「大小島真木展」 第一生命ギャラリー

第一生命ギャラリー
「大小島真木展 鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして。」
11/12-12/17



第一生命ギャラリーで開催中の大小島真木個展、「鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして。」を見て来ました。

1987年に東京に生まれ、2011年に女子美術大学大学院修士課程を修了。2014年のVOCAの奨励賞を受賞したほか、同年の「島からのまなざし」(東京都美術館)などにも参加した作家、大木島真木。絵画のみならず、映像を交えて「生命の循環」(ギャラリーサイトより)を表現しています。



入口正面、ともかく目に飛び込んでくるのは色鮮やかな鳥の群れです。さもエネルギーがわき上がるかのように広がっては乱れ飛ぶ鳥。良く見ると鳥の羽根だけが描かれてもいます。そこに目が付いています。宝石のように輝いていました。渾然一体と連なる群れ。闇に光の軌跡が差し込んでいます。ふと輪廻転生という言葉が思い出しました。鳥の誕生と死。そのようなイメージも表れているのかもしれません。



この鳥の羽根が展示室を囲んでは物語を描いています。そして生き物は樹木、つまり植物と融合しても見えます。全ての生命が繋がります。またキャプションに「内蔵感覚」という言葉がありました。確かにどこか有機的です。互いに絡み合っては新たな未知の生物を生み出しています。



「森では、木は密やかに倒れ、命を終えた木を苗床に、また新しい木が上に大きく育っている。動物の身体は、他の野生動物や虫に喰われ、その後、微生物によって分解され、土に戻っていく。人間もまた動植物同様、生と死の輪によってつくられた生命の連鎖の中に生きている。」 大小島真木 *会場内テキストより



大小島は制作に先立ち、屋久島を訪れたそうです。(ギャラリーサイトより)そこで見た森羅万象の景色を無数の鳥たちを介して反映させたのでしょうか。手狭なスペースですが、作家の世界がよく伝わるような展示でした。見応えはあります。

なお第一生命ギャラリーは平日午後のみオープンしています。土日祝日はお休みです。ご注意下さい。



12月17日まで開催されています。

「大小島真木展 鳥よ、僕の骨で大地の歌を鳴らして。」 第一生命ギャラリー
会期:11月12日(木)~12月17日(木)
休館:土・日・祝日
時間:12:00~17:00
料金:無料
住所:千代田区有楽町1-13-1 DNタワー21 1階
交通:JR線有楽町駅中央西口より徒歩2分。東京メトロ日比谷線・千代田線、都営三田線日比谷駅B1、B2出口より徒歩1分。東京メトロ有楽町線有楽町駅徒歩1分。
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