都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「ワシントン・ナショナル・ギャラリー」展 記者発表会
「アメリカ市民が創った奇跡のコレクション」(ちらしより引用)を一同に展観します。本年6月に国立新美術館(その後、京都市美術館へ巡回。)で開催される「ワシントン・ナショナル・ギャラリー」展の記者発表会に参加してきました。

「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション」
昨年のオルセー展やボストン美術館展など、ここ最近、印象派(及びポスト印象派)関連の非常に充実した展示が続いていますが、今年それに匹敵し得るのがこの「ワシントン・ナショナル・ギャラリー」展であるかもしれません。
東京展:2011年6月08日(水)~09月05日(月) 国立新美術館
京都展:2011年9月13日(火)~11月27日(日) 京都市美術館
ワシントン・ナショナル・ギャラリーは1939年、アメリカ人実業家のアンドリュー・メロンが自身の所蔵する約130点の絵画を連邦政府に寄贈したことに始まりましたが、以来、今日まで70年間、一般市民の寄贈のみによっておおよそ12万点にも及ぶ絵画コレクションが形成されました。

挨拶する氏家斉一郎日本テレビ放送網株式会社代表取締役会長。同局でも10年に一度の規模の展覧会企画だという話がありました。
「珠玉のコレクションを創った人々」
メロン氏は美術館の創設にあたり、自身の寄贈したものと同じくらい価値の高い作品のみを残すようにと述べたそうですが、それは現在のコレクションの質を見ても確かです。

オーギュスト・ルノワール「モネ夫人とその息子」1874年 油彩・カンヴァス
そもそもアメリカ人はフランス人よりも早く印象派絵画を蒐集しましたが、その結果、同ギャラリーで最も質の高いコレクションが今回出品の印象派とポスト印象派の絵画となりました。

ワシントン・ナショナル・ギャラリー。(展覧会VTRより。)
一度日本では1999年、東京都美術館でワシントン・ナショナル・ギャラリー展が開催されましたが、今回はそれを上回る規模になることは同館館長、アール・A・パウエル3世氏の「これほどの質と規模での展覧会は(略)ギャラリーの70年の歴史上なかったことであり、これからもないだろう。」という力強い言葉でも明らかではないでしょうか。

ポール・セザンヌ「赤いチョッキの少年」1888-1890年 油彩・カンヴァス
「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 みどころ」
実は現在、ワシントン・ナショナル・ギャラリーは一部改装中であり、それを切っ掛けにこのような大規模な展覧会を開催するという企画が持ち上がりました。素人目ながらもこの手の改装、休館中の海外貸出展は、例えば昨年のオルセー同様、かなり高い確率で良い作品がやってきます。
「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 作品解説」
本展の出品総数83点中、日本初公開が53作品ほどありますが、そのうち9点がワシントン・ナショナル・ギャラリーのいわゆる常設作品です。同ギャラリーでは一度に貸し出す常設作品の数を12点までに制限していますが、過去最高の9点が一挙に出品されます。上に触れた館長氏の言葉も決してリップサービスでありません。

マネの「鉄道」。(展覧会スライドより。)
私自身、三菱一号館の「マネ展」でマネに虜となって以来、今回のメインヴィジュアルがマネの「鉄道」ということからしてもかなり期待していましたが、改めて発表会に参加してそれを裏切らない展覧会だと確信しました。

ワシントン犬。本展のマスコットのピンバッジが発売されます。
@washingtonken ワシントン犬 展覧会公式ツイッターアカウント
ワシントン犬のツイッターアカウントとともに、今年6月の開幕を心待ちにしたいと思います。
「マネ/ジル・ネレ/タッシェン」
[東京展開催概要]
名称:ワシントン・ナショナル・ギャラリー 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション
会期:2011年6月8日(水)- 2011年9月5日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
時間:午前10時-午後6時 (金曜は午後8時まで) *入場は閉館の30分前まで
休館:毎週火曜日
交通:東京メトロ千代田線乃木坂駅(美術館直結)
電話:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
主催:国立新美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社

「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション」
昨年のオルセー展やボストン美術館展など、ここ最近、印象派(及びポスト印象派)関連の非常に充実した展示が続いていますが、今年それに匹敵し得るのがこの「ワシントン・ナショナル・ギャラリー」展であるかもしれません。
東京展:2011年6月08日(水)~09月05日(月) 国立新美術館
京都展:2011年9月13日(火)~11月27日(日) 京都市美術館
ワシントン・ナショナル・ギャラリーは1939年、アメリカ人実業家のアンドリュー・メロンが自身の所蔵する約130点の絵画を連邦政府に寄贈したことに始まりましたが、以来、今日まで70年間、一般市民の寄贈のみによっておおよそ12万点にも及ぶ絵画コレクションが形成されました。

挨拶する氏家斉一郎日本テレビ放送網株式会社代表取締役会長。同局でも10年に一度の規模の展覧会企画だという話がありました。
「珠玉のコレクションを創った人々」
メロン氏は美術館の創設にあたり、自身の寄贈したものと同じくらい価値の高い作品のみを残すようにと述べたそうですが、それは現在のコレクションの質を見ても確かです。

オーギュスト・ルノワール「モネ夫人とその息子」1874年 油彩・カンヴァス
そもそもアメリカ人はフランス人よりも早く印象派絵画を蒐集しましたが、その結果、同ギャラリーで最も質の高いコレクションが今回出品の印象派とポスト印象派の絵画となりました。

ワシントン・ナショナル・ギャラリー。(展覧会VTRより。)
一度日本では1999年、東京都美術館でワシントン・ナショナル・ギャラリー展が開催されましたが、今回はそれを上回る規模になることは同館館長、アール・A・パウエル3世氏の「これほどの質と規模での展覧会は(略)ギャラリーの70年の歴史上なかったことであり、これからもないだろう。」という力強い言葉でも明らかではないでしょうか。

ポール・セザンヌ「赤いチョッキの少年」1888-1890年 油彩・カンヴァス
「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 みどころ」
実は現在、ワシントン・ナショナル・ギャラリーは一部改装中であり、それを切っ掛けにこのような大規模な展覧会を開催するという企画が持ち上がりました。素人目ながらもこの手の改装、休館中の海外貸出展は、例えば昨年のオルセー同様、かなり高い確率で良い作品がやってきます。
「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 作品解説」
本展の出品総数83点中、日本初公開が53作品ほどありますが、そのうち9点がワシントン・ナショナル・ギャラリーのいわゆる常設作品です。同ギャラリーでは一度に貸し出す常設作品の数を12点までに制限していますが、過去最高の9点が一挙に出品されます。上に触れた館長氏の言葉も決してリップサービスでありません。

マネの「鉄道」。(展覧会スライドより。)
私自身、三菱一号館の「マネ展」でマネに虜となって以来、今回のメインヴィジュアルがマネの「鉄道」ということからしてもかなり期待していましたが、改めて発表会に参加してそれを裏切らない展覧会だと確信しました。

ワシントン犬。本展のマスコットのピンバッジが発売されます。

ワシントン犬のツイッターアカウントとともに、今年6月の開幕を心待ちにしたいと思います。

[東京展開催概要]
名称:ワシントン・ナショナル・ギャラリー 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション
会期:2011年6月8日(水)- 2011年9月5日(月)
会場:国立新美術館 企画展示室1E
時間:午前10時-午後6時 (金曜は午後8時まで) *入場は閉館の30分前まで
休館:毎週火曜日
交通:東京メトロ千代田線乃木坂駅(美術館直結)
電話:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
主催:国立新美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社
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