「鬼頭健吾 Kengo Kito」 西武渋谷店

西武渋谷店
「鬼頭健吾 Kengo Kito」 
1/19~2/21



西武渋谷店で開催中の「鬼頭健吾 Kengo Kito」を見てきました。

既製品を利用してはインスタレーションを展開する現代美術家、鬼頭健吾。西武渋谷店の店内を明るく彩っています。

会場は渋谷店のB館の1階のほか、8階のオルタナティブスペース。さらに3階の売り場内やA館のショーウインドウにまで広がっていました。



まずB館1階。得意のフラフープです。まさに鬼頭の代名詞とも言える作品ではないでしょうか。蛍光色にも輝くチューブが自由自在、宙を舞ってはクルクルと円を描いて繋がっています。黄、青、ピンク、そして緑にオレンジ。「春気分」もコンセプトの一つだそうです。確かに華やいだ気持ちにさせられます。



8階ではアクリル板を利用したインスタレーションを展示。よく見ると什器はポストカードなどを差し込むスタンドです。やはりここでも色はピンクやブルー。鮮やかです。モーターで終始回転していました。キラキラと光を放ちます。その都度に色も変化していきます。



壁面では近作のペインティングも紹介されていました。キャンバスの平面上に赤や黄色の曲線が広がります。線はまるで紐が絡み合うかのように複雑です。ふと血管のイメージが浮かび上がりました。時に生物的、ないし有機的とも称される鬼頭の表現の一端を伺うことが出来ます。



井の頭通りに面したA館1階のショーウィンドウも鬼頭バージョン。やはりフラフープでした。

2月7日(日)の14時から作家の鬼頭さんとフクヘンさんこと鈴木芳雄さんのトークイベントが行われます。

「トークイベント 鬼頭健吾×鈴木芳雄」 
日時:2月7日(日)午後2時から
会場:B館8階=中央特設会場
*観覧無料
鬼頭健吾と雑誌『ブルータス』元副編集長の鈴木芳雄のトークイベントを開催します。



なおメインの会期は2月21日(日)までですが、A館1階のウィンドウのほか、一部展示については異なります。ご注意ください。



お出かけの際に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。2月21日まで開催されています。

「鬼頭健吾 Kengo Kito」 西武渋谷店
会期:1月19日(火)~2月21日(日)
休廊:会期中無休。
時間:10:00~21:00(月~土)、10:00~20:00(日・祝休日)
料金:無料
住所:渋谷区宇田川町21-1
交通:JR線渋谷駅ハチ公口より徒歩5分。東急東横線・東京メトロ銀座線・京王井の頭線渋谷駅より徒歩7分。東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線・東京メトロ副都心線渋谷駅より徒歩5分。
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「10人のグラフィックデザイナーによる日本酒ポスター展」 松屋銀座7階デザインギャラリー1953

松屋銀座7階デザインギャラリー1953
「10人のグラフィックデザイナーによる日本酒ポスター展」
1/27~2/21



松屋銀座7階デザインギャラリー1953で開催中の「10人のグラフィックデザイナーによる日本酒ポスター展」を見てきました。

日本人の食生活に根差した日本酒。かつてに比べて生産量、消費量ともに落ちてはいるものの、近年は海外への輸出量が急増。約10年で倍増したそうです。国内の枠を超えて世界的に嗜まれるようになっています。

その日本酒のデザインといえばラベル。まさに多種多様、数え切れないほどのラベルがありますが、今回の主役はポスターです。10名のグラフィックデザイナーが日本酒のイメージをポスターに表現しました。



非常にシンボリックなポスターです。永井一正による「鶴と日本酒」。広島の賀茂鶴の例ならぬ、確かに鶴の名をつけた日本酒は少なくありませんが、それを大胆にデザインとして消化。鶴が上からまっすぐ嘴で日本酒を吸い上げる姿を描いています。

盃の赤に鶴の白。紅白です。鶴の顔が赤いのは酒を飲んで酔っているからなのでしょうか。まるでお正月を喚起させるようなおめでたいデザインでした。



酒瓶をそのまま取り込んだのが原研哉です。白い紙にて包装された姿は凛としていて美しい。一方、服部一成は日本酒を並々に注いだコップをデザインしました。バックは網の目状の方眼紙です。コップの口から日本酒が漏れています。すっと上から口をつけて吸いたくなってしまいます。



日本酒のラベルによく見られる筆文字を雨のように降らせました。松永真です。左上には赤い丸。日の丸、ないしは太陽でしょうか。そして下方には亀と波の文様が広がります。筆文字は人気の田酒や獺祭をはじめ、定番の浦霞や松竹梅に白鷹と様々です。文字は弾けるように跳ねては踊っています。筆の力、ひいては酒の力強さを感じさせるデザインでもあります。



ほかにも永井裕明、仲條正義、奥村靫正、佐藤晃一、佐藤卓、下谷二助らによるポスターがずらり。ややテイストが異なるのが奥村靫正です。コンセプトは「春の夜の花見酒」。満開の桜の下で飲むお酒ということでしょうか。桜の花びらが水面、いや酒を注いだ盃に映り込む様を表現しています。ほろ酔いの気分。確かに春を予感させます。朧げな色調もまた魅惑的でした。



なお本展は日本デザインコミッティーが「日本文化の未来資源の可能性を見据え」(キャプションより)て開催されたシリーズ展。今回で第2回目です。

今後も同テーマによる展覧会を続け、9月には「大展覧会」が予定されているそうです。そちらにも期待しましょう。
 


2月21日まで開催されています。

「第721回デザインギャラリー1953企画展 伝統の未来02 日本酒『10人のグラフィックデザイナーによる日本酒ポスター展』」 松屋銀座7階デザインギャラリー1953
会期:1月27日(水)~2月21日(日)
休館:会期中無休
時間:10:00~20:00。最終日は17時閉場。
料金:無料。
住所:中央区銀座3-6-1
交通:東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線銀座駅A12番出口直結。都営地下鉄浅草線東銀座駅A8番出口より徒歩3分。JR線有楽町駅より徒歩8分。
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「佐藤雅晴ー東京尾行」 原美術館

原美術館
「ハラドキュメンツ10 佐藤雅晴ー東京尾行」 
1/23~5/8



原美術館で開催中の「ハラドキュメンツ10 佐藤雅晴ー東京尾行」のプレスプレビューに参加してきました。

原美術館が比較的若い世代の作家を紹介するプロジェクトの「ハラドキュメンツ」。第10回目は映像作家の佐藤雅晴です。

1973年に大分で生まれ、東京藝術大学大学院の修士課程を修了。油画を学びましたが、在学中は「絵画制作に意味を見出せず」(*)、インスタレーションやコンセプチュアルアートなどに「傾倒」(*)していました。(*はともに解説より)

2000年にドイツへ留学するも、一時はビザが取得できず、日本レストランで働いていたこともあったそうです。結果的に現在の映像表現に辿り着いたのは2008年頃。つまり作家としてのキャリアは約8年ということにもなります。2009年には「第12回岡本太郎現代芸術大賞」にて特別賞を受賞しました。


「東京尾行」 12チャンネル ビデオ、2015-2016年

さてタイトルは「東京尾行」、12画面のモニターによる映像作品です。舞台は文字通り東京です。公園の遊具をはじめ、工事現場、歩道橋を渡る人、トラック上のランナー、はたまた街角でアイスクリームをほお張る人の姿などが映し出されています。


「東京尾行」 12チャンネル ビデオ、2015-2016年

これらはいずれも佐藤が市中を歩き回っては撮影したもの。中には国会議事堂などの東京を象徴する場所も現れますが、ほかはおおよそ誰もが普段目にするような光景ばかり。例えば上のモニターは団地です。真正面を遠くから捉えたのでしょう。規則正しく連なる窓に幾つかの室外機。そして目に付くのは洗濯物や布団です。ありふれた日常の一コマ。一見するところ特別な仕掛けがなされているようには思えません。


「東京尾行」 12チャンネル ビデオ、2015-2016年

別のモニターを見てみましょう。今度はビルの解体現場です。手前には赤い重機。ヘルメットを着けた作業員の姿も垣間見えます。ほかは剥き出しの鉄骨にコンクリートです。既にかなり破壊されています。解体も佳境です。そしてやはりどこかで見たような景色。ただよくよく凝視すると不思議な違和感を覚えはしないでしょうか。


「東京尾行」 12チャンネル ビデオ、2015-2016年

それではもう一つ。今度はカフェです。明るい店内です。ランチタイムかもしれません。女性がテーブルを囲んでは食事をしています。手にはフォーク、前には水を入れたグラスと白いプレートが置かれていました。皿に盛るのはサラダや豆にチキンでしょうか。前菜かもしれません。

お気づきいただいたでしょうか。この食事、食べ物の部分こそがアニメーション。ほか女性やテーブル、そして窓の外の景色は実際の映像です。つまり佐藤は自ら撮影した映像をコンピューターに取り込み、実写の一部をペンツールで細かにトレースしてはアニメーションとして表現しています。

ハラドキュメンツ10 佐藤雅晴―東京尾行 / Hara Documents 10: Masaharu Sato - Tokyo Trace


このトレースこそが制作のキーワード。より分かりやすいのが動画です。公式サイトには「東京尾行」のトレーラーがアップされていますが、どのシーンであれ、一部分がアニメーションで出来ています。例えば先の解体現場では背景の建物こそがトレースしたアニメーションです。一方で重機は実写。また団地では建物が実写で、洗濯物ないし布団がトレースによるアニメーションというわけです。


「東京尾行」 12チャンネル ビデオ、2015-2016年

実写とアニメーションの位置関係は作品ごとに異なっています。時にトリッキー。一体どの部分がリアルなのか判然としないことも少なくありません。虚と実がないまぜになった光景が映されています。しかし考えてみればアニメーションの部分にもトレースの元になった実写の層が存在しているわけです。ではリアルとは何でしょうか。虚と実の関係の曖昧さを突いています。

「東京尾行」のほかにも興味深い映像が1点、「Calling」です。ドイツ編と日本編の2バージョン。留学時にドイツで見た景色と、帰国後に日本で捉えた景色を映し出しています。


「Calling(ドイツ編)」 アニメーション、ループ(7分)、フルハイビジョン、シングルチャンネル、2009-2010年 

両作品も実写をトレースしたアニメーションです。これがまた極めて精密。しかも全てトレースしています。それゆえかむしろアニメーションとしての感触は際立ち、より絵画的な世界が展開されているような気もしました。佐藤はトレースすることを「対象を自分の中に取り込む儀式」(解説より)と説明しています。人の不在の景色、寂寞感を感じたのは私だけでしょうか。ひたすらに鳴る電話のベルはどこか虚しく響いてきます。画家が対象をキャンバスにとめるべく絵筆を動かすのと同じように、佐藤は自らが滞在し、見た風景を改めて咀嚼し、まさに摂取すべく、ペンツールでトレースし続けているのです。


「Calling(日本編)」 アニメーション、ループ(7分)、フルハイビジョン、シングルチャンネル、2014年

2013年にギャラリーαMで行われた「楽園創造(パラダイス)ー芸術と日常の新地平 vol.5 佐藤雅晴」展におけるアニメーション、「ダテマキ」の制作風景を捉えた映像も展示されていました。佐藤がいかにツールを駆使してリアルをアニメに取り込んでいくのか。その一端を知ることも出来ます。


ソフィカル「限局的激痛(第2部)」 1999年

なお美術館2階では「トレース」をテーマにしたコレクション展を展開中。名画の人物に扮して写す森村泰昌やソフィカルの作品などが展示されています。


「東京尾行」 12チャンネル ビデオ、2015-2016年

「パラレルワールド」(解説より)とも称されるアニメーション。私も「ダテマキ」以来でしたが、また新たな展開を楽しむことが出来ました。

5月8日まで開催されています。おすすめします。

「ハラドキュメンツ10 佐藤雅晴ー東京尾行」 原美術館@haramuseum
会期:1月23日(土)~5月8日(日)
休館:月曜日。(但し祝日にあたる3月21日は開館)、3月22日は休館。
時間:11:00~17:00。*水曜は20時まで。入館は閉館の30分前まで
料金: 一般1100円、大高生700円、小中生500円
 *原美術館メンバーは無料、学期中の土曜日は小中高生の入館無料。
 *20名以上の団体は1人100円引。
住所:品川区北品川4-7-25
交通:JR線品川駅高輪口より徒歩15分。都営バス反96系統御殿山下車徒歩3分。

注)写真は報道内覧会時に主催者の許可を得て撮影したものです。
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2月の展覧会・ギャラリー

2月中に見たい展覧会をリストアップしてみました。

展覧会

・「日本画の革新者たち展」 そごう美術館(~2/16)
・「森村大道写真展」 東京芸術劇場ギャラリー(~2/20)
・「あざみ野フォト・アニュアル 考えたときには、もう目の前にはない 石川竜一展」 横浜市民ギャラリーあざみ野(~2/21)
・「岩田壮平 日本画展」 佐藤美術館(~3/6)
・「リアス・アーク美術館 東日本大震災の記録と津波の災害史」 目黒区美術館(2/13~3/21)
・「サイモン・フジワラ ホワイトデー」 東京オペラシティアートギャラリー(~3/26)
・「生誕290年記念 勝川春章ー北斎誕生の系譜」 太田記念美術館(2/2~3/27)
・「原田直次郎展ー西洋画は益々奨励すべし」 埼玉県立近代美術館(2/11~3/27)
・「勝川春章と肉筆美人画ー〈みやび〉の女性像」 出光美術館(2/20~3/27)
・「フェルメールとレンブラント:17世紀オランダ黄金時代の巨匠たち展」 森アーツセンターギャラリー(~3/31)
・「村上隆のスーパーフラット・コレクション」 横浜美術館(~4/3)
・「はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション」 国立新美術館(~4/4)
・「ガレの庭 花々と声なきものたちの言葉」 東京都庭園美術館(~4/10)
・「レオナルド・ダ・ヴィンチー天才の挑戦」 江戸東京博物館(~4/10)
・「第19回 岡本太郎現代芸術賞展」 川崎市岡本太郎美術館(2/3~4/10)
・「美術は語られるー評論家・中原佑介の眼」 DIC川村記念美術館(2/11~4/10)
・「国芳イズムー歌川国芳とその系脈 武蔵野の洋画家 悳俊彦コレクション」 練馬区立美術館(2/19~4/10)
・「ジョルジョ・モランディー終わりなき変奏」 東京ステーションギャラリー(2/20~4/10)
・「没後100年 宮川香山」 サントリー美術館(2/24~4/17)
・「田中功起 共にいることの可能性、その試み」 水戸芸術館(2/20~5/15)

ギャラリー

・「ブルース・ビックフォード展 Line and Clay」 山本現代(2/10~20)
・「第10回 shiseido art egg 川久保ジョイ展」 資生堂ギャラリー(2/3~2/26)
・「断片から景色」 アキタマビ21(~2/28)
・「ダレン・アーモンド展」 SCAI THE BATHHOUSE(2/5~3/5)
・「大野綾子展」 KAYOKOYUKI(2/6~3/6)
・「藤本由紀夫展 Broom (Coal) / Tokyo」 シュウゴアーツウィークエンドギャラリー(2/6~3/6)
・「ガブリエル・オロスコ展」 RAT HOLE GALLERY(~3/20)
・「資本空間ースリー・ディメンショナル・ロジカル・ピクチャーの彼岸 vol.7 白川昌生」 ギャラリーαM(2/20~3/26)
・「岡本瑛里 対流圏」 ミヅマアートギャラリー(2/24~3/26)

さて2月スタート展覧会。今月だけではなく、私が今年一年を通しても特に楽しみにしていた展覧会があります。それが東京ステーションギャラリーで始まるジョルジュ・モランディ展です。



「ジョルジョ・モランディー終わりなき変奏」@東京ステーションギャラリー(2/20~4/10)

先行して兵庫県立美術館で開催中の東京巡回展です。油彩、水彩、版画、素描をあわせて100点。時代別ではなく、モチーフや画面構成ごとに分けて作品を紹介し、タイトルのごとく制作におけるヴァリエーション、変奏に着目する内容となります。

モランディ展といえば2011年にも一度、国内で大規模な回顧展が企画されていたことがありました。残念ながら震災の影響により中止されてしまいましたが、今回はそれとは別にまた新たに立ち上げられた展覧会です。まずは心待ちにしたいと思います。

遺作展以来の100年ぶりの回顧展です。埼玉県立近代美術館で「原田直次郎展ー西洋画は益々奨励すべし」が始まります。



「原田直次郎展ー西洋画は益々奨励すべし」@埼玉県立近代美術館(2/11~3/27)

幕末に生まれ、明治期に洋画を描いた画家、原田直次郎。僅か36歳の若さで亡くなってしまいますが、当時席巻していた洋画排斥運動の中でも西洋画を「奨励すべし」と奮闘。日本の洋画普及に尽力したそうです。

展示では原田を取り巻く画家も踏まえて、師弟ほか関連の画家の影響関係まで俯瞰します。

今年生誕290年を迎えた浮世絵師、勝川春章の展覧会が都内2カ所の美術館で開催されます。



「生誕290年記念 勝川春章ー北斎誕生の系譜」@太田記念美術館(2/2~3/27)
「勝川春章と肉筆美人画ー〈みやび〉の女性像」@出光美術館(2/20~3/27)

先に始まる太田記念美術館では春章以下、勝川派のほか、影響を与えた北斎や写楽を見るのに対し、出光美術館では肉筆画に焦点を当てて、その女性表現の魅力に迫ります。なお両美術館では相互割引を実施。それぞれの半券を持参すると入館料が100円引きとなります。あわせて出かけたいところです。

[お知らせ]
東京国立博物館で開催中の「始皇帝と大兵馬俑」展のチケットが若干枚数手元にあります。先着順にてお一人様一枚ずつ差し上げます。ご希望の方は件名に「始皇帝と大兵馬俑展チケット希望」、本文にフルネームでお名前とメールアドレスを明記の上、拙ブログアドレス harold1234アットマークgoo.jp までご連絡下さい。(アットマークの表記は@にお書き直し下さい。)なお迷惑メール対策のため、携帯電話のアドレスからはメールを受け付けておりません。ご了承下さい。

それでは今月もよろしくお願いします。
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「メアリー・カサット展」の記念トークイベントが開催されます

今年夏、横浜美術館で行われるメアリー・カサット展。国内では35年ぶりの回顧展です。



「メアリー・カサット展」@横浜美術館
会期:2016年6月25日(土)~9月11日(日)
URL:http://cassatt2016.jp

印象派を代表するアメリカ人画家、カサットの業績を紹介するとともに、交流のあったドガやモリゾ、さらには影響を与えた浮世絵なども参照し、画家の制作の全体像を追いかける内容となります。

そのカサット展の開催を記念してのトークイベントです。来たる3月9日(水)、作家の江國香織さんをお迎えしてのトークイベントが行われます。

[メアリー・カサット展 開催記念トークイベント]
・日時 2016年3月9日(水) 14:00~15:30 (受付開始は13:30~)
・会場 横浜美術館 レクチャーホール(横浜市西区みなとみらい3-4-1)
・定員 200名(応募者多数の場合抽選)
・料金 無料
・内容 記者発表会(ご挨拶)、展覧会概要解説、トークイベント
・ゲスト 江國香織さん *聞き手:横浜美術館主席学芸員 沼田英子

ゲストはお馴染み作家の江國香織さん。絵に関するエッセイ集、「日のあたる白い壁」の中でカサットについて触れています。絵画作品はもとより、自らの意思でパリへ渡って印象派に加わり、後年には女性参政権の運動に参加するなど、幅広く活動したカサットの生涯についても紐解いていきます。

「日のあたる白い壁/江國香織/集英社文庫」

また当日は江國さんのトークに先立ち、本展担当の横浜美術館の沼田英子主席学芸員による展示概要解説も行われます。

[トークイベント申込方法]
・最大2名様まで申込可。
・官製はがきに、1氏名、2同行者の氏名(2名様でお申込みの場合)、 3代表者の〒住所、4代表者のメールアドレス、5代表者の電話番号、を明記し下記までお送りください。
・〒150-8088 東京都渋谷郵便局 ユース・プラニングセンター「カサット展トークイベント」係
・締切:2016年2月15日(月)必着 *当選者にのみ参加証を送付いたします。
・問い合わせ先 「メアリー・カサット」展広報事務局 03-6826-8708

申込方法は上記の通り。官製はがきでの応募です。氏名、住所、メールアドレスほか、電話番号を明記し、トークイベント係の宛先までお送りください。受付は既に始まっています。締切は2月15日(月)までです。(当日必着)なお申込は2名まで可能です。参加費は無料。応募多数の際は抽選となります。当選者のみ参加証が送付されます。



カサットといえば2011年に国立新美術館で行われたワシントン・ナショナル・ギャラリー展での「青いひじ掛け椅子の少女」を思い出します。なかなか見る機会のなかったカサットの一大回顧展。それを楽しむための一つのきっかけとなりうるイベントではないでしょうか。

「メアリー・カサット展」 横浜美術館@yokobi_tweet
会期:2016年6月25日(土)~9月11日(日)
休館:木曜日。但し8月11日(木・祝)は開館。
時間:10:00~18:00
 *入館は閉館の30分前まで。
 *9月2日(金)は20:30まで開館(入館は20時まで)
料金:一般1600(1400)円、大学・高校生1100(900)円、中学生600(400)円。小学生以下無料。
 *( )内は20名以上の団体。要事前予約。及び前売料金。*前売券販売期間:4月5日(火)~6月24日(金)
 *毎週土曜日は高校生以下無料。
 *当日に限り、横浜美術館コレクション展も観覧可。
住所:横浜市西区みなとみらい3-4-1
交通:みなとみらい線みなとみらい駅5番出口から徒歩5分。JR線、横浜市営地下鉄線桜木町駅より徒歩約10分。
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