都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「レーピン展」 Bunkamura ザ・ミュージアム
Bunkamura ザ・ミュージアム
「国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展」
8/4-10/8
Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「レーピン展」のプレスプレビューに参加してきました。
ドストエフスキーにトルストイ、そしてチャイコフスキーやムソルグスキー。
19世紀末から20世紀前半、まさに錚々たる芸術家たちが活躍したロシアですが、美術においても「ロシア近代絵画の祖」とまで称された画家がいたことをご存知でしょうか。
それが今回の主人公、イリヤ・レーピン(1844~1930)です。
イリヤ・レーピン「自画像」1887年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館
The State Tretyakov Gallery
ウクライナに生まれ、10代でサンクトペテルブルクへと上京、以降、肖像画を初めとしたロシアの写実主義の画家として活躍するとともに、いわゆる当時の進歩的グループ「移動派」に属しながら、社会の矛盾や民衆の生活を捉えた作品でも一世を風靡しました。
展覧会の構成は以下の通りです。
第1章 美術アカデミーと「ヴォルガの船曳き」
第2章 パリ留学:西欧美術との出会い
第3章 故郷チュグーエフとモスクワ
第4章 「移動派」の旗手として:サンクトペテルブルク
第5章 次世代への導き手として:美術アカデミーのレーピン
冒頭ではレーピンの美術界へのデビューに至る過程が紐解かれます。出世作は25歳の時の作品、「ヴォルガの船曳き」です。
イリヤ・レーピン「浅瀬を渡る船曳き」(ヴォルガの船曳きの習作)1872年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館
The State Tretyakov Gallery
今回はその習作が出品されていますが、(本作はパネルでの紹介。)スケッチの段階から何回も描き直し、次第に個々の船曳たちの表情を引き出していく過程を見ると、やはり彼の人間、特に民衆たちの生活に強い関心があったのは間違いありません。
またレーピンは同じく船曳主題の「浅瀬を渡る船曳き」(こちらは油絵の完成作を展示。)でも、人々の過酷な労働の姿を見事に表しています。
イリヤ・レーピン「あぜ道にて―畝を歩くヴェーラ・レーピナと子どもたち」1879年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館
The State Tretyakov Gallery
この後パリへと留学し、かの歴史的な第1回印象派展も観覧、その影響もあってか明るい作品も残していますが、そこでも「パリの新聞売り」描くなど、庶民の暮らしへ眼差しを忘れることはありませんでした。
さて帰国したレーピンはサンクトペテルブルクへと向かわず、まずは故郷のウクライナ、チェグーエフに腰をおろします。
ここでも初めは民衆、特に農村での人々の暮らしがテーマです。
イリヤ・レーピン「トルコのスルタンに手紙を書くザポロージャのコサック(習作)」1880年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館
The State Tretyakov Gallery
いかにもロシア、無限の荒野を政治犯を載せた馬車が進む「護送中 ぬかるみの道」など、現地での自然や人々を描いた作品を残しました。
結果的にここでの滞在経験、そして制作が、後に訪れるレーピンの最も花開いた「モスクワ時代」の糧となります。
1877年、33歳の時にモスクワへ移ったレーピンは多くの文人たちと交流し、肖像画、また時に政治的事件に題材をとった作品で世に名を轟かしました。
「レーピン展」展示室風景
さてこのレーピン展、当然ながら画業の核心である肖像画や人物画が多く出ているのも大きな特徴です。
そしてそうした肖像画、漫然と接するののと、モデルが如何なる人物だったのか知るのとでは、また大きく見方が変わってくるのではないでしょうか。
一例をあげましょう。まずは一際目立つ「皇女ソフィヤ」です。
イリヤ・レーピン「皇女ソフィヤ」1879年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館
The State Tretyakov Gallery
何故にこれほどにまでの剣幕、一種異様なまでに怒りを露わにしているのか、怪訝に思われる方もおられるやもしれません。
実はこれ、政争に敗れて修道院に幽閉されていたソフィアの兵隊が反乱した後に鎮圧、そして処刑されたことに対しての怒りなのです。
また一見、単なる風俗画にも見える「思いがけなく」も、謎めいた要素のある面白い作品です。
左:イリヤ・レーピン「思いがけなく」1884-1888年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館
左手のドアから入ってきた人物を、女性たちが時に驚きをもって見つめていますが、これも彼がキリスト教絵画における放蕩息子的な存在とする解釈から、まさしく革命家ではないかという説まであるのだそうです。
奇しくも描かれた時代はアレクサンドル3世の暗殺された数年後、モデルのみならず、絵の社会的背景を紐解くと、俄然ドラマチックになって来るかもしれません。
肖像画家レーピンとして私が非常に感心した作品が一枚あります。 それがレーピンと深い親交があった作曲家、ムソルグスキーの肖像画です。
イリヤ・レーピン「作曲家モデスト・ムソルグスキーの肖像」1881年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館
The State Tretyakov Gallery
展覧会の絵でも有名な大作曲家、さぞかし立派に描かれているのかと思いきや、髪も振り乱し、ぼんやりと定まらない目線、どこかくたびれた様子に見えてなりません。
というのもこれはムソルグスキーがアルコール依存症で入院中、しかも死の10日前に描かれた作品なのです。
イリヤ・レーピン「文豪レフ・トルストイの肖像」1887年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館
The State Tretyakov Gallery
もちろん堂々と構えるトルストイの肖像画なども充実していますが、鋭い人間観察に基づいて描いた、まさにモデルの本質を抉りだす肖像画、レーピンの真骨頂だと感心しました。
イリヤ・レーピン「パーヴェル・トレチャコフの肖像」1901年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館
*解説は国立トレチャコフ美術館「ロシア美術部門キュレーター」、スヴェトラーナ・カプィリナ氏
ラストは肖像、しかもレーピンのパトロンであったトレチャコフの肖像画で幕を閉じます。言うまでもなく、本展の全ての作品の所蔵館の創設者です。彼が居たからこそ今にこうして我々がレーピンを楽しめるとしても過言ではありません。
民衆の生活を見つめ、また前衛的な「移動派」の活動を行いつつ、様々な文人たちと親交をもったレーピン。
その時代の大きなうねり、また潮流が、レーピンの作品を通して感じられる展覧会でした。
「レーピン展」展示室風景
関連の講演会が非常に充実しています。
申込は事前受付、しかも先着順です。詳細は右リンク先「展覧会記念講演会」をご覧ください。
なお講師の亀山先生は今回の音声ガイドにも出演中です。そちらも要チェックです。
「レーピン展」展示室風景
10月8日まで開催されています。これはおすすめします。
「国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展」 Bunkamura ザ・ミュージアム
会期:8月4日(火)~10月8日(月・祝)
休館:会期中無休
時間:10:00~19:00。毎週金・土は21:00まで開館。
住所:渋谷区道玄坂2-24-1
交通:JR線渋谷駅ハチ公口より徒歩7分。東急東横線・東京メトロ銀座線・京王井の頭線渋谷駅より徒歩7分。東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線・東京メトロ副都心線渋谷駅3a出口より徒歩5分。
注)写真は報道内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。
「国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展」
8/4-10/8
Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「レーピン展」のプレスプレビューに参加してきました。
ドストエフスキーにトルストイ、そしてチャイコフスキーやムソルグスキー。
19世紀末から20世紀前半、まさに錚々たる芸術家たちが活躍したロシアですが、美術においても「ロシア近代絵画の祖」とまで称された画家がいたことをご存知でしょうか。
それが今回の主人公、イリヤ・レーピン(1844~1930)です。
イリヤ・レーピン「自画像」1887年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館
The State Tretyakov Gallery
ウクライナに生まれ、10代でサンクトペテルブルクへと上京、以降、肖像画を初めとしたロシアの写実主義の画家として活躍するとともに、いわゆる当時の進歩的グループ「移動派」に属しながら、社会の矛盾や民衆の生活を捉えた作品でも一世を風靡しました。
展覧会の構成は以下の通りです。
第1章 美術アカデミーと「ヴォルガの船曳き」
第2章 パリ留学:西欧美術との出会い
第3章 故郷チュグーエフとモスクワ
第4章 「移動派」の旗手として:サンクトペテルブルク
第5章 次世代への導き手として:美術アカデミーのレーピン
冒頭ではレーピンの美術界へのデビューに至る過程が紐解かれます。出世作は25歳の時の作品、「ヴォルガの船曳き」です。
イリヤ・レーピン「浅瀬を渡る船曳き」(ヴォルガの船曳きの習作)1872年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館
The State Tretyakov Gallery
今回はその習作が出品されていますが、(本作はパネルでの紹介。)スケッチの段階から何回も描き直し、次第に個々の船曳たちの表情を引き出していく過程を見ると、やはり彼の人間、特に民衆たちの生活に強い関心があったのは間違いありません。
またレーピンは同じく船曳主題の「浅瀬を渡る船曳き」(こちらは油絵の完成作を展示。)でも、人々の過酷な労働の姿を見事に表しています。
イリヤ・レーピン「あぜ道にて―畝を歩くヴェーラ・レーピナと子どもたち」1879年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館
The State Tretyakov Gallery
この後パリへと留学し、かの歴史的な第1回印象派展も観覧、その影響もあってか明るい作品も残していますが、そこでも「パリの新聞売り」描くなど、庶民の暮らしへ眼差しを忘れることはありませんでした。
さて帰国したレーピンはサンクトペテルブルクへと向かわず、まずは故郷のウクライナ、チェグーエフに腰をおろします。
ここでも初めは民衆、特に農村での人々の暮らしがテーマです。
イリヤ・レーピン「トルコのスルタンに手紙を書くザポロージャのコサック(習作)」1880年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館
The State Tretyakov Gallery
いかにもロシア、無限の荒野を政治犯を載せた馬車が進む「護送中 ぬかるみの道」など、現地での自然や人々を描いた作品を残しました。
結果的にここでの滞在経験、そして制作が、後に訪れるレーピンの最も花開いた「モスクワ時代」の糧となります。
1877年、33歳の時にモスクワへ移ったレーピンは多くの文人たちと交流し、肖像画、また時に政治的事件に題材をとった作品で世に名を轟かしました。
「レーピン展」展示室風景
さてこのレーピン展、当然ながら画業の核心である肖像画や人物画が多く出ているのも大きな特徴です。
そしてそうした肖像画、漫然と接するののと、モデルが如何なる人物だったのか知るのとでは、また大きく見方が変わってくるのではないでしょうか。
一例をあげましょう。まずは一際目立つ「皇女ソフィヤ」です。
イリヤ・レーピン「皇女ソフィヤ」1879年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館
The State Tretyakov Gallery
何故にこれほどにまでの剣幕、一種異様なまでに怒りを露わにしているのか、怪訝に思われる方もおられるやもしれません。
実はこれ、政争に敗れて修道院に幽閉されていたソフィアの兵隊が反乱した後に鎮圧、そして処刑されたことに対しての怒りなのです。
また一見、単なる風俗画にも見える「思いがけなく」も、謎めいた要素のある面白い作品です。
左:イリヤ・レーピン「思いがけなく」1884-1888年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館
左手のドアから入ってきた人物を、女性たちが時に驚きをもって見つめていますが、これも彼がキリスト教絵画における放蕩息子的な存在とする解釈から、まさしく革命家ではないかという説まであるのだそうです。
奇しくも描かれた時代はアレクサンドル3世の暗殺された数年後、モデルのみならず、絵の社会的背景を紐解くと、俄然ドラマチックになって来るかもしれません。
肖像画家レーピンとして私が非常に感心した作品が一枚あります。 それがレーピンと深い親交があった作曲家、ムソルグスキーの肖像画です。
イリヤ・レーピン「作曲家モデスト・ムソルグスキーの肖像」1881年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館
The State Tretyakov Gallery
展覧会の絵でも有名な大作曲家、さぞかし立派に描かれているのかと思いきや、髪も振り乱し、ぼんやりと定まらない目線、どこかくたびれた様子に見えてなりません。
というのもこれはムソルグスキーがアルコール依存症で入院中、しかも死の10日前に描かれた作品なのです。
イリヤ・レーピン「文豪レフ・トルストイの肖像」1887年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館
The State Tretyakov Gallery
もちろん堂々と構えるトルストイの肖像画なども充実していますが、鋭い人間観察に基づいて描いた、まさにモデルの本質を抉りだす肖像画、レーピンの真骨頂だと感心しました。
イリヤ・レーピン「パーヴェル・トレチャコフの肖像」1901年 油彩・キャンヴァス 国立トレチャコフ美術館
*解説は国立トレチャコフ美術館「ロシア美術部門キュレーター」、スヴェトラーナ・カプィリナ氏
ラストは肖像、しかもレーピンのパトロンであったトレチャコフの肖像画で幕を閉じます。言うまでもなく、本展の全ての作品の所蔵館の創設者です。彼が居たからこそ今にこうして我々がレーピンを楽しめるとしても過言ではありません。
民衆の生活を見つめ、また前衛的な「移動派」の活動を行いつつ、様々な文人たちと親交をもったレーピン。
その時代の大きなうねり、また潮流が、レーピンの作品を通して感じられる展覧会でした。
「レーピン展」展示室風景
関連の講演会が非常に充実しています。
「神か、リアリズムか?19世紀ロシアの芸術文化における『救い』の探求」
日時:8月26日(日)19:30~21:00
講師:亀山郁夫(ロシア文学者、東京外国語大学長)
「怖い絵で読み解くレーピン展」
日時:9月16日(日)19:30~21:00
講師:中野京子(作家、独文学者)
*両日とも19:15受付開始。19:30~20:30講演会、終了後は21時まで展示室を観覧可。
*会場:レーピン展、展示室内
*参加費:無料(要展覧会半券)
*定員:70名
日時:8月26日(日)19:30~21:00
講師:亀山郁夫(ロシア文学者、東京外国語大学長)
「怖い絵で読み解くレーピン展」
日時:9月16日(日)19:30~21:00
講師:中野京子(作家、独文学者)
*両日とも19:15受付開始。19:30~20:30講演会、終了後は21時まで展示室を観覧可。
*会場:レーピン展、展示室内
*参加費:無料(要展覧会半券)
*定員:70名
申込は事前受付、しかも先着順です。詳細は右リンク先「展覧会記念講演会」をご覧ください。
なお講師の亀山先生は今回の音声ガイドにも出演中です。そちらも要チェックです。
「レーピン展」展示室風景
10月8日まで開催されています。これはおすすめします。
「国立トレチャコフ美術館所蔵 レーピン展」 Bunkamura ザ・ミュージアム
会期:8月4日(火)~10月8日(月・祝)
休館:会期中無休
時間:10:00~19:00。毎週金・土は21:00まで開館。
住所:渋谷区道玄坂2-24-1
交通:JR線渋谷駅ハチ公口より徒歩7分。東急東横線・東京メトロ銀座線・京王井の頭線渋谷駅より徒歩7分。東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線・東京メトロ副都心線渋谷駅3a出口より徒歩5分。
注)写真は報道内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。
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「川村麻純:Mirror Portraits」 LIXILギャラリー
LIXILギャラリー
「10daysセレクション 川村麻純:Mirror Portraits」
8/1-8/10
リクシルギャラリーで開催中の「10daysセレクション」、川村麻純個展「Mirror Portraits」へ行ってきました。
毎年1回、若い作家を公募形式で紹介する「10daysセレクション」。
既に13回を数えた定番のシリーズ展ですが、今年も以下の2名のアーティストが選定され、早速、8月1日より第1弾の展示が始まりました。
川村麻純「Mirror Portraits」 8月1日(水)~10日(金)
衣川泰典「僕達の記憶スクラップブックのような」 8月17日(金)~28日(火)
というわけでトップバッターは今年、藝大の大学院の先端研究科を修了したばかりの川村麻純。大きくは母と娘との関係をテーマに、写真と映像を交えてのインスタレーションを展開していました。
まず会場に入って目に飛び込んで来るのは写真、しかもおそらくはマンションか何かの一室を捉えた、しかもどことなく清潔感のある日常の景色です。
リビングやキッチンなどの空間はいずれも不在、ようは人がいませんが、そこには飲みかけのコップなども置かれ、生活の気配は微かに残っています。
僅か4枚、どれも小さな写真に過ぎませんが、続けて見て行くと、不思議と親密な誰かの日常を追体験しているような気分になりました。
さて暗幕越しの次の部屋、2面のスクリーンを用いた「Mirror Portraits」こそ、今回の核心です。
それぞれのスクリーンには世代の異なる女性が一人ずつ、互いに向き合いながら映し出されていますが、相互の関係は極めて曖昧、しかもセリフが流れることなく、ただ何かを語っているとしか分からないような様子をしています。
これは一体何なのかと手元に置かれたイヤホンで音声を聞いてみることにしました。
するとその曖昧な関係は、「母と娘」という軸によって繋がっていることが分かります。
しかしながらその両者の本来的な関係、つまり映っている二人の女性は本当の母と娘かについては、最終的に明かされることもありません。
どこかズレを伴いながらも、淡々と進む母と娘の具体的な語りからは、さらに広い一般的な母子の関係、そして社会的でかつ普遍的な女性の在り方を考えさせる面もあるのではないかと思いました。
初めにも書きましたが短期決戦、10日間の展示です。
8月10日まで開催されています。
「LIXILギャラリー公募展10daysセレクション 川村麻純:Mirror Portraits」 LIXILギャラリー
会期:8月1日(水)~10日(金)
休廊:日・祝
時間:10:00~18:00
住所:中央区京橋3-6-18 LIXIL:GINZA2階
交通:東京メトロ銀座線京橋駅より徒歩1分、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅7番出口より徒歩3分、都営浅草線宝町駅より徒歩3分、JR線有楽町駅より徒歩7分。
「10daysセレクション 川村麻純:Mirror Portraits」
8/1-8/10
リクシルギャラリーで開催中の「10daysセレクション」、川村麻純個展「Mirror Portraits」へ行ってきました。
毎年1回、若い作家を公募形式で紹介する「10daysセレクション」。
既に13回を数えた定番のシリーズ展ですが、今年も以下の2名のアーティストが選定され、早速、8月1日より第1弾の展示が始まりました。
川村麻純「Mirror Portraits」 8月1日(水)~10日(金)
衣川泰典「僕達の記憶スクラップブックのような」 8月17日(金)~28日(火)
というわけでトップバッターは今年、藝大の大学院の先端研究科を修了したばかりの川村麻純。大きくは母と娘との関係をテーマに、写真と映像を交えてのインスタレーションを展開していました。
まず会場に入って目に飛び込んで来るのは写真、しかもおそらくはマンションか何かの一室を捉えた、しかもどことなく清潔感のある日常の景色です。
リビングやキッチンなどの空間はいずれも不在、ようは人がいませんが、そこには飲みかけのコップなども置かれ、生活の気配は微かに残っています。
僅か4枚、どれも小さな写真に過ぎませんが、続けて見て行くと、不思議と親密な誰かの日常を追体験しているような気分になりました。
さて暗幕越しの次の部屋、2面のスクリーンを用いた「Mirror Portraits」こそ、今回の核心です。
それぞれのスクリーンには世代の異なる女性が一人ずつ、互いに向き合いながら映し出されていますが、相互の関係は極めて曖昧、しかもセリフが流れることなく、ただ何かを語っているとしか分からないような様子をしています。
これは一体何なのかと手元に置かれたイヤホンで音声を聞いてみることにしました。
するとその曖昧な関係は、「母と娘」という軸によって繋がっていることが分かります。
しかしながらその両者の本来的な関係、つまり映っている二人の女性は本当の母と娘かについては、最終的に明かされることもありません。
どこかズレを伴いながらも、淡々と進む母と娘の具体的な語りからは、さらに広い一般的な母子の関係、そして社会的でかつ普遍的な女性の在り方を考えさせる面もあるのではないかと思いました。
初めにも書きましたが短期決戦、10日間の展示です。
8月10日まで開催されています。
「LIXILギャラリー公募展10daysセレクション 川村麻純:Mirror Portraits」 LIXILギャラリー
会期:8月1日(水)~10日(金)
休廊:日・祝
時間:10:00~18:00
住所:中央区京橋3-6-18 LIXIL:GINZA2階
交通:東京メトロ銀座線京橋駅より徒歩1分、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅7番出口より徒歩3分、都営浅草線宝町駅より徒歩3分、JR線有楽町駅より徒歩7分。
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「美術館で旅行!」展 山種美術館
山種美術館
「美術館で旅行!~東海道からパリまで~」
7/28~9/23
山種美術館で開催中の「美術館で旅行!~東海道からパリまで~」展のプレスプレビューに参加してきました。
夏真っ盛り、8月に入り、いよいよ夏休み、そして旅行という方も多いかもしれません。
しかしながら長めの休暇を取るのもままならぬという方もおられるのも事実。
そんな忙しい方にはぴったり、浮世絵、日本画の名品で、国内はおろか、NYやパリへの旅行気分を味わえるという展覧会が、ここ山種美術館で始まりました。
その名もずばり「美術館で旅行!」展。
広重に始まり、古径、土牛、御舟らの近代日本画、さらには佐伯祐三など、「旅」をテーマに、名所各地、風景をモチーフとした作品がずらりと勢ぞろいしました。
第1章「広重と歩く東海道と名所」展示風景
さて初めは広重から、チラシ表紙でも大きく取り上げられた「東海道五拾三次」がお目見えします。
そもそも日本で旅行が盛んになったのは江戸時代のこと。広重はとりわけ人の往来の多かった江戸から京までの道程を情緒的に、また時に大胆なまでのデフォルメをもって表しました。
さてこの「東海道五拾三次」、ともかく有名な作品だけあって、もはや見慣れてしまったという方もおられるかもしれません。
歌川広重(初代)「東海道五拾三次之内 御油・旅人留女」1833-36(天保4-7)年頃 大判錦絵 山種美術館 *後期展示
しかしながら「蔵の深い」山種美術館のコレクション、改めて広重に向き合うと、これまた美しい作品であることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
というのもこの五拾三次はいわゆる初刷、もしくは比較的早い時期の作品であるのです。
そもそもセット物の表紙、「扉」が付いていることからしても貴重だそうですが、全編を通して初刷ならではの魅力があるのは言うまでもありません。
歌川広重(初代)「東海道五拾三次之内 日本橋・朝之景」1833-36(天保4-7)年頃 大判錦絵 山種美術館 *前期展示
いくつかご紹介しましょう。まずは冒頭の「日本橋」、朝焼けの下、日本橋を魚売り達が行き交っていますが、注目は空、雲の描写です。
ようは比較的早い時期の刷りにだけ、この雲が描かれています。
また実際には雪が降ることもない地を雪景に仕上げたことでも知られる「蒲原」にも違いがあります。
歌川広重(初代)「東海道五拾三次之内 蒲原・夜之雪」 1833-36(天保4-7)年頃 大判錦絵 山種美術館 *前期展示
初刷では上の方が黒く、後刷になるほど下の方が黒くなっています。(会場では展示パネルで紹介しています。)
またもう一つポイントになるのが広重による人間観察の視点ではないでしょうか。
例えば「丸子」では赤ん坊を背負いながら茶屋で給仕をする女性が描かれていることが分かります。
広重は必ずしも全ての場所へ出向いたわけではなく、先行例を参照して完成させた作品も多いそうですが、単に美しい風景だけでなく、こうした庶民の生活までを細かに描いたからこそ、今にも残る代表作になったのかもしれません。
さて広重の次は山種コレクションの核心とも言うべき近代日本画が続々登場します。
野口小ひん「箱根真景図」1907(明治40)年 紙本・彩色 山種美術館
まずは明治時代、宮内庁の命を受けて竹田宮家のために描いた野口小ひんの「箱根真景図」。
野口は当時としては初めて女性として帝室技芸員になった画家で、これは任命の直後に描いた作品です。
なお芦ノ湖に浮かぶ小島の上に注目してみて下さい。 洋館があることが分かりますが、これは宮家の離宮だったそうです。
椿椿山「久能山真景図」1837(天保8)年 絹本・彩色 山種美術館
またこうした真景図では重文指定を受けた椿椿山の「久能山真景図」も見逃せません。
その他ではお馴染みの土牛から2点、「那智」と「醍醐」も魅惑的な作品だと言えるのではないでしょうか。
奥村土牛「那智」1958(昭和33)年 紙本・彩色 山種美術館
ともかく今年の夏は暑い日が続きますが、土牛一流のたらしこみを用いた水面や水飛沫の表現、まさしく目でも涼を感じ取れる作品と言えそうです。
さて私として嬉しいのは、大好きな速水御舟が結構多く展示されていることです。
速水御舟「イタリア写生」他 1930(昭和5)年 紙本・インク・淡彩 山種美術館
御舟は昭和5年、ローマ日本美術展覧会の美術使節のために渡欧、ギリシャからエジプトにまで旅して、各地の風景をスケッチに残しました。
また日本人でヨーロッパを描き続けたと言えばパリの画家、佐伯祐三です。
佐伯祐三「レストラン(オ・レヴェイユ・マタン)」1927(昭和2)年 カンヴァス・油彩 山種美術館
日本画専門ともうたう山種美術館、しかしながらさり気なく洋画の名品が出ているのも、また今回の展示のポイントと言えそうです。
さて最後に一推しの作品です。それこそ先ほどの御舟とともに渡欧した大観も2点ほど展示されていますが、特に「楚水の巻」の見事な様と言ったら並大抵のものではありません。
横山大観「楚水の巻」 1910(明治43)年 紙本・墨画 山種美術館 *前後期で巻替え
同館顧問の山下先生をして「生々流転」に匹敵する名品、実は私も東近美で公開される際はほぼ欠かさず見に行くほど好きな作品ですが、卓越した水墨表現、確かにかの名作を思わせる部分がありました。
なお本作はスペースの都合もあり、途中一度の巻替えがあります。
またさらに冒頭の広重の「東海道五拾三次」も、前後期で半分ずつの展示です。
出品リスト:前期展示(7/28~8/26)/後期展示(8/28~9/23)
十分にご注意下さい。
第2章「日本を旅する」展示室風景
さてイベントの情報です。
前回の福田平八郎展の際にはFacebookを使ったフォトコンテストでも話題となりましたが、今回は「旅の絵」を募集し、同じくFacebookへアップ(希望者のみ)していこうという企画が行われています。
「アートイベント あなたの『旅』を描いてみませんか?」(山種美術館Facebookページ)
また小中学生向けのワークシートがWEBでも配布中です。
小中学生向け鑑賞ワークシート配布のお知らせ(PDFダウンロード)
これがかなり良く出来ています。大人でも十分に楽しめるので是非ともダウンロードしてみて下さい。
「美術館で旅行!」展、オリジナル特製和菓子(一部)
さらにカフェ椿のお馴染みの特製和菓子は今回5種、なおカフェでは「駄菓子つかみ取り」や「折り紙プレゼント」(折り紙絵本貸出付き!)などの各種親子キャンペーン企画も進行中。夏休みならではの楽しみ方も出来そうです。
9月23日まで開催されています。
「美術館で旅行!~東海道からパリまで~」 山種美術館(@yamatanemuseum)
会期:7月28日(土)~9月23日(日) 前期:7/28-8/26 後期:8/28-9/23
休館:月曜日(但し9/17は開館、翌火曜日は休館。)
時間:10:00~17:00(入館は16時半まで)
住所:渋谷区広尾3-12-36
交通:JR恵比寿駅西口・東京メトロ日比谷線恵比寿駅2番出口より徒歩約10分。恵比寿駅前より都バス学06番「日赤医療センター前」行きに乗車、「広尾高校前」下車。
注)写真は報道内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。
「美術館で旅行!~東海道からパリまで~」
7/28~9/23
山種美術館で開催中の「美術館で旅行!~東海道からパリまで~」展のプレスプレビューに参加してきました。
夏真っ盛り、8月に入り、いよいよ夏休み、そして旅行という方も多いかもしれません。
しかしながら長めの休暇を取るのもままならぬという方もおられるのも事実。
そんな忙しい方にはぴったり、浮世絵、日本画の名品で、国内はおろか、NYやパリへの旅行気分を味わえるという展覧会が、ここ山種美術館で始まりました。
その名もずばり「美術館で旅行!」展。
広重に始まり、古径、土牛、御舟らの近代日本画、さらには佐伯祐三など、「旅」をテーマに、名所各地、風景をモチーフとした作品がずらりと勢ぞろいしました。
第1章「広重と歩く東海道と名所」展示風景
さて初めは広重から、チラシ表紙でも大きく取り上げられた「東海道五拾三次」がお目見えします。
そもそも日本で旅行が盛んになったのは江戸時代のこと。広重はとりわけ人の往来の多かった江戸から京までの道程を情緒的に、また時に大胆なまでのデフォルメをもって表しました。
さてこの「東海道五拾三次」、ともかく有名な作品だけあって、もはや見慣れてしまったという方もおられるかもしれません。
歌川広重(初代)「東海道五拾三次之内 御油・旅人留女」1833-36(天保4-7)年頃 大判錦絵 山種美術館 *後期展示
しかしながら「蔵の深い」山種美術館のコレクション、改めて広重に向き合うと、これまた美しい作品であることがお分かりいただけるのではないでしょうか。
というのもこの五拾三次はいわゆる初刷、もしくは比較的早い時期の作品であるのです。
そもそもセット物の表紙、「扉」が付いていることからしても貴重だそうですが、全編を通して初刷ならではの魅力があるのは言うまでもありません。
歌川広重(初代)「東海道五拾三次之内 日本橋・朝之景」1833-36(天保4-7)年頃 大判錦絵 山種美術館 *前期展示
いくつかご紹介しましょう。まずは冒頭の「日本橋」、朝焼けの下、日本橋を魚売り達が行き交っていますが、注目は空、雲の描写です。
ようは比較的早い時期の刷りにだけ、この雲が描かれています。
また実際には雪が降ることもない地を雪景に仕上げたことでも知られる「蒲原」にも違いがあります。
歌川広重(初代)「東海道五拾三次之内 蒲原・夜之雪」 1833-36(天保4-7)年頃 大判錦絵 山種美術館 *前期展示
初刷では上の方が黒く、後刷になるほど下の方が黒くなっています。(会場では展示パネルで紹介しています。)
またもう一つポイントになるのが広重による人間観察の視点ではないでしょうか。
例えば「丸子」では赤ん坊を背負いながら茶屋で給仕をする女性が描かれていることが分かります。
広重は必ずしも全ての場所へ出向いたわけではなく、先行例を参照して完成させた作品も多いそうですが、単に美しい風景だけでなく、こうした庶民の生活までを細かに描いたからこそ、今にも残る代表作になったのかもしれません。
さて広重の次は山種コレクションの核心とも言うべき近代日本画が続々登場します。
野口小ひん「箱根真景図」1907(明治40)年 紙本・彩色 山種美術館
まずは明治時代、宮内庁の命を受けて竹田宮家のために描いた野口小ひんの「箱根真景図」。
野口は当時としては初めて女性として帝室技芸員になった画家で、これは任命の直後に描いた作品です。
なお芦ノ湖に浮かぶ小島の上に注目してみて下さい。 洋館があることが分かりますが、これは宮家の離宮だったそうです。
椿椿山「久能山真景図」1837(天保8)年 絹本・彩色 山種美術館
またこうした真景図では重文指定を受けた椿椿山の「久能山真景図」も見逃せません。
その他ではお馴染みの土牛から2点、「那智」と「醍醐」も魅惑的な作品だと言えるのではないでしょうか。
奥村土牛「那智」1958(昭和33)年 紙本・彩色 山種美術館
ともかく今年の夏は暑い日が続きますが、土牛一流のたらしこみを用いた水面や水飛沫の表現、まさしく目でも涼を感じ取れる作品と言えそうです。
さて私として嬉しいのは、大好きな速水御舟が結構多く展示されていることです。
速水御舟「イタリア写生」他 1930(昭和5)年 紙本・インク・淡彩 山種美術館
御舟は昭和5年、ローマ日本美術展覧会の美術使節のために渡欧、ギリシャからエジプトにまで旅して、各地の風景をスケッチに残しました。
また日本人でヨーロッパを描き続けたと言えばパリの画家、佐伯祐三です。
佐伯祐三「レストラン(オ・レヴェイユ・マタン)」1927(昭和2)年 カンヴァス・油彩 山種美術館
日本画専門ともうたう山種美術館、しかしながらさり気なく洋画の名品が出ているのも、また今回の展示のポイントと言えそうです。
さて最後に一推しの作品です。それこそ先ほどの御舟とともに渡欧した大観も2点ほど展示されていますが、特に「楚水の巻」の見事な様と言ったら並大抵のものではありません。
横山大観「楚水の巻」 1910(明治43)年 紙本・墨画 山種美術館 *前後期で巻替え
同館顧問の山下先生をして「生々流転」に匹敵する名品、実は私も東近美で公開される際はほぼ欠かさず見に行くほど好きな作品ですが、卓越した水墨表現、確かにかの名作を思わせる部分がありました。
なお本作はスペースの都合もあり、途中一度の巻替えがあります。
またさらに冒頭の広重の「東海道五拾三次」も、前後期で半分ずつの展示です。
出品リスト:前期展示(7/28~8/26)/後期展示(8/28~9/23)
十分にご注意下さい。
第2章「日本を旅する」展示室風景
さてイベントの情報です。
前回の福田平八郎展の際にはFacebookを使ったフォトコンテストでも話題となりましたが、今回は「旅の絵」を募集し、同じくFacebookへアップ(希望者のみ)していこうという企画が行われています。
「アートイベント あなたの『旅』を描いてみませんか?」(山種美術館Facebookページ)
また小中学生向けのワークシートがWEBでも配布中です。
小中学生向け鑑賞ワークシート配布のお知らせ(PDFダウンロード)
これがかなり良く出来ています。大人でも十分に楽しめるので是非ともダウンロードしてみて下さい。
「美術館で旅行!」展、オリジナル特製和菓子(一部)
さらにカフェ椿のお馴染みの特製和菓子は今回5種、なおカフェでは「駄菓子つかみ取り」や「折り紙プレゼント」(折り紙絵本貸出付き!)などの各種親子キャンペーン企画も進行中。夏休みならではの楽しみ方も出来そうです。
9月23日まで開催されています。
「美術館で旅行!~東海道からパリまで~」 山種美術館(@yamatanemuseum)
会期:7月28日(土)~9月23日(日) 前期:7/28-8/26 後期:8/28-9/23
休館:月曜日(但し9/17は開館、翌火曜日は休館。)
時間:10:00~17:00(入館は16時半まで)
住所:渋谷区広尾3-12-36
交通:JR恵比寿駅西口・東京メトロ日比谷線恵比寿駅2番出口より徒歩約10分。恵比寿駅前より都バス学06番「日赤医療センター前」行きに乗車、「広尾高校前」下車。
注)写真は報道内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。
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8月の展覧会・ギャラリーetc
ひたすら暑い日が続きます。8月に見たい展覧会などをリストアップしてみました。
展覧会
・「第18回 秘蔵の名品アートコレクション展 東京美術学校から東京藝術大学へ」 ホテルオークラ東京(~8/26)
・「どうぶつ大行進」 千葉市美術館(~9/2)
#市民美術講座「江戸時代の動物画~『どうぶつ大行進』の謎4題~」 日時:8/11(土)14:00~ 講師:松尾知子 (同館学芸員) 参加無料。
・「魔法の美術館 光のアート展」 千葉県立美術館(~9/2)
#ミュージアムコンサート「THE SHINY MUSIC マリンバ・ヴァイオリンによる光のひととき」 日時:8/19(日)14:00 演奏:岡本麻子・渡邉明日香 予約不要、無料。
・「ストラスブール美術館展」 横須賀美術館(~9/2)
・「おもしろびじゅつワンダーランド」 サントリー美術館(8/8~9/2)
・「藤浩志の美術展」 3331 Arts Chiyoda(~9/9)
・「青山杉雨の眼と書」 東京国立博物館(~9/9)
#参考:1089ブログ 「青山杉雨の眼と書」の楽しみ方
・「草原の王朝 契丹」 東京藝術大学大学美術館(~9/17)
・「アール・デコ 光のエレガンス」 パナソニック汐留ミュージアム(~9/23)
・「美術館で旅行!」 山種美術館(~9/23)
#割引企画:「浴衣で美術館!キャンペーン」(~8/31)
・「田村彰英 夢の光」 東京都写真美術館(~9/23)
・「After the War 隆盛する戦後の欧米版画」 町田市立国際版画美術館(8/4~9/23)
・「東京都美術館ものがたり/Arts&Life:生きるための家」 東京都美術館(~9/30)
・「国宝 古今和歌集序と日本の書」 大倉集古館(8/4~9/30)
・「館長 庵野秀明 特撮博物館/Future Beauty」 東京都現代美術館(~10/8)
・「レーピン展」 Bunkamuraザ・ミュージアム(8/4~10/8)
・「与えられた形象―辰野登恵子/柴田敏雄」 国立新美術館(8/8~10/22)
・「ホームアゲイン―Japanを体験した10人のアーティスト」 原美術館(8/28~11/18)
ギャラリー
「10daysセレクション 川村麻純:Mirror Portraits」 LIXILギャラリー(~8/10)
「Harmony 松宮硝子/佐合道子」 MA2ギャラリー(~8/12)
「ラッセン展」 CASHI(~8/25)
「春山憲太郎:design」 ラディウムーレントゲンヴェルケ(~8/25)
「10daysセレクション 衣川泰典:僕達の記憶スクラップブックのような」 LIXILギャラリー(8/17~8/28)
「村上綾:fragments of landscape」 アルマスギャラリー(~9/8)
「絵画、それを愛と呼ぶことにしよう vol.4 浅見貴子」 ギャラリーαM(8/18~9/15)
「松井えり菜:わびさびウートピア」 山本現代(8/25~9/21)
「飯川雄大:fade out, fade up」 児玉画廊東京(8/25~9/29)
さて8月、まさに夏真っ盛りということで、美術館でも夏休み向け企画が出そろって来ているのも見逃せません。
中でもまず注目はサントリー美術館、その名も「おもしろびじゅつワンダーランド」展ではないでしょうか。
「おもしろびじゅつワンダーランド」@サントリー美術館(8/8~9/2)
ともかくサントリー美術館といえば日本美術ですが、それらの名品を「見て、感じて。」、プラネタリウムにタッチパネル、さらには作品になりきっての撮影という、体験テーマパーク型の展示で楽しめるように工夫されるそうです。これまでにはない新たな日本美術展、ここは大いに期待したいところです。
また夏と言えばホテルオークラ、恒例のチャリティー企画が今年も始まりました。
「第18回 秘蔵の名品アートコレクション展 東京美術学校から東京藝術大学へ」@ホテルオークラ東京(8/3~8/26)
今回のテーマは東京藝術大学。同大学に関連する様々な美術家の作品を一同に紹介します。毎年、私もお盆辺りになると見に行っていますが、今年もまた欠かさずオークラ詣でといきたいところです。
さていわゆる展覧会ではありませんが、夏休みの企画で気になるのが、東京国立近代美術館の「Concerto Museo/絵と音の対話」です。
「Concerto Museo/絵と音の対話」@東京国立近代美術館(8/10~8/12)
同館では7月末より10月中旬までの間、所蔵品ギャラリーの大規模リニューアル工事のため、展覧会が開催されませんが、そのかわりとなる各種プログラムが進行中であるのをご存知でしょうか。
夏のスペシャルプログラム カレンダー@東京国立近代美術館
その第一弾が今回の美術作品を前に音楽家が演奏するという企画、「Concerto Museo/絵と音の対話」というわけです。
3日間限定ですが、入場も無料、プログラムもまた個性的です。私も何とか土日は聞きに行きたいと思います。
それでは今月も宜しくお願いします。
展覧会
・「第18回 秘蔵の名品アートコレクション展 東京美術学校から東京藝術大学へ」 ホテルオークラ東京(~8/26)
・「どうぶつ大行進」 千葉市美術館(~9/2)
#市民美術講座「江戸時代の動物画~『どうぶつ大行進』の謎4題~」 日時:8/11(土)14:00~ 講師:松尾知子 (同館学芸員) 参加無料。
・「魔法の美術館 光のアート展」 千葉県立美術館(~9/2)
#ミュージアムコンサート「THE SHINY MUSIC マリンバ・ヴァイオリンによる光のひととき」 日時:8/19(日)14:00 演奏:岡本麻子・渡邉明日香 予約不要、無料。
・「ストラスブール美術館展」 横須賀美術館(~9/2)
・「おもしろびじゅつワンダーランド」 サントリー美術館(8/8~9/2)
・「藤浩志の美術展」 3331 Arts Chiyoda(~9/9)
・「青山杉雨の眼と書」 東京国立博物館(~9/9)
#参考:1089ブログ 「青山杉雨の眼と書」の楽しみ方
・「草原の王朝 契丹」 東京藝術大学大学美術館(~9/17)
・「アール・デコ 光のエレガンス」 パナソニック汐留ミュージアム(~9/23)
・「美術館で旅行!」 山種美術館(~9/23)
#割引企画:「浴衣で美術館!キャンペーン」(~8/31)
・「田村彰英 夢の光」 東京都写真美術館(~9/23)
・「After the War 隆盛する戦後の欧米版画」 町田市立国際版画美術館(8/4~9/23)
・「東京都美術館ものがたり/Arts&Life:生きるための家」 東京都美術館(~9/30)
・「国宝 古今和歌集序と日本の書」 大倉集古館(8/4~9/30)
・「館長 庵野秀明 特撮博物館/Future Beauty」 東京都現代美術館(~10/8)
・「レーピン展」 Bunkamuraザ・ミュージアム(8/4~10/8)
・「与えられた形象―辰野登恵子/柴田敏雄」 国立新美術館(8/8~10/22)
・「ホームアゲイン―Japanを体験した10人のアーティスト」 原美術館(8/28~11/18)
ギャラリー
「10daysセレクション 川村麻純:Mirror Portraits」 LIXILギャラリー(~8/10)
「Harmony 松宮硝子/佐合道子」 MA2ギャラリー(~8/12)
「ラッセン展」 CASHI(~8/25)
「春山憲太郎:design」 ラディウムーレントゲンヴェルケ(~8/25)
「10daysセレクション 衣川泰典:僕達の記憶スクラップブックのような」 LIXILギャラリー(8/17~8/28)
「村上綾:fragments of landscape」 アルマスギャラリー(~9/8)
「絵画、それを愛と呼ぶことにしよう vol.4 浅見貴子」 ギャラリーαM(8/18~9/15)
「松井えり菜:わびさびウートピア」 山本現代(8/25~9/21)
「飯川雄大:fade out, fade up」 児玉画廊東京(8/25~9/29)
さて8月、まさに夏真っ盛りということで、美術館でも夏休み向け企画が出そろって来ているのも見逃せません。
中でもまず注目はサントリー美術館、その名も「おもしろびじゅつワンダーランド」展ではないでしょうか。
「おもしろびじゅつワンダーランド」@サントリー美術館(8/8~9/2)
ともかくサントリー美術館といえば日本美術ですが、それらの名品を「見て、感じて。」、プラネタリウムにタッチパネル、さらには作品になりきっての撮影という、体験テーマパーク型の展示で楽しめるように工夫されるそうです。これまでにはない新たな日本美術展、ここは大いに期待したいところです。
また夏と言えばホテルオークラ、恒例のチャリティー企画が今年も始まりました。
「第18回 秘蔵の名品アートコレクション展 東京美術学校から東京藝術大学へ」@ホテルオークラ東京(8/3~8/26)
今回のテーマは東京藝術大学。同大学に関連する様々な美術家の作品を一同に紹介します。毎年、私もお盆辺りになると見に行っていますが、今年もまた欠かさずオークラ詣でといきたいところです。
さていわゆる展覧会ではありませんが、夏休みの企画で気になるのが、東京国立近代美術館の「Concerto Museo/絵と音の対話」です。
「Concerto Museo/絵と音の対話」@東京国立近代美術館(8/10~8/12)
同館では7月末より10月中旬までの間、所蔵品ギャラリーの大規模リニューアル工事のため、展覧会が開催されませんが、そのかわりとなる各種プログラムが進行中であるのをご存知でしょうか。
夏のスペシャルプログラム カレンダー@東京国立近代美術館
その第一弾が今回の美術作品を前に音楽家が演奏するという企画、「Concerto Museo/絵と音の対話」というわけです。
8/10(金)19:00-20:00「絵と音―対話的手法」 出演:松平敬(バリトン)
8/11(土)15:00-16:00「アルマ・マーラーの傍らで」 出演:金持亜実(ソプラノ)、岩田友里(メゾソプラノ)、斉藤雅昭(ピアノ)
8/12(日)15:00-16:00「抽象芸術の相即」 出演:渡邉辰紀(チェロ)
8/11(土)15:00-16:00「アルマ・マーラーの傍らで」 出演:金持亜実(ソプラノ)、岩田友里(メゾソプラノ)、斉藤雅昭(ピアノ)
8/12(日)15:00-16:00「抽象芸術の相即」 出演:渡邉辰紀(チェロ)
3日間限定ですが、入場も無料、プログラムもまた個性的です。私も何とか土日は聞きに行きたいと思います。
それでは今月も宜しくお願いします。
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「応挙の藤花図と近世の屏風」 根津美術館
根津美術館
「コレクション展 応挙の藤花図と近世の屏風」
7/28-8/26
根津美術館で開催中の「コレクション展 応挙の藤花図と近世の屏風」のプレスプレビューに参加してきました。
「近世屏風で楽しむ真夏のお花見。」
この展覧会を一言で表せばそのような言葉になるかもしれません。
同館の近世絵画コレクションから屏風絵、中でも主に草花図のモチーフとる作品、計11点が出品されました。
さてまずは表題の応挙の「藤花図」からいきましょう。
金地の虚空を駆ける藤の幽玄な美しさ。
円山応挙「藤花図屏風」 江戸時代 根津美術館
もちろん可憐に咲く花の美しさにも見惚れますが、いつもながらに卓越した応挙の筆さばきに感心するのは私だけではないかもしれません。
幹と枝はほぼ墨のみ、輪郭線を用いずに描いていますが、ともかくその墨の繊細な階調が木の立体感を巧みに示しているのがよく分かります。
円山応挙「藤花図屏風」(右隻) 江戸時代 根津美術館
とりわけ面白いのが枝同士の重なり合う部分です。
その交差する箇所、つまりは筆の向きの変わるところへ緑の点を組み込ませることで、筆致の変化を違和感なく見せることに成功しています。
また葉においても緑の下におそらくは墨を入れ、豊かな質感を出しているのも見逃せません。
さらにはかの美しい花々です。藤の花の構造に従い、胡粉の上に青や紫の絵具を載せていくなど、半ば油画的ともいえる表現をとっています。
円山応挙「藤花図屏風」(左隻) 江戸時代 根津美術館
応挙はとかく写生的とも評されますが、彼は何も対象をリアルにだけ描こうとしたのではなく、それを装飾的な画面へと転化させたことにこそ、大きな魅力があるのではないでしょうか。
応挙の写実と装飾、両者を互いに引き立てあった名品、「藤花図」。この画面にはかくも巧妙な技術が隠されていたというわけでした。
さて本展、「藤花図」の他に、もう一つ見逃せない作品があります。 それが伊年印、つまりは宗達工房による「草花図屏風」です。
実はこの作品、かなり昔にモノクロ図版で紹介されたことはあるものの、自立出来ないほどに痛んでいたため、長らく収蔵庫にあったものでしたが、昨年に修復、今回、目出度くも初公開となりました。
「伊年」印「草花図屏風」 江戸時代 根津美術館
春から初夏にかけての草花が6曲1隻の空間にあしらわれた作品ですが、隣の同じく伊年印の「夏秋草図屏風」と比べると一目瞭然、全体として温和でナイーブ、またどこか野趣に富んでいることが見て取れます。
対角線上に草花を配し、構図としても完成度の高い「夏秋草図屏風」からすれば、モチーフ自体も未整理、言わば様式化される以前の作品とも受け取れますが、この抒情性、時代を大きく超えての抱一画に近い点がありはしないでしょうか。
実際に所々、抱一の十二ヶ月花鳥図に似通った描写があるのも気になるポイントです。
琳派変奏の観点から見る伊年印の草花図と抱一画の関係、ちょっと興味深いところかもしれません。
右:伝立林何げい「木蓮棕櫚芭蕉図屏風」、左:鶴沢探鯨「秋草図屏風」 江戸時代 根津美術館
なおその他にも琳派系の作品としては2点、光琳に連なる乾山の弟子、伝立林何げいの「木蓮棕櫚芭蕉図屏風」と、狩野派ながらも草花の描写に光琳を思わせる鶴沢探鯨の「秋草図屏風」も展示されています。
実は鶴沢探鯨の孫弟子が円山応挙でもありますが、そうした系譜、また表現の違いなどを追っていくのも面白いかもしれません。
右:長沢芦雪「赤壁図屏風」 江戸時代 根津美術館
この他には同じ赤壁をモチーフとした蘆雪VS文晁対決、また江戸狩野三様態、探幽、尚信、宗信の作品なども見どころです。
左:狩野宗信「桜下麝香猫図屏風」 江戸時代 根津美術館
点数こそ多いとは言えませんが、琳派、円山派、文人画、そして江戸狩野と、バラエティの富んだ作品はさすがに充実していました。
本展から販売の始まった年間パスポート、根津倶楽部も入会受付中です。
根津美術館が年間パスポート「根津倶楽部」を発売!(拙ブログ)
根津美術館アプリでも情報更新中です。
8月26日まで開催されています。
「コレクション展 応挙の藤花図と近世の屏風」 根津美術館(@nezumuseum)
会期:7月28日(土)~8月26日(日)
休館:月曜日
時間:10:00~17:00
住所:港区南青山6-5-1
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A5出口より徒歩8分。
注)写真は報道内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。
「コレクション展 応挙の藤花図と近世の屏風」
7/28-8/26
根津美術館で開催中の「コレクション展 応挙の藤花図と近世の屏風」のプレスプレビューに参加してきました。
「近世屏風で楽しむ真夏のお花見。」
この展覧会を一言で表せばそのような言葉になるかもしれません。
同館の近世絵画コレクションから屏風絵、中でも主に草花図のモチーフとる作品、計11点が出品されました。
さてまずは表題の応挙の「藤花図」からいきましょう。
金地の虚空を駆ける藤の幽玄な美しさ。
円山応挙「藤花図屏風」 江戸時代 根津美術館
もちろん可憐に咲く花の美しさにも見惚れますが、いつもながらに卓越した応挙の筆さばきに感心するのは私だけではないかもしれません。
幹と枝はほぼ墨のみ、輪郭線を用いずに描いていますが、ともかくその墨の繊細な階調が木の立体感を巧みに示しているのがよく分かります。
円山応挙「藤花図屏風」(右隻) 江戸時代 根津美術館
とりわけ面白いのが枝同士の重なり合う部分です。
その交差する箇所、つまりは筆の向きの変わるところへ緑の点を組み込ませることで、筆致の変化を違和感なく見せることに成功しています。
また葉においても緑の下におそらくは墨を入れ、豊かな質感を出しているのも見逃せません。
さらにはかの美しい花々です。藤の花の構造に従い、胡粉の上に青や紫の絵具を載せていくなど、半ば油画的ともいえる表現をとっています。
円山応挙「藤花図屏風」(左隻) 江戸時代 根津美術館
応挙はとかく写生的とも評されますが、彼は何も対象をリアルにだけ描こうとしたのではなく、それを装飾的な画面へと転化させたことにこそ、大きな魅力があるのではないでしょうか。
応挙の写実と装飾、両者を互いに引き立てあった名品、「藤花図」。この画面にはかくも巧妙な技術が隠されていたというわけでした。
さて本展、「藤花図」の他に、もう一つ見逃せない作品があります。 それが伊年印、つまりは宗達工房による「草花図屏風」です。
実はこの作品、かなり昔にモノクロ図版で紹介されたことはあるものの、自立出来ないほどに痛んでいたため、長らく収蔵庫にあったものでしたが、昨年に修復、今回、目出度くも初公開となりました。
「伊年」印「草花図屏風」 江戸時代 根津美術館
春から初夏にかけての草花が6曲1隻の空間にあしらわれた作品ですが、隣の同じく伊年印の「夏秋草図屏風」と比べると一目瞭然、全体として温和でナイーブ、またどこか野趣に富んでいることが見て取れます。
対角線上に草花を配し、構図としても完成度の高い「夏秋草図屏風」からすれば、モチーフ自体も未整理、言わば様式化される以前の作品とも受け取れますが、この抒情性、時代を大きく超えての抱一画に近い点がありはしないでしょうか。
実際に所々、抱一の十二ヶ月花鳥図に似通った描写があるのも気になるポイントです。
琳派変奏の観点から見る伊年印の草花図と抱一画の関係、ちょっと興味深いところかもしれません。
右:伝立林何げい「木蓮棕櫚芭蕉図屏風」、左:鶴沢探鯨「秋草図屏風」 江戸時代 根津美術館
なおその他にも琳派系の作品としては2点、光琳に連なる乾山の弟子、伝立林何げいの「木蓮棕櫚芭蕉図屏風」と、狩野派ながらも草花の描写に光琳を思わせる鶴沢探鯨の「秋草図屏風」も展示されています。
実は鶴沢探鯨の孫弟子が円山応挙でもありますが、そうした系譜、また表現の違いなどを追っていくのも面白いかもしれません。
右:長沢芦雪「赤壁図屏風」 江戸時代 根津美術館
この他には同じ赤壁をモチーフとした蘆雪VS文晁対決、また江戸狩野三様態、探幽、尚信、宗信の作品なども見どころです。
左:狩野宗信「桜下麝香猫図屏風」 江戸時代 根津美術館
点数こそ多いとは言えませんが、琳派、円山派、文人画、そして江戸狩野と、バラエティの富んだ作品はさすがに充実していました。
本展から販売の始まった年間パスポート、根津倶楽部も入会受付中です。
根津美術館が年間パスポート「根津倶楽部」を発売!(拙ブログ)
根津美術館アプリでも情報更新中です。
8月26日まで開催されています。
「コレクション展 応挙の藤花図と近世の屏風」 根津美術館(@nezumuseum)
会期:7月28日(土)~8月26日(日)
休館:月曜日
時間:10:00~17:00
住所:港区南青山6-5-1
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A5出口より徒歩8分。
注)写真は報道内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。
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