都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「HARUMI YAMAGUCHI×YOSHIROTTEN Harumi's Summer」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー
ギンザ・グラフィック・ギャラリー
「HARUMI YAMAGUCHI×YOSHIROTTEN Harumi's Summer」
7/6~8/25
ギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催中の「HARUMI YAMAGUCHI×YOSHIROTTEN Harumi's Summer」を見てきました。
東京芸術大学油画科を卒業後、西武百貨店宣伝部のデザインルームに入社し、独立した山口はるみは、PARCOの立ち上げ当初からのイラストレータとして広告制作に携わり、一躍、脚光を浴びました。
その山口はるみの広告の仕事を紹介するのが、「HARUMI YAMAGUCHI×YOSHIROTTEN Harumi's Summer」で、エアブラシによる代表作や、PARCO「のように」シリーズ、それに本の挿絵など、多様な作品が展示されていました。
しかしながら、単に山口はるみの業績を辿るだけの内容ではありませんでした。
中へ立ち入っては驚きました。と言うのも、ご覧のように、中央には映像で波打つプールが広がり、周囲には椰子の木やテラス席などが置かれていて、ピンク色の「Harumi's Summer」のネオンサインがあたりを照らしていました。まるでリゾートホテルのナイトプールのような光景で、ここが思わず銀座だと忘れてしまうほどでした。
また、山口による水着姿の女性、「HARUMI GALS」のポスターも展開していて、まるで彼女らと同じプールでリゾートを満喫しているかのような雰囲気さえ感じられました。
実のところ、これらは、山口の発案により、グラフィックアーティストのYOSHIROTTEN(ヨシロットン)をコラボレーターとして迎えて制作したインスタレーションで、山口の作品をコラージュしては、夏の空間を演出していました。
ともかく、gggとは思えないほどに凝った造りではないでしょうか。実際にも床面のタイルからして入れ替えられていました。
一方で、階下へ降りると、おびただしい数のPARCOの広告が出迎えてくれました。いずれも山口が世に送り出した広告であり、ポスターとともに、額装の原画もありました。
さらに展示台には、吉屋信子伝(田辺聖子著)のための挿絵、JRAのために描いた優雅な馬の作品などもあり、PARCOだけではない、山口の精力的な活動を知ることが出来ました。いずれもスタイリッシュでありながら、色も鮮烈で、ともかくビジュアルとしての強さがあり、一目で頭から離れないような迫力がありました。
レンピッカの描いた、美しい女性像を連想したのは、私だけでしょうか。1970年代に「社会現象」(解説より)と化した、PARCO文化のエネルギーが、まさに会場内を渦巻いていました。
銀座のど真ん中でちょっとしたリゾート気分を味わうことが出来ました。これほど夏を意識した展覧会も、なかなかほかに見当たりません。
8月25日まで開催されています。おすすめしたいと思います。
「HARUMI YAMAGUCHI×YOSHIROTTEN Harumi's Summer」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
会期:7月6日(金)~8月25日(土)
休廊:日曜・祝日。
時間:11:00~19:00
料金:無料
住所:中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F
交通:東京メトロ銀座線・日比谷線・丸ノ内線銀座駅から徒歩5分。JR線有楽町駅、新橋駅から徒歩10分。
「HARUMI YAMAGUCHI×YOSHIROTTEN Harumi's Summer」
7/6~8/25
ギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催中の「HARUMI YAMAGUCHI×YOSHIROTTEN Harumi's Summer」を見てきました。
東京芸術大学油画科を卒業後、西武百貨店宣伝部のデザインルームに入社し、独立した山口はるみは、PARCOの立ち上げ当初からのイラストレータとして広告制作に携わり、一躍、脚光を浴びました。
その山口はるみの広告の仕事を紹介するのが、「HARUMI YAMAGUCHI×YOSHIROTTEN Harumi's Summer」で、エアブラシによる代表作や、PARCO「のように」シリーズ、それに本の挿絵など、多様な作品が展示されていました。
しかしながら、単に山口はるみの業績を辿るだけの内容ではありませんでした。
中へ立ち入っては驚きました。と言うのも、ご覧のように、中央には映像で波打つプールが広がり、周囲には椰子の木やテラス席などが置かれていて、ピンク色の「Harumi's Summer」のネオンサインがあたりを照らしていました。まるでリゾートホテルのナイトプールのような光景で、ここが思わず銀座だと忘れてしまうほどでした。
また、山口による水着姿の女性、「HARUMI GALS」のポスターも展開していて、まるで彼女らと同じプールでリゾートを満喫しているかのような雰囲気さえ感じられました。
実のところ、これらは、山口の発案により、グラフィックアーティストのYOSHIROTTEN(ヨシロットン)をコラボレーターとして迎えて制作したインスタレーションで、山口の作品をコラージュしては、夏の空間を演出していました。
ともかく、gggとは思えないほどに凝った造りではないでしょうか。実際にも床面のタイルからして入れ替えられていました。
一方で、階下へ降りると、おびただしい数のPARCOの広告が出迎えてくれました。いずれも山口が世に送り出した広告であり、ポスターとともに、額装の原画もありました。
さらに展示台には、吉屋信子伝(田辺聖子著)のための挿絵、JRAのために描いた優雅な馬の作品などもあり、PARCOだけではない、山口の精力的な活動を知ることが出来ました。いずれもスタイリッシュでありながら、色も鮮烈で、ともかくビジュアルとしての強さがあり、一目で頭から離れないような迫力がありました。
レンピッカの描いた、美しい女性像を連想したのは、私だけでしょうか。1970年代に「社会現象」(解説より)と化した、PARCO文化のエネルギーが、まさに会場内を渦巻いていました。
【今日から】イラストレーター 山口はるみ×ヨシロットン、コラボ展「Harumi's Summer」が開催https://t.co/MhGzuP8bei#山口はるみ #YOSHIROTTEN pic.twitter.com/esaR2ls9LC
— FASHIONSNAP.COM (@fashionsnap) 2018年7月6日
銀座のど真ん中でちょっとしたリゾート気分を味わうことが出来ました。これほど夏を意識した展覧会も、なかなかほかに見当たりません。
8月25日まで開催されています。おすすめしたいと思います。
「HARUMI YAMAGUCHI×YOSHIROTTEN Harumi's Summer」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
会期:7月6日(金)~8月25日(土)
休廊:日曜・祝日。
時間:11:00~19:00
料金:無料
住所:中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F
交通:東京メトロ銀座線・日比谷線・丸ノ内線銀座駅から徒歩5分。JR線有楽町駅、新橋駅から徒歩10分。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )