窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

久村俊英さんの超能力を目撃してきました

2012年10月15日 | その他


  10月13日、長崎県川棚町にて久村俊英氏の超能力ショーを観て来ました。久村氏は「あんでるせん」という喫茶店を経営する傍ら、25年以上もお客さんに無料で超能力ショーを披露しているそうです。

  私が氏のことを知ったのは、今から20年近く前、医師であり気功師でもある矢山利彦氏の『気の人間学』を読んだ時でした。しかし、当時はインターネットも普及していない時代、場所や連絡先を突き止めようにも容易ではなく、そのまま記憶の中に埋もれていました。

  ところが、先日36式気功太極拳の暑気払いに参加させていただいた際、たまたま隣にいた気功インストラクターの女性と久村氏の話題になり、彼女が実際にショーを観たということを聞きました。ずっと忘れていたことが、ひょんなことで甦り、またお店の場所と連絡先も教えてもらうことができました。もちろん、私が忘れていただけですから、現在はネットで検索すれば簡単に見つけることができます。

  そこで今回たまたま九州へ行く用事があったため、少し足を伸ばして「あんでるせん」を訪問してきたというわけです。

  開店時間の11時に到着すると、店の前は既に予約のお客さんで一杯でした。正確には数えていませんが、30名位ではないかと思います。ご夫婦で営まれている普通の喫茶店ですので、まずは人数分のお客さんの食事を作り、片付けるだけで相当時間がかかります。実際にショーが始まったのは14時頃でした。しかし、そこから2時間、驚くべき世界を目の当たりにすることになったのです。

  僕は超能力に対して懐疑論者というわけではありませんが、かといって特別関心があったわけでもありません。しかし、ショーが始まり、いきなり1メートルも離れていないところで、お客さんの財布から出てきた千円札が宙に浮いたのを見せられれば、目の前で起きていることを認めざるをえませんでした。私もやってもらいましたが、久村氏が指先を頭頂部に近づけるとバチッと電気ショックのようなものが走りました。



  目撃した全てをご紹介することはできませんが、記憶を頼りに印象に残ったものを幾つか取り上げたいと思います。

・久村氏が先に並べたカード5枚の前に5人のお客さんがそれぞれ好きなカードを並べる。裏返すと、カードの模様が全て一致。

・お客さんが見えないようにテーブルの下で切ったカードの模様を全て当てる。

・お客さんから借りた10円玉が500円玉ほども大きくなったり、一瞬にして米粒ほどに小さくなったり。

・ペットボトルのコーラのラベルが一瞬にして、ボトルの内側に。

・あるお客さんがサイコロの目とそれが出る回数を指定する。他のお客さんがサイコロを振ると、指定した目が指定した回数だけ出る。

・ビール瓶を捻ると、瓶が飴のように捻じ曲がる。

・お客さんが見えないようにメモした友人の名前を漢字も含め正確に当てる。

・1枚だけ本物で、残りの51枚は白紙のトランプ。にもかかわらず、お客さんが指定した通りの札が出る。

・五寸釘がグニャグニャに。また、お客さんの掌の上にあるスプーンが見る間に曲がっていく。

・お客さんから借りた1万円札の間を私が出した50円玉が通り抜けていった。1万円札はもちろん破れていない。

・久村氏がお客さんから借りた500円玉を噛むと、500円玉がぼろぼろに。それをつなぎ合わせると一瞬にして元に戻った。

・チョコボールの箱を振ると、卵ほどもあるチョコボールがいくつも出てきた。

・ルービックキューブを2秒で完成させる。また、それをもう一つのランダムにシャッフルしたルービックキューブの配置を同じように6秒ほどで変えた。

・お客さんがメモに書いた生年月日および現在抱えている悩みを当てる。生年月日に至っては、5人のお客さんがランダムに電卓に打ち込んだ数字を+-し、出た数字が「39521」。お客さんの誕生日は1939年4月21日。外れたかと思うと、袋から取り出したメモには「下3桁の数字から1を引く」と書いてあった。現在抱えている悩みは即答で的中。お客さんは驚きのあまり涙ぐんでいた。




  久村氏の語り口は柔らかく、ユーモアに溢れ、会場は笑いが絶えませんでした。逆にそれは、私たちが思考も体も行動もいかに硬直しているかを教えてくれているようでもありました。30名もの観衆がすぐ近くで凝視する中、これだけのものを見せられると、むしろ自分が現実だと認識しているものこそが、自分の思考によって生み出した虚構ではないかと思わずにはいられません。手品だ、催眠術だと一蹴することもできるでしょうし、信じようと信じまいとどちらでも良いと思うのですが、久村氏は人間の持つ可能性やこの世界に生まれてきたことの素晴らしさを伝えようとしてくれているのではないかと感じました。

気の人間学
矢山 利彦
ビジネス社


あんでるせん(要予約)

長崎県東彼杵郡川棚町栄町2

  繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

【ドキュメント】循環型社会の機先を制す~ものづくりを支える資源再生人【ナカノ株式会社】
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高島/宝当(ほうとう)神社

2012年10月15日 | 史跡めぐり


  風水師、山道帰一氏の『風水パワースポット紀行』に掲載されていた、佐賀県唐津市高島にある宝当神社に行ってきました。

 

  JR筑肥線唐津駅から徒歩10分程度、唐津城すぐ近くにある宝当桟橋から、「ニューたかしま」という定期便が1日6本出ています。そこから高島までは10分ほどです。



  上述の『風水パワースポット紀行』によれば、高島は「折脚文星」という龍穴格局(パワースポットを形成する地形構造)で、かつ冒頭の写真を見て分かるとおり、山頂が丸くなっているに当たる吉地形だそうです。「折脚文星」には、「社会的に高い地位を得られる試験に及第し、たとえ身分の向上が無くとも、降格も無く安定し、税を重く課せられない安全が得られる」という意味があるのだとか。

  上の航空写真(Google mapより)で印のある位置が宝当神社ですが、明治時代より「当島の寶」ということで寶当神社と呼ばれていたものを、この名前に因み、平成5年(1993年)、島民が町興しのために「宝当袋」(今でも神社近くの土産物屋に売っています)という黄色い袋を発売したところ、宝くじに当選したというご利益が続々と集まり、その噂が全国に広まって、一躍有名になったのだそうです。



  さて、その宝当神社は、船を降りて5分と歩かないところにあります。ずっと案内が出ているので、すぐに分かると思います。

  ここは野崎隠岐守綱吉を祭神としています。野崎綱吉(以下、綱吉)は元々信州諏訪(長野県)の生まれ。それがどういうわけか豊後(大分県)の大友義鎮に仕官し活躍しました。主君の大友義鎮は肥前草野(佐賀県)の草野鎮永に迎えられ、ここでも綱吉は当時九州三強の一翼であった龍造寺隆信の軍勢を撃退するなどの活躍をみせましたが、これを妬んだ草野家家臣に追われ、この高島に逃れてきました。そのわずか3ヵ月後、草野城は再び龍造寺に攻められ落城しました。



  当時、高島の島民は筑前吉井(福岡県)の海賊、火山神九郎に苦しめられていました。ある時、吉井荊娯という海賊が神九郎の手下三十余名と共に高島を襲撃してきました。それを聞きつけた綱吉は海賊を相手にたった一人で奮戦、賊は次々と倒れ、生き残った者わずか5名だったということです。これ以降、海賊は綱吉を恐れ、襲ってくることはありませんでした。

  しかし、綱吉は1586年(天正13年)、わずか32歳で病死。その死を悼んだ島民は綱吉のために祠を建てました。余談ですが、現在でも島民の90%が野崎姓なのだそうです。そのことからも、綱吉がいかに島民に慕われていたかが分かります。その後、1901年(明治34年)に鳥居が奉納され、「寶当神社」と呼ばれるようになりました。



  現在の石の祠は1768年(明和5年)に建てられたものですが、この下に綱吉が埋葬されているとされています。



  宝当神社の裏は、山へと続く登山道へと通じています。非常にのどかで、肩が軽くなるような雰囲気です。見える鳥居は、高島の氏神を祭る塩屋神社です。



  塩屋神社は1581年(天正9年)に綱吉が先祖を祀るため、島民と共に建立したものです。本当に祖先かどうかは別として、藤原鎌足、不比等、魚名(不比等の子)、産土神(うぶすながみ:土地または先祖の発祥地の守護神)として大山祗神(おおやまつみのかみ)を祀っています。須佐舘男尊(すさのおのみこと)、菅原道真も合祀しています。



  急な登山道を登っていくと、標高約170mの山頂付近に石仏があります。高島では、石仏は「おだい様」と呼ばれ、厚く信仰されているのだそうです。



  山頂付近より、唐津方面の眺望です。赤丸で囲った所が唐津城(クリックすると拡大します)です。海からの風が心地よく、清々しい気持ちになります。



  せっかく来たので、島の食堂でお昼を。こちらは、海鮮丼です。11時40分唐津発の船で到着し、13時20分の高島発の船にちょうど良い位でした。

風水パワースポット紀行
クリエーター情報なし
メディア総合研究所


  繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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