10月5日、NPO法人日本交渉協会の第8回燮会に参加してきました。
毎回、交渉事例についての紹介がある燮会、今回は「分配型交渉における定跡と統合型交渉への移行について-交渉テーブルの向こう側-」というテーマで、濱田重工業株式会社の末永正司さんのお話を伺いました。
末永さんは現在購買のお仕事をされていますが、逆の立場である営業のご経験も長く、そのため今回は営業-購買双方の立場からのお話という、非常にユニークな内容でした。
営業と購買との間で日常的に取り交わされるやり取りにはどのような意味があり、そこにはどのような交渉術が使われているのか。具体的な会話形式による事例のおかげで、私たち自身がそれと意識せずに交渉術を駆使しているのかが、細部に至るまで明瞭であり、勉強になりました。交渉理論からの切り口では、ここまで具体的に落とし込むことはなかなかできないと思います。
しかも、その上でさらにその裏をかく駆け引きが出てきます。これが現実社会の奥深いところです。しかしながら、そうした分配型交渉には自ずから限界があり、やはりより良い成果のために統合型交渉への移行を考えざるを得なくなります。
そのために最も大切なのが、10月11日の「交渉戦略研修に参加しました」でも取り上げる予定の、「より相手を深く理解し、埋もれた可能性を掘り起こすこと」になると思います。ちょうど今回の燮会は交渉戦略研修初日の後に行われましたので、双方をより深く理解するという意味でも役立ちました。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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