「SEITEIリターンズ!! 〜渡邊省亭展〜」が開催されます

昨年春、加島美術にて初めて回顧展が開催された日本画家、渡辺省亭(1851〜1918)。都内各地の博物館や美術館でも省亭の作品が公開され、画家の没後100年にして、再評価の機運が大いに高まりました。


渡辺省亭「牡丹に蝶の図」(部分) *「孤高の神絵師 渡辺省亭」(加島美術)にて撮影

あれから約1年超。再び渡辺省亭の展覧会が開催されます。



【SEITEIリターンズ!!〜渡邊省亭展〜】
会場:加島美術(中央区京橋3-3-2)
会期:2018年9月15日(土)~9月29日(土)
http://www.kashima-arts.co.jp
(特設Webページが8月上旬公開予定)

会場は昨年と同様に加島美術で、会期は9月15日(土)~9月29日(土)の15日間限定です。8月上旬には特設サイトも公開されます。


「孤高の神絵師 渡辺省亭」(加島美術)会場風景 *昨年に撮影

【本展の見どころ】
・ギメ東洋美術館で開催される明治展に先駆けて日本に省亭の作品が集まる最後のチャンス!
・ 濤川惣助の七宝作品も一緒にご覧頂けます!
・トークイベントも開催予定!

今回の最大の目玉は、省亭の優品が集まるだけでなく、画家の描いた下絵を、工芸に表現した濤川惣助の七宝も、同時に展示されることです。濤川は、赤坂離宮迎賓館の「花鳥の間」を飾るため、省亭の下絵を元に、七宝を30枚制作しました。


渡辺省亭「赤坂離宮花鳥図画帖(鶉に蓼・野菊・釣鐘人参)」 明治39(1906)年頃 東京国立博物館

私も昨年、加島美術で省亭の魅力に惹かれ、そのあと、都内での関連の展示を追っては、迎賓館を訪ねて、濤川の七宝を見学しました。

「孤高の神絵師 渡辺省亭」 加島美術
「迎賓館赤坂離宮」一般公開
「松岡コレクション 美しい人びと」 松岡美術館


渡辺省亭「墨竹図」 *「孤高の神絵師 渡辺省亭」(加島美術)にて撮影

省亭は、日仏共同プロジェクトである「ジャポニスム2018」の公式プログラムとして、10月から開催されるパリのギメ東洋美術館での「明治展」への出展も決まりました。パリでも話題を集めるのではないでしょうか。


渡辺省亭「赤坂離宮花鳥図画帖(黒鶫に木瓜・山桜)」 明治39(1906)年頃 東京国立博物館

それまで殆ど知られていなかった渡邊省亭も、昨年の回顧展にてかなり認知度が高まりました。ひょっとすると今秋の展覧会で、ブレイクしていくのかもしれません。


パリの展示に先立って、省亭作が見られる絶好の機会でもあります。「SEITEIリターンズ!!〜渡邊省亭展〜」は、加島美術にて、9月15日より開催されます。

「SEITEIリターンズ!!〜渡邊省亭展〜」 加島美術@Kashima_Arts
会期:9月15日(土)~9月29日(土)
休館:会期中無休。
時間:10:00~18:00
料金:無料。
住所:中央区京橋3-3-2
交通:東京メトロ銀座線京橋駅出口3より徒歩1分。地下鉄有楽町線銀座一丁目駅出口7より徒歩2分。JR線東京駅八重洲南口より徒歩6分。
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