「加藤大介 今は見える」 INAXギャラリー2

INAXギャラリー2
「加藤大介 今は見える」
10/27-11/28



INAXギャラリーで開催中の「加藤大介 今は見える」へ行ってきました。

作家プロフィール、展示概要については同ギャラリーのWEBサイトをご覧ください。

加藤大介:今は見える展@現代美術個展 GALLERY2

現在、東京藝術大学大学院美術研究科漆芸専攻修士1年生という若いアーティストです。2009年には台東区長奨励賞を受賞しました。

さて「人や動物をテーマに、物語性のある彫刻」(ギャラリーサイトより引用。一部改変。)を手がけるという加藤ですが、今回の個展で登場しているのも、一見するところそうした木彫です。



会場にはちょうど等身大サイズの三体の人物像が、どこか奇妙に距離を置きながら、それでいて互いに語りかけているように立っています。がらんとした空間で向き合う人物たちには一体どのような関係があるのでしょうか。何やら意味ありげでした。



もちろん重要なのは写真でも一目瞭然、彼らに被せられた動物のマスクです。当然ながら仮面の下の彼らの表情は一切伺い知れません。三者の様相はより謎めいていました。



ただ私として印象に残ったのは、そうした仮面云々よりも、人物における細部の展開、彫刻の技術です。本や器を持つすらっとした手の表現には見入るものがありました。

加藤は元々、仮面に興味があり、例えば東京国立博物館などで日本の伎楽面を折に触れて見に行っていたそうです。また木彫は乾漆、つまりは古代より仏像の制作の技法が用いられているとのことでした。

面を外すと一体どのような顔をしているのでしょうか。気になって仕方ありません。

11月28日まで開催されています。

「加藤大介 今は見える」 INAXギャラリー2
会期:10月27日(木)~11月28日(月)
休廊:日・祝
時間:10:00~18:00
住所:中央区京橋3-6-18 INAX:GINZA2階
交通:東京メトロ銀座線京橋駅より徒歩1分、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅7番出口より徒歩3分、都営浅草線宝町駅より徒歩3分、JR線有楽町駅より徒歩7分。
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