都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「重要文化財 明治生命館 一般公開」 明治生命館
明治生命館
「重要文化財 明治生命館 一般公開」
通年公開中
明治生命館の一般公開を見てきました。
東京は丸の内、馬場先濠を前に構える明治生命館。竣工は昭和9年です。戦後の一時期にGHQに摂取され、対日理事会の会場にも使われました。昭和としては初めて重要文化財に指定された建物でもあります。
その明治生命館が通年で公開中です。受付は2階。隣接する丸の内MYPLAZAにも案内がありますが、表側の日比谷通りからも入ることが出来ます。
建物は地上8階、地下2階。10層構造です。公開されているのは1階と2階部分でした。順路は2階から1階です。資料展示室、控室、会議室、さらに食堂と続きます。資料室では明治生命館の概要や歴史をパネルで学ぶことが可能です。面白いのはデータベースディスプレイでした。ここでは創建時の設計図や古写真、それに歴史資料などを閲覧することが出来ます。
まずは建物東側へと向かいました。一番大きな部屋が会議室です。テーブルを囲んでは整然と椅子が並びます。この部屋こそがGHQの対日理事会の会場となったスペースです。
天井も見どころではないでしょうか。漆喰や石膏のレリーフが施されています。
続くスペースは食堂です。こちらも広い。梁のレリーフには葡萄と蔦があしらわれています。
建物中央は大きな吹き抜けになっています。天井には大きなシャンデリアが吊られていました。柱は大理石です。まるで神殿のような空間ではないでしょうか。外観同様、ローマ・ギリシャ風の古典様式でまとめられています。
回廊を進み、今度は建物西側へと移動しました。南向きに並ぶのは執務室や応接室です。北側の会議室や食堂に比べて小さな部屋で区切られています。
執務室の内装パネルは木装。床は絨毯です。そしてシャンデリアとレリーフ。暖炉にも細かな彫刻がなされています。
明治生命館の家具は戦前の工芸作家、梶田恵が設計したものです。梶田はビル全体の設計をした岡田信一郎と相談。建築意匠を踏まえながら家具をデザインしました。基本的には西洋の様式です。イギリス式、ルネサンス式などを取り入れています。
また家具の一部は設計だけでなく、製作も自らの工房で行ったそうです。応接室のテーブルや花台などがそれに当たります。
吹き抜け下の1階は店頭営業室。こちらはいわば現役です。明治安田生命の「丸の内お客さまご相談センター」として利用されています。
相談センターは業務区画のため立ち入れません。ただし周囲を歩いて見学することは可能です。床もやはり大理石。アンモナイトの化石が埋まっていたりします。
明治生命館の公開は初めにも触れたように通年です。月曜と火曜を除き、水曜から日曜日まで入場することが出来ます。
ただし曜日によって観覧時間が異なります。土日は11時より17時までですが、水曜から金曜は夕方以降、16時半から19時半のみオープンしています。また平日は2階の一部分も観覧出来ません。その意味では土日がベストです。
料金は無料。特別の手続きも一切ありません。館内の撮影も私用であれば可能でした。
実は殆ど偶然に立ち入ったに過ぎませんが、館内はさすがに見どころも多く、随所に歴史の重みを感じることが出来ます。都心へお出かけの際にでものぞいてみてはいかがでしょうか。
明治生命館は通年で一般に公開されています。
「重要文化財 明治生命館 一般公開」 明治生命館
会期:通年公開中。
休館:月曜、火曜日。
*12月31日~1月3日、およびビル電気設備定期点検日は休館。
料金:無料。
時間:【土・日曜】11:00~17:00、【水・木・金曜】16:30~19:30
*水~金曜(祝日は除く)は、2階の一部と1階ラウンジのみ観覧可。
住所:千代田区丸の内2-1-1
交通:JR線東京駅丸の内南口徒歩5分。東京メトロ千代田線二重橋前駅3番出口直結。
「重要文化財 明治生命館 一般公開」
通年公開中
明治生命館の一般公開を見てきました。
東京は丸の内、馬場先濠を前に構える明治生命館。竣工は昭和9年です。戦後の一時期にGHQに摂取され、対日理事会の会場にも使われました。昭和としては初めて重要文化財に指定された建物でもあります。
その明治生命館が通年で公開中です。受付は2階。隣接する丸の内MYPLAZAにも案内がありますが、表側の日比谷通りからも入ることが出来ます。
建物は地上8階、地下2階。10層構造です。公開されているのは1階と2階部分でした。順路は2階から1階です。資料展示室、控室、会議室、さらに食堂と続きます。資料室では明治生命館の概要や歴史をパネルで学ぶことが可能です。面白いのはデータベースディスプレイでした。ここでは創建時の設計図や古写真、それに歴史資料などを閲覧することが出来ます。
まずは建物東側へと向かいました。一番大きな部屋が会議室です。テーブルを囲んでは整然と椅子が並びます。この部屋こそがGHQの対日理事会の会場となったスペースです。
天井も見どころではないでしょうか。漆喰や石膏のレリーフが施されています。
続くスペースは食堂です。こちらも広い。梁のレリーフには葡萄と蔦があしらわれています。
建物中央は大きな吹き抜けになっています。天井には大きなシャンデリアが吊られていました。柱は大理石です。まるで神殿のような空間ではないでしょうか。外観同様、ローマ・ギリシャ風の古典様式でまとめられています。
回廊を進み、今度は建物西側へと移動しました。南向きに並ぶのは執務室や応接室です。北側の会議室や食堂に比べて小さな部屋で区切られています。
執務室の内装パネルは木装。床は絨毯です。そしてシャンデリアとレリーフ。暖炉にも細かな彫刻がなされています。
明治生命館の家具は戦前の工芸作家、梶田恵が設計したものです。梶田はビル全体の設計をした岡田信一郎と相談。建築意匠を踏まえながら家具をデザインしました。基本的には西洋の様式です。イギリス式、ルネサンス式などを取り入れています。
また家具の一部は設計だけでなく、製作も自らの工房で行ったそうです。応接室のテーブルや花台などがそれに当たります。
吹き抜け下の1階は店頭営業室。こちらはいわば現役です。明治安田生命の「丸の内お客さまご相談センター」として利用されています。
相談センターは業務区画のため立ち入れません。ただし周囲を歩いて見学することは可能です。床もやはり大理石。アンモナイトの化石が埋まっていたりします。
明治生命館の公開は初めにも触れたように通年です。月曜と火曜を除き、水曜から日曜日まで入場することが出来ます。
ただし曜日によって観覧時間が異なります。土日は11時より17時までですが、水曜から金曜は夕方以降、16時半から19時半のみオープンしています。また平日は2階の一部分も観覧出来ません。その意味では土日がベストです。
料金は無料。特別の手続きも一切ありません。館内の撮影も私用であれば可能でした。
実は殆ど偶然に立ち入ったに過ぎませんが、館内はさすがに見どころも多く、随所に歴史の重みを感じることが出来ます。都心へお出かけの際にでものぞいてみてはいかがでしょうか。
明治生命館は通年で一般に公開されています。
「重要文化財 明治生命館 一般公開」 明治生命館
会期:通年公開中。
休館:月曜、火曜日。
*12月31日~1月3日、およびビル電気設備定期点検日は休館。
料金:無料。
時間:【土・日曜】11:00~17:00、【水・木・金曜】16:30~19:30
*水~金曜(祝日は除く)は、2階の一部と1階ラウンジのみ観覧可。
住所:千代田区丸の内2-1-1
交通:JR線東京駅丸の内南口徒歩5分。東京メトロ千代田線二重橋前駅3番出口直結。
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