「マッシモ・ヴィターリ写真展」 スパイラルガーデン

スパイラルガーデン
「マッシモ・ヴィターリ写真展」 
7/10~7/16



スパイラルガーデンで開催中の「マッシモ・ヴィターリ写真展」を見てきました。

1944年にイタリアで生まれ、ロンドンで学んだのち、フリーのフォトジャーナリストとして活動したマッシモ・ヴィターリは、1995年に撮影した「ビーチシリーズ」で一躍、脚光を浴びました。



その「ビーチシリーズ」が、青山のスパイラルガーデンへやって来ました。ご覧のように、大半はヨーロッパのビーチやプールを写していて、中には高さは1.8メートル×横幅2.4メートルにも及ぶ巨大な作品もありました。



ともかく目を引くのは、ビーチに集う大勢の人々で、少し高い地点から、俯瞰した構図によって捉えていました。実際にも、現地で4〜5メートルほどの足場を組んでは、撮影をしているそうです。



いずれも一瞬の場面を写しながらも、どこか計算されたような構図を見せていて、「古典絵画の構図の美しさをカメラで表現している」(解説より)と評されるのも、納得し得るものがありました。また、全体と細部の双方が際立っていて、近づいてみれば、ビーチの中の人々の仕草や表情も細かに読み取ることが出来ました。

ビーチはカラフルな色に溢れていました。海やプール、またパラソル、水着、さらに植物などの放つ豊かな色彩も、魅力の1つと言えそうです。



マッシモ・ヴィターリは現在、イタリアのルッカとドイツのベルリンを生活と作品制作の拠点にしていて、夏のシーズンに限り、イタリアの地元のビーチに出かけては、1日を過ごしているそうです。

この夏もビーチが写され、また新たな作品が生まれるのかもしれません。眩しい光に包まれたビーチには、どことなく多幸感に包まれているようにも感じられました。


会期最終日の「海の日」にはマッシモ・ヴィターリによるギャラリートークも行われます。

【マッシモ・ヴィターリ ギャラリートーク】
日時:7月16日(月)14:00〜
会場:スパイラルガーデン(スパイラル1F)
参加費:無料(申込不要)

「Massimo Vitali: Landscape With Figures/Steidl」

7月16日まで開催されています。

「マッシモ・ヴィターリ写真展」 スパイラルガーデン@SPIRAL_jp
会期:7月10日(火)~7月16日(月・祝)
休館:会期中無休
時間:11:00~20:00
 *但し6月6日(水)は18:30まで。
料金:無料
住所:港区南青山5-6-23
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅B1出口すぐ。
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