとコミュニケーション 5.7. チキンゲーム 5.8. 最後通牒ゲーム 5.9. 囚人のジレンマ 5.10. ゲーム理論を学ぶ意義 |
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第6章:交渉者のジレンマ |
6.6.競争は「悪」か? |
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第7章:3D交渉 |
7.1. 3Dスキーマ 7.2. 交渉のセットアップ 7.3. ケース・スタディ:南部アフリカ交渉 7.4. ケース・スタディ:米中知的財産権交渉 7.5. マルチ・フロントの交渉キャンペーン 7.6. ケース・スタディ:アメリカ‐シンガポール自由貿易協定交渉 |
第Ⅱ部:二者間分配型交渉の理論 |
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第8章:分配型交渉の基本概念 |
8.1. 交渉の考察 8.2. 譲歩のダンス 8.3. 分配の難しさ |
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第9章:複雑性の導入‐時間 |
9.1. 秘書問題 9.2. ストライキ・ゲーム 9.3. 行動のエスカレーション |
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第10章:オークション |
10.1. オークションの種類 10.2. セカンドプライス・オークション 10.3. ファーストプライス・オークション 10.4. MBOO分析 10.5. 複合入札:FCCの周波数オークション 10.6. オークションにおける勝者の呪い |
第Ⅲ部:二者間統合型交渉の理論 |
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第11章:テンプレート設計/評価 (統合型交渉の準備) |
11.1. テンプレート設計 11.2. テンプレート評価 |
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第12章:テンプレート分析 |
12.1. FOTE、POTE、NOTEについて 12.2. 効率曲線を見つける 12.3. 公平配分の問題 |
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第13章:ケース・スタディ: ネルソンvsアムストア |
13.1. 効率性分析 13.2. 公平性分析 |
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第14章:行動の現実 |
14.1. 広範な結果の分布 14.2. 交渉戦術のスタイル①:パッケージのダンス 14.3. 交渉戦術のスタイル②:譲歩契約の共同構築 14.4. 交渉者のバイアス 14.5. 交渉における文化的相違 |
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第15章:非協力的な相手 |
15.1. 定性的協力者との価値創造 15.2. 膠着した交渉への対処(ダブルオークション法) 15.3. 攻撃的主張者/論争的交渉者への対応 |
第Ⅳ部:外部の支援 |
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第16章:評価的仲裁と非評価的仲裁 |
16.1. 評価的仲裁と非評価的仲裁の違い 16.2. 評価的仲裁 16.3. 非評価的仲裁 16.4. ケース・スタディ:キャンプ・デイビッド交渉 |
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第17章:公平とは何か? |
17.1. 前提 17.2. いくつかの解 17.3. 効用の限界 |
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第18章:並行交渉 |
18.1. 並行交渉の種類 18.2. 交渉の障壁 18.3. 並行交渉の役割 18.4. ケース・スタディ:フィンランドのエネルギー課税 |
第Ⅴ部:多数者間交渉の理論 |
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第19章:集団的意思決定 |
19.1. 想定される集団 19.2. 集団的意思決定の問題 19.3. 集団的意思決定の便益 19.4. 処方的助言 19.5.補足:サークル・チャート |
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第20章:コンセンサス |
20.1. 金銭的移転を伴う公平配分 20.2. 金銭的移転を伴わない公平配分 20.3. 多数者間のFOTE分析 20.4. 多数者間のPOTE分析 |
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第21章:連合形成 |
21.1. 連合ゲーム 21.2. 連合形成に対する戦術的アプローチ 21.3. ストレッチ・コラボレーション 21.4. ケース・スタディ:北アイルランド和平交渉と旧ユーゴスラビア和平交渉の対比 |
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第22章:投票 |
22.1. 多数決原理 22.2. アローの不可能性定理 22.3. 選好強度の導入 22.4. 戦略的投票 22.5. ケース・スタディ:ボイジャーの軌道選択 |
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第23章:多元的な当事者 |
23.1. 多元的な当事者 23.2. 多元的交渉分析 23.3. 利害調整のテクニックと、交渉現場での統制 23.4. ケース・スタディ:パナマ運河交渉 23.5. 内部交渉の応用 |
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第24章:当事者多数の介入者 |
24.1. 関係当事者を見極める7つの問い 24.2. ケース・スタディ:コミュニティ論争 24.3. ケース・スタディ:ヨーロッパ連合のエネルギー交渉 |
第Ⅵ部:交渉と倫理 |
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第25章:社会的ジレンマ |
25.1. 社会的ジレンマ 25.2. 共有地の悲劇 25.3. 「猫に鈴をつける」問題 25.4. 善行の開示は慎むべきか? |
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第26章:交渉と倫理 |
26.1. 交渉テーブルでの嘘トップ5と対処法 26.2. 相手が嘘をつきにくい会話の進め方 26.3. 交渉の倫理についての新たな研究 26.4. 交渉における倫理のジレンマ 26.5. 交渉テーブルで倫理のジレンマを操る6つの戦略 26.6. 倫理を守って交渉するヒント |
第Ⅶ部:感情とコミュニケーション |
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第27章:交渉と感情 |
27.1. 望ましい成果を引き出すための、感情面の準備 27.2. 交渉を有利に運ぶ感情表現 |
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第28章:交渉とコミュニケーション |
28.1. 交渉における非言語コミュニケーション 28.2. 文化間の交渉スタイルに関する非言語的手掛かり 28.3. 説得のスキル 28.4. 質問のスキル 28.5. 伝え方のスキル |
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第29章:危機交渉 |
29.1. 常に相手の視点に立つ 29.2. 相手の認知の枠組みを変える 29.3. 隠された情報を見つける |
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第30章:自己受容 |
30.1. 何故「自己受容」が必要なのか? 30.2.全ては「自己受容」と「自己肯定感」から始まる 30.3. 状況は自分が選択している(自己決定性) 30.4.人の認識は人それぞれ違う(認知論) 30.5.「何のために」で考える(目的論) |
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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