「ダレン・アーモンド 陽の光のかげで」 SCAI THE BATHHOUSE

SCAI THE BATHHOUSE
「ダレン・アーモンド 陽の光のかげで」 
2/5~3/5



SCAI THE BATHHOUSEで開催中の「ダレン・アーモンド 陽の光のかげで」を見てきました。

1971年にイギリスで生まれた現代美術作家、ダレン・アーモンド。ここスカイ・ザ・バスハウスでの個展は実に8年ぶりだそうです。

タイトルは「陽の光のかげで」。しかしながら展示室内は暗闇でした。そして正面には白い白い球体が朧げに映し出されています。縁は微かにぼやけていて不明瞭。そして動きません。まさしく宙に浮かぶ天体のようです。はじめは月を捉えた映像かと思いました。

ところが実際には太陽でした。ダレン・アーモンドはロサンゼルスにあるグリフィス天文台の望遠鏡から見える太陽をiPhoneで撮影。それを展示会場に拡大して投影しています。

白い球の中に黒い点があるのに気がつきました。黒点でしょうか。そして左右には16面の鏡面パネルが並びます。中に記されたのは上下に分割されて解読できない数字の羅列。まるでパズルです。そこへ太陽の放った白い光が映りこんでいました。美しい。鏡を介して世界は広がります。ある意味でパラレルワールド。そして別の天体が浮いているようにも見えました。

ほかにはアルミパネルにアクリル絵具で描いた新作の絵画も出品。シンプルな構成ですが、時間や空間を行き来したイリュージョンを味わうことができました。

ダレン・アーモンドといえば一昨年に水戸芸術館で行われた個展の記憶が忘れられません。

「ダレン・アーモンド 追考」 水戸芸術館(はろるど)

また改めて時間をおいて美術館規模での展示があればと思いました。



3月5日まで開催されています。

「ダレン・アーモンド 陽の光のかげで」 SCAI THE BATHHOUSE
会期:2月5日(金)~3月5日(土) 
休廊:日・月・祝。
時間:12:00~18:00
料金:無料
住所:台東区谷中6-1-23
交通:JR線・京成線日暮里駅南口より徒歩6分。東京メトロ千代田線根津駅より徒歩7分。
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