須原屋本店(浦和)

浦和へ行く際にはいつも立ち寄る書店です。(須原屋は埼玉県を地盤とするチェーンの書店ですが、この浦和・中山道沿いにある店が本店です。)売り場は地下一階から四階まで。各フロアには本がズラリと並び、大手チェーン以外ではなかなかお目にかかれないほどの規模を誇ります。地元資本の本格的な大型書店です。応援したくなります。



浦和駅からはしばらく歩きます。中山道の方向へ約5、6分ほどでしょうか。首都圏の大型書店は大概、駅ビルか、もしくは駅至近のビル内に見かけますが、この須原屋本店はごく普通の商店街のど真ん中にあります。このような立地スタイルの大型書店は珍しいのではないでしょうか。ここ以外では、横浜の伊勢佐木町にある有隣堂本店くらいしか思いつきません。

入口付近にある真っ赤な「レッズコーナー」の存在こそ、ここが浦和だと言うことを感じさせますが、その他は非常にオーソドックスなフロア構成になっています。文芸から経済、それに理工や漫画まで、どれもかなりの在庫量です。一般的な本の殆どはここで手に入るでしょう。また専門書がかなり充実しています。郊外にある店としては稀に見るような規模です。岩波やみすず書店のコーナーなどもありました。さらには店の随所にて各種フェアも開催され、書店の売り場作りへかける意欲も感じさせます。浦和在住の方が羨ましくなるような地元密着の、それでいて充実した大型書店です。

フロア構成

地下一階 人文社会・教育・法律・経済・ビジネス・資格・理工・医学・郷土図書
 須原屋本店の中で最も専門書の充実したフロアです。郷土図書も充実していました。
一階 雑誌・新刊文芸・趣味・実用・地図・旅行・音楽・美術・工芸・演劇
 入口付近に雑誌や新刊本が並び、奥に音楽や美術関連(全集もあり)が並びます。
二階 文庫・新書・俳句・詩歌・国文・洋書・コミック
 漫画コーナーは店の一番奥です。文庫・新書関連は一通り揃います。
三階 絵本・児童書・学習参考書・辞典・語学・教科書
 学習参考書の充実ぶりには目を見張るものがあります。壮観です。
四階 文具・事務OA用品
 文房具関連のフロア。事務用品からオーソドックスな文房具が揃います。



3階の窓側には休憩コーナーがあり、自動販売機や椅子、机などが置かれています。買った本をここで読んで良いのかもしれません。また地下フロアの噴水は見物です。噴水のある本屋など日本でここだけではないでしょうか。(最近、噴水は休止してしまったようです。)エスカレーターがなく、階の移動については一基のエレベーターと階段のみと、やや古さを感じさせる部分もありますが、このような興味深い作りも須原屋の特徴かもしれません。

しばらく公式サイトがなかったようですが、2006年になってようやくオープンしました。詳細についてはそちらをご参照下さい。

須原屋公式サイト

須原屋本店
さいたま市浦和区仲町2-3-20(浦和駅徒歩約5分)
048-822-5321

*このエントリは2006/12/26に書き直しました。
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節分には恵方巻とイワシ…?

こんにちは。

今日は節分です。

恵方巻を食べることが、何時からこんなに一般的となったのでしょう。今日はどこのコンビニやスーパーへ行っても、恵方巻のオンパレードでした。特に某コンビニでは、大きな恵方巻の模型を天井に吊るして、予約販売までしていました。(かなりの力の入れようです…。)関西では一般的な風習だったと思いましたが、関東でこれまでとは思いもよりません。ちょっとした「恵方巻ブーム」(?)なのでしょうか。一回火がつくと凄いものです…。

ところで恵方巻の習慣、調べてみると意外と歴史が浅いようです。江戸末期から明治初期に、大阪か和歌山で発祥(愛知や滋賀を起源とする説もあるそうです。)したそうなのですが、一般的となったのは、1977年に大阪の海苔問屋組合が恵方巻を食べるイベントを行った際、それをマスコミが取り上げたからだそうです。私なんぞ、てっきりもっと昔からの伝統行事かと思っていました。全然違いますね…。

私は以前関西に住んでいたこともありまして、節分にはいつも恵方巻を食べています。ところで、我が家では、この恵方巻と一緒に、さらにイワシも食べるのですが、このイワシはどのような謂われがあるのでしょう。恥ずかしながら、いつも食べるのにその理由がわかりません…。どなたか節分のイワシについて知っておられる方、そのわけを教えて下さると嬉しいです。(イワシを食べる習慣は、恵方巻ほど一般的ではないようです…。)

恵方巻とイワシを食べたあとは豆まきです。最近家のまわりで空き巣が多発していると聞いたので、それを鬼と見立てて、頑張って豆まきしてみました。効果があると良いですが…。
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2月の気になる展覧会/コンサート/映画

こんにちは。

大寒波来襲とのことで、北海道から東北、それに西日本までが大荒れの天気だったようです。今日から2月。一年で一番寒い時期です。私のまわりでも急に風邪が流行ってきました。みなさん、どうぞご注意下さい…。

さて、いつものように予定を立ててみました。

展覧会

「フルクサス展-芸術から日常へ」 うらわ美術館(2/20まで)
「アート・スコープ2004」 原美術館(3/13まで)
「榎倉康二展/MOTアニュアル2005」 東京都現代美術館(3/21まで)
「マルセル・デュシャンと20世紀美術」 横浜美術館(3/21まで)

コンサート

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団来日公演」 ベートーヴェン:「交響曲第3番」他/ブロムシュテット/サントリーホール 2/21 19:00~
(「藤原歌劇団2004/2005シーズン」 ロッシーニ:「ラ・チェネレントラ」/ゼッダ/オーチャードホール 2/10~12)
(「新国立劇場2004/2005シーズン」 ベルク:「ルル」/レック/新国立劇場 2/8~17)

映画

「西ベイルート」 国際交流基金フォーラム 2/11
「ベルリン・フィルと子どもたち」 ユーロスペース(2/11まで)

こんなところでしょうか。かなり欲張りました…。

展覧会は四つです。話題のデュシャン展も期待大ですが、現美の榎倉展とアニュアル展もかなり楽しみです。ところで、この展覧会、Takさんによれば「観る順序に気をつけた方が良い。」とのことです。「榎倉→昼食→アニュアル」の順で、ゆっくりと鑑賞してこようと思います。
フルクサス展は、初めて行くうらわ美術館での開催です。DADA.さんによると、今なら何と土曜日は無料になるそうです!こんなチャンスは滅多にありません。絶対に土曜日に観てきます。

コンサートは確実なのが一つと、まだあくまで予定でしかないのが二つです。ブロムシュテットは、今年でゲヴァントハウスの音楽監督を退任します。おそらくこのオケとは最後の来日になるでしょう。伝統のあるオーケストラでどんなベートーヴェンを聴かせてくれるのか。外国のオーケストラも久々です。期待が高まります。
藤原歌劇団と新国の「ルル」の他には、vagabondさんがエントリーにてお書きになっていた「新日本フィル+ブリュッヘン」も大変気になります。ただ、物理的に少々厳しいかもしれません…。上手く都合をつけて何とか聴きたいものです。

最後は今年から挑戦している映画です。「ベルリン・フィルとこどもたち」は前々から予定していましたので、上映が終わらないうちに鑑賞してきます。また、「西ベイルート」は、今年四月に開催される「アラブ映画祭2005」のプレイベントとして上映されるものです。レバノン内戦を取り上げた映画だそうで、私の連れの強い推薦です。行ってきます。

*1月の記録*(リンクは私の感想です。)

 展覧会
  2日 「ザオ・ウーキ展」 ブリヂストン美術館(二回目)
  8日 「HANGA 東西交流の波」 藝大美術館
  8日 「長島有里枝展 Candy Horror」 SCAI
  15日 「日本の新進作家vol.3/明日を夢見て/クレア・ランガン」 東京都写真美術館
  22日 「Have We Met?」 交流基金フォーラム
  23日 「国芳 暁斎展」 東京ステーションギャラリー
  30日 「痕跡展」 東京国立近代美術館

 コンサート
  9日 「東フィル第698回定期」マーラー交響曲第3番/チョン
  20日 「新国立劇場2004/2005シーズン」ヴェルディ「マクベス」/フリッツァ

 映画
  23日 「オランダの光」 ユーロスペース

 こうして書いてみると、一月もたくさん観て聴いたものです。
 このペースで二月も良いものに出会えますように…。
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