都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」 千葉市美術館
千葉市美術館
「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」
9/6~10/23
千葉市美術館で開催中の「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」を見てきました。
浮世絵師、鈴木春信の活躍した明和期に、多色摺の木版技法が発達し、いわゆる錦絵が生み出されました。
その春信を中心に、錦絵の草創プロセスを辿っています。出展数は春信作を中心に全150点と膨大で、全てが世界第1級の浮世絵コレクションとも称される、ボストン美術館の所蔵品でした。さらに参考作品として千葉市美術館の所蔵品も加わります。
宝暦10年頃にデビューした春信が、最初に描いたのは、意外にも役者絵でした。当時は、紅や緑など、2、3色程度を用いた紅摺絵の時代でした。実際に、春信の初期の役者絵も、約30点ほど残っているそうです。
一方で、春信の画風に影響を与えたのは、奥村政信、石川豊信、鳥居清広らによる、男女のモチーフなどの、甘美な主題の浮世絵でした。宝暦期は、子どもや母子の姿を描く作品が、目立って増えたそうです。花籠を引こうとする男の子を描いた、石川豊信の「花籠と子」も、その一例として挙げられるかもしれません。
春信の美人スタイルが最初に完成したのが、「風流やつし 七小町 かよひ」でした。まだ紅摺絵ながらも、色に深みが増し、錦絵の萌芽を見ることも出来ます。浪曲に基づく主題で、吉原の茶屋で客を待つ遊女と禿の姿を描きました。細く屈曲した指、切れ長の目などに、春信らしさを見出せるのではないでしょうか。
錦絵誕生の切っ掛けになったのは、武家や商人の趣味人らが、私的な摺物である絵暦を交換した、「絵暦交換会」でした。絵暦とは、陰暦の大の月(30日)と小の月(29日)の順番が、毎年変わることに着想を得て、大小の月を絵の中に潜めて描いたもので、趣味物であるため、採算などを考えず、よりカラフルで色鮮やかな作品が作られました。
その交換会を先導していたのは、旗本で俳人でもあった大久保巨川でした。巨川は春信にも絵暦の制作を依頼し、結果的に多色摺木版技法が飛躍的に発展します。さらに絵暦の美しさに目をつけた版元らは、その版木を買い求めて、絵暦にある名や暦を削り、一般的な商品として世に送り出しました。それが、錦織のように美しい絵を意味する錦絵でした。
鈴木春信「見立孫康」 明和2(1765)年
絵暦と錦絵の比較も興味深いのではないでしょうか。その例が同じ春信の2点の「見立孫康」です。ともに雪の降り積もる中、窓辺で手紙を読む女性が表現されています。上下で色味こそ異なりますが、ほぼ同一の構図です。一体、どういうわけなのでしょうか。
鈴木春信「見立孫康」 明和2(1765)年
図版では判りにくいかもしれませんが、結論からすれば、印章がある方が絵暦(上段)で、ない方が錦絵(下段)です。さらによく見ると、印章のない方の作品には、手紙に文字が記されています。これが「小の月 むつき、卯の花月」などと続く絵暦で、印章の里川とは、春信に制作を頼んだ人物の号とされています。つまり錦絵では、一般的な商品として販売するため、個人が特定出来る印章の号と、絵暦の部分を削っているわけです。しかもよりインパクトを強めるために、壁の色をかなり濃い色に変えています。
この絵暦、実のところ、よく見ないと、どこに暦が書いてあるのか分かりません。突然の風雨に、慌てて洗濯物を取り込む女性を描いた「夕立」も同様で、暦は、洗濯物の模様の部分と、娘の帯に記されていました。まるで謎解きを前にするかのようでした。
当世の風俗の中に、古典や故事の場面を潜ませるのも、春信画の特徴と言えるかもしれません。古典から当世、また逆の読み替えも可能な「見立絵」で、当時の言葉では「やつし絵」とも称されました。なお主題の原典についての文字情報はありません。あくまでも鑑賞者は、自らの想像を働かせて、読み解く必要がありました。
鈴木春信「見立玉虫 屋島の合戦」(2枚続のうち左) 明和3〜4(1766〜67)年頃
その一つが「見立玉虫 屋島の合戦」、「見立那須与一 屋島の合戦」でした。2枚続きの作品で、扇子を広げる若い娘と、弓を持つ若い男を描いています。男の手には恋文があり、一見するところ、男女の恋を主題にしていることが分かりました。ここに古典を引用したのが春信です。タイトルが示すように、屋島の合戦を舞台として、弓の名手、那須与一が、扇を射抜いたという平家物語の故事を表していました。つまり屋島の合戦に、男女の恋の駆け引きを重ねているわけです。
鈴木春信「六玉川 とう衣の玉川」 明和5(1768)年頃
ほかにも、伊勢物語の東下りを若い男女の旅に見立てた「八つ橋の男女」や、古来より和歌に詠まれた六玉川を当世の風俗に重ねた「六玉川 とう衣玉川」など、例をあげればきりがありません。春信の絵の受容層は、いわば趣味人、ないし教養人に限定されていたとも考えられているそうです。現代ではなかなか馴染みの薄い見立絵ではありますが、ここは解説を頼りに楽しみました。
鈴木春信「寄菊 夜菊を折り取る男女」 明和6〜7(1769〜70)年頃
中性的な若い男女も春信の得意とした画題でした。「『寄菊』夜菊を折り取る男女」でも、菊花壇へ近寄る若い男女を描いています。あたりは真っ暗闇なのか、娘の持つ手燭のみが頼りで、男はかがんで菊に手を添えています。中性的とするのは、男女の体つきや顔立ちに、あまり差が見られないからです。衣服や髪型で見分けることが出来ます。
鈴木春信「子どもの獅子舞」 明和4〜5(1767〜68)年頃
江戸が誕生して以来、約150年、明和の頃には「江戸っ子」という言葉が生まれ、いわゆる都市生活を享受する人々も現れました。そうした江戸の市井の人々の日常も、春信は積極的に描きました。また実在の看板娘や、吉原の同じく実在した遊女を、名前入りで錦絵に表現しています。当世の興味を刺激した春信の作品は、当初の富裕層のみならず、次第に大衆へと広まっていきました。
「浮世美人寄花 笠森の婦人 卯花」も、実在の人物がモデルです。谷中の笠森稲荷にあった茶屋「鍵屋」の看板娘、お仙を描いています。お仙は明和の3美人にも数えられたほどに有名で、春信も多くの錦絵に表しました。いわゆるプロマイドとしてよく売れたそうです。
絶大な人気を誇った春信ですが、明和7年に急逝します。よほど人気があったのでしょう。磯田湖龍斎や勝川春章、それに北尾重政のほか、のちに春信の偽作を描いたことを告白した鈴木春重、つまり司馬江漢も、春信の没後数年は、春信風の美人画を描きました。
鳥居清経の「春信追善」に登場するのは、まさしく春信スタイルの2人の女性です。また春信風ながらも、独自の構図を取るのが鈴木春重の「庭で夕涼みをする男女」でした。署名に「春信画」とあるため、春重自らがいうように、いわゆる偽物だとされています。確かに春信風の男女が登場しますが、見通しが良く、奥行きのある構図は、春重に独特な表現が現れていると言えるかもしれません。
喜多川歌麿「お藤とおきた」 寛政5〜6(1793〜94)年頃
ラストは歌麿でした。ここで歌麿は、春信時代と、自身の時代の看板娘を、対の構図で描きました。ここに春信画への意識もあったのかもしれません。
単に春信回顧展ではなく、前史から後世への影響までを踏まえています。申し分ありません。想像以上に充実した春信展でした。
また最後に触れておきたいのが、ボストンのコレクションが大変に質が良く、発色が鮮やかであることです。湿り気さえ帯びたような草色、淡く、仄かな光を放つようなピンク色、そして深く、沈み込むように濃い小豆色など、いずれもニュアンスに富んでいて、中には、水彩で色を付けたのかと思ってしまうような作品さえあります。率直なところ、驚きました。
10年ほど前、松濤美術館で開催された「Great Ukiyoe Masters/春信、歌麿、北斎、広重」展のことを思い出しました。アメリカのミネアポリス美術館の浮世絵コレクションを紹介した展覧会で、状態の良い作品が多く、目に染みるような美しい色味に、強く感銘したものでした。
それ以来かもしれません。まさに極上の浮世絵ばかりです。しかも展示替えがなく、一度の観覧で余すことなく、春信の世界を楽しめます。浮世絵の色の持つ魅力に改めて惹かれました。
[ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信 巡回スケジュール]
名古屋ボストン美術館:11月3日(金・祝)~2018年1月21日(日)
あべのハルカス美術館:2018年4月24日(火)~6月24日(日)
福岡市博物館(予定):2018年7月7日(土)~8月26日(日)
250ページを超えるカタログも充実しています。論文をはじめ、図版とともに、1点1点に詳細な解説がついていました。もちろん購入しました。永久保存版になりそうです。
間も無く会期末です。10月23日まで開催されています。遅くなりましたが、是非ともおすすめします。
「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」 千葉市美術館(@ccma_jp)
会期:9月6日(水)~ 10月23日(月)
休館:10月2日(月)。
時間:10:00~18:00。金・土曜日は20時まで開館。
料金:一般1200(960)円、大学生700(560)円、高校生以下無料。
*( )内は20名以上の団体料金。
*前売券は千葉都市モノレール千葉みなと駅、千葉駅、都賀駅、千城台駅の窓口、及びローソンチケット、セブンチケットで会期末日まで販売。
*10月18日(水)は「市民の日」につき観覧無料。
住所:千葉市中央区中央3-10-8
交通:千葉都市モノレールよしかわ公園駅下車徒歩5分。京成千葉中央駅東口より徒歩約10分。JR千葉駅東口より徒歩約15分。JR千葉駅東口より京成バス(バスのりば7)より大学病院行または南矢作行にて「中央3丁目」下車徒歩2分。
「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」
9/6~10/23
千葉市美術館で開催中の「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」を見てきました。
浮世絵師、鈴木春信の活躍した明和期に、多色摺の木版技法が発達し、いわゆる錦絵が生み出されました。
その春信を中心に、錦絵の草創プロセスを辿っています。出展数は春信作を中心に全150点と膨大で、全てが世界第1級の浮世絵コレクションとも称される、ボストン美術館の所蔵品でした。さらに参考作品として千葉市美術館の所蔵品も加わります。
宝暦10年頃にデビューした春信が、最初に描いたのは、意外にも役者絵でした。当時は、紅や緑など、2、3色程度を用いた紅摺絵の時代でした。実際に、春信の初期の役者絵も、約30点ほど残っているそうです。
一方で、春信の画風に影響を与えたのは、奥村政信、石川豊信、鳥居清広らによる、男女のモチーフなどの、甘美な主題の浮世絵でした。宝暦期は、子どもや母子の姿を描く作品が、目立って増えたそうです。花籠を引こうとする男の子を描いた、石川豊信の「花籠と子」も、その一例として挙げられるかもしれません。
春信の美人スタイルが最初に完成したのが、「風流やつし 七小町 かよひ」でした。まだ紅摺絵ながらも、色に深みが増し、錦絵の萌芽を見ることも出来ます。浪曲に基づく主題で、吉原の茶屋で客を待つ遊女と禿の姿を描きました。細く屈曲した指、切れ長の目などに、春信らしさを見出せるのではないでしょうか。
錦絵誕生の切っ掛けになったのは、武家や商人の趣味人らが、私的な摺物である絵暦を交換した、「絵暦交換会」でした。絵暦とは、陰暦の大の月(30日)と小の月(29日)の順番が、毎年変わることに着想を得て、大小の月を絵の中に潜めて描いたもので、趣味物であるため、採算などを考えず、よりカラフルで色鮮やかな作品が作られました。
その交換会を先導していたのは、旗本で俳人でもあった大久保巨川でした。巨川は春信にも絵暦の制作を依頼し、結果的に多色摺木版技法が飛躍的に発展します。さらに絵暦の美しさに目をつけた版元らは、その版木を買い求めて、絵暦にある名や暦を削り、一般的な商品として世に送り出しました。それが、錦織のように美しい絵を意味する錦絵でした。
鈴木春信「見立孫康」 明和2(1765)年
絵暦と錦絵の比較も興味深いのではないでしょうか。その例が同じ春信の2点の「見立孫康」です。ともに雪の降り積もる中、窓辺で手紙を読む女性が表現されています。上下で色味こそ異なりますが、ほぼ同一の構図です。一体、どういうわけなのでしょうか。
鈴木春信「見立孫康」 明和2(1765)年
図版では判りにくいかもしれませんが、結論からすれば、印章がある方が絵暦(上段)で、ない方が錦絵(下段)です。さらによく見ると、印章のない方の作品には、手紙に文字が記されています。これが「小の月 むつき、卯の花月」などと続く絵暦で、印章の里川とは、春信に制作を頼んだ人物の号とされています。つまり錦絵では、一般的な商品として販売するため、個人が特定出来る印章の号と、絵暦の部分を削っているわけです。しかもよりインパクトを強めるために、壁の色をかなり濃い色に変えています。
この絵暦、実のところ、よく見ないと、どこに暦が書いてあるのか分かりません。突然の風雨に、慌てて洗濯物を取り込む女性を描いた「夕立」も同様で、暦は、洗濯物の模様の部分と、娘の帯に記されていました。まるで謎解きを前にするかのようでした。
当世の風俗の中に、古典や故事の場面を潜ませるのも、春信画の特徴と言えるかもしれません。古典から当世、また逆の読み替えも可能な「見立絵」で、当時の言葉では「やつし絵」とも称されました。なお主題の原典についての文字情報はありません。あくまでも鑑賞者は、自らの想像を働かせて、読み解く必要がありました。
鈴木春信「見立玉虫 屋島の合戦」(2枚続のうち左) 明和3〜4(1766〜67)年頃
その一つが「見立玉虫 屋島の合戦」、「見立那須与一 屋島の合戦」でした。2枚続きの作品で、扇子を広げる若い娘と、弓を持つ若い男を描いています。男の手には恋文があり、一見するところ、男女の恋を主題にしていることが分かりました。ここに古典を引用したのが春信です。タイトルが示すように、屋島の合戦を舞台として、弓の名手、那須与一が、扇を射抜いたという平家物語の故事を表していました。つまり屋島の合戦に、男女の恋の駆け引きを重ねているわけです。
鈴木春信「六玉川 とう衣の玉川」 明和5(1768)年頃
ほかにも、伊勢物語の東下りを若い男女の旅に見立てた「八つ橋の男女」や、古来より和歌に詠まれた六玉川を当世の風俗に重ねた「六玉川 とう衣玉川」など、例をあげればきりがありません。春信の絵の受容層は、いわば趣味人、ないし教養人に限定されていたとも考えられているそうです。現代ではなかなか馴染みの薄い見立絵ではありますが、ここは解説を頼りに楽しみました。
鈴木春信「寄菊 夜菊を折り取る男女」 明和6〜7(1769〜70)年頃
中性的な若い男女も春信の得意とした画題でした。「『寄菊』夜菊を折り取る男女」でも、菊花壇へ近寄る若い男女を描いています。あたりは真っ暗闇なのか、娘の持つ手燭のみが頼りで、男はかがんで菊に手を添えています。中性的とするのは、男女の体つきや顔立ちに、あまり差が見られないからです。衣服や髪型で見分けることが出来ます。
鈴木春信「子どもの獅子舞」 明和4〜5(1767〜68)年頃
江戸が誕生して以来、約150年、明和の頃には「江戸っ子」という言葉が生まれ、いわゆる都市生活を享受する人々も現れました。そうした江戸の市井の人々の日常も、春信は積極的に描きました。また実在の看板娘や、吉原の同じく実在した遊女を、名前入りで錦絵に表現しています。当世の興味を刺激した春信の作品は、当初の富裕層のみならず、次第に大衆へと広まっていきました。
「浮世美人寄花 笠森の婦人 卯花」も、実在の人物がモデルです。谷中の笠森稲荷にあった茶屋「鍵屋」の看板娘、お仙を描いています。お仙は明和の3美人にも数えられたほどに有名で、春信も多くの錦絵に表しました。いわゆるプロマイドとしてよく売れたそうです。
絶大な人気を誇った春信ですが、明和7年に急逝します。よほど人気があったのでしょう。磯田湖龍斎や勝川春章、それに北尾重政のほか、のちに春信の偽作を描いたことを告白した鈴木春重、つまり司馬江漢も、春信の没後数年は、春信風の美人画を描きました。
鳥居清経の「春信追善」に登場するのは、まさしく春信スタイルの2人の女性です。また春信風ながらも、独自の構図を取るのが鈴木春重の「庭で夕涼みをする男女」でした。署名に「春信画」とあるため、春重自らがいうように、いわゆる偽物だとされています。確かに春信風の男女が登場しますが、見通しが良く、奥行きのある構図は、春重に独特な表現が現れていると言えるかもしれません。
喜多川歌麿「お藤とおきた」 寛政5〜6(1793〜94)年頃
ラストは歌麿でした。ここで歌麿は、春信時代と、自身の時代の看板娘を、対の構図で描きました。ここに春信画への意識もあったのかもしれません。
単に春信回顧展ではなく、前史から後世への影響までを踏まえています。申し分ありません。想像以上に充実した春信展でした。
また最後に触れておきたいのが、ボストンのコレクションが大変に質が良く、発色が鮮やかであることです。湿り気さえ帯びたような草色、淡く、仄かな光を放つようなピンク色、そして深く、沈み込むように濃い小豆色など、いずれもニュアンスに富んでいて、中には、水彩で色を付けたのかと思ってしまうような作品さえあります。率直なところ、驚きました。
10年ほど前、松濤美術館で開催された「Great Ukiyoe Masters/春信、歌麿、北斎、広重」展のことを思い出しました。アメリカのミネアポリス美術館の浮世絵コレクションを紹介した展覧会で、状態の良い作品が多く、目に染みるような美しい色味に、強く感銘したものでした。
それ以来かもしれません。まさに極上の浮世絵ばかりです。しかも展示替えがなく、一度の観覧で余すことなく、春信の世界を楽しめます。浮世絵の色の持つ魅力に改めて惹かれました。
[ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信 巡回スケジュール]
名古屋ボストン美術館:11月3日(金・祝)~2018年1月21日(日)
あべのハルカス美術館:2018年4月24日(火)~6月24日(日)
福岡市博物館(予定):2018年7月7日(土)~8月26日(日)
250ページを超えるカタログも充実しています。論文をはじめ、図版とともに、1点1点に詳細な解説がついていました。もちろん購入しました。永久保存版になりそうです。
実はこの男女の虚無僧姿というテーマは、春信に先行する石川豊信から継承された図像。そして春信を経て喜多川歌麿が、春信を代表するイメージとして模した作品を残しています。豊信から春信、そして歌麿へ…本展のプロローグからエピローグまでを表す作品として、トップバッターに選ばれたのです。 pic.twitter.com/Lcttu95SXp
— 千葉市美術館 (@ccma_jp) 2017年9月10日
間も無く会期末です。10月23日まで開催されています。遅くなりましたが、是非ともおすすめします。
「ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信」 千葉市美術館(@ccma_jp)
会期:9月6日(水)~ 10月23日(月)
休館:10月2日(月)。
時間:10:00~18:00。金・土曜日は20時まで開館。
料金:一般1200(960)円、大学生700(560)円、高校生以下無料。
*( )内は20名以上の団体料金。
*前売券は千葉都市モノレール千葉みなと駅、千葉駅、都賀駅、千城台駅の窓口、及びローソンチケット、セブンチケットで会期末日まで販売。
*10月18日(水)は「市民の日」につき観覧無料。
住所:千葉市中央区中央3-10-8
交通:千葉都市モノレールよしかわ公園駅下車徒歩5分。京成千葉中央駅東口より徒歩約10分。JR千葉駅東口より徒歩約15分。JR千葉駅東口より京成バス(バスのりば7)より大学病院行または南矢作行にて「中央3丁目」下車徒歩2分。
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