2019年1月に見たい展覧会【新・北斎/石川直樹/イケムラレイコ】

あっという間に三が日も過ぎました。この1月に見たい展覧会をリストアップしてみました。

展覧会

・「博物館に初もうで」 東京国立博物館(1/2〜1/27)
・「国宝 雪松図と動物アート」 三井記念美術館(~1/31)
・「特別展 筑前左文字の名刀」 刀剣博物館(1/12〜2/11)
・「タータン展 伝統と革新のデザイン」 三鷹市美術ギャラリー(~2/17)
・「酒呑童子絵巻 鬼退治のものがたり」 根津美術館(1/10〜2/17)
・「絵画のゆくえ2019 FACE受賞作家展」 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(1/12~2/17)
・「顔真卿 王羲之を超えた名筆」 東京国立博物館(1/16~2/24)
・「あざみ野フォト・アニュアル 長島有里枝展」 横浜市民ギャラリーあざみ野(1/26〜2/24)
・「ブラティスラヴァ世界絵本原画展 BIBで出会う絵本のいま」 千葉市美術館(1/20~3/3)
・「未来を担う美術家たち 21st DOMANI・明日展」 国立新美術館(1/23〜3/3)
・「神に捧げた刀―神と刀の二千年」 國學院大学博物館(1/22〜3/16)
・「光悦と光琳—琳派の美」 畠山記念館(1/19~3/17)
・「山口晃 昼ぬ修羅」 横浜能楽堂(1/19~3/23)
・「イサム・ノグチと長谷川三郎 変わるものと変わらざるもの」 横浜美術館(1/12~3/24)
・「子どものための建築と空間展」 パナソニック汐留ミュージアム(1/12~3/24)
・「染付—世界に花咲く青のうつわ」 出光美術館(1/12~3/24)
・「石川直樹 この星の光の地図を写す」 東京オペラシティ アートギャラリー(1/12~3/24)
・「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」 森アーツセンターギャラリー(1/17~3/24)
・「ソフィ カル—限局性激痛」 原美術館(1/5~3/28)
・「イケムラレイコ 土と星 Our Planet」 国立新美術館(1/18~4/1)
・「岡上淑子 フォトコラージュ 沈黙の奇蹟」 東京都庭園美術館(1/26〜4/7)

ギャラリー

・「クラフトNEXT-第58回日本クラフト展」 東京ミッドタウン・デザインハブ(1/6~1/14)
・「マリタ・リウリア展 Golden Age」 スパイラルガーデン(1/5〜1/17)
・「続々 | 三澤遥」 ギンザ・グラフィック・ギャラリー(~1/26)
・「冨安由真 - Making All Things Equal / The Sleepwalkers」 アートフロントギャラリー(1/11〜2/3)
・「大原大次郎・田中義久 二人展 大原の身体 田中の生態」 クリエイションギャラリーG8(1/11~2/14)
・「INSULA LUX 光の島 アントニ タウレ展覧会」 CHANEL NEXUS HALL(1/16~2/14)
・「山本昌男展 BONSAI 手中一滴」 ミヅマアートギャラリー(1/16~2/16)
・「村瀬恭子 park」 タカ・イシイギャラリー東京(1/11~2/16)
・「時の花 - イイノナホ展」 ポーラ ミュージアム アネックス(1/19〜2/17)
・「富士屋ホテルの営繕さん—建築の守り人」 LIXILギャラリー(~2/23)
・「木下直之全集—近くても遠い場所へ」 ギャラリーA4(~2/28)
・「GOTO AKI 写真展:terra」 キヤノンギャラリーS(1/19~3/4)
・「RCRアーキテクツ展 夢のジオグラフィー」 TOTOギャラリー・間(1/24~3/24)

今月は多くの展覧会がスタートします。まずは日本美術です。森アーツセンターギャラリーにて「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」が開催されます。



「新・北斎展 HOKUSAI UPDATED」@森アーツセンターギャラリー(1/17~3/24)


これは北斎の業績を6期の制作年代に分けて紹介するもので、近年発見された、ないし初公開を含む、480件もの作品が公開されます。(展示替えあり。)北斎の大規模な展覧会といえば、一昨年に「北斎-富士を超えて」(あべのハルカス美術館)も開かれましたが、大変に盛況だっただけに、今回も、早々から大いに賑わうかもしれません。

続いて現代美術です。東京オペラシティアートギャラリーにて「石川直樹 この星の光の地図を写す」がはじまります。



「石川直樹 この星の光の地図を写す」@東京オペラシティアートギャラリー(1/12~3/24)



20代にして7大陸最高峰の登頂に成功した写真家の石川直樹は、世界を旅しては、人類学や民俗学の視点を交えながら、風景や日常を撮りました。その石川の初期から未発表作を交えて紹介するのが「石川直樹 この星の光の地図を写す」で、北九州や水戸などの全国各地で開催された巡回展でもあります。

国立新美術館にて「イケムラレイコ 土と星 Our Planet」が行われます。



「イケムラレイコ 土と星 Our Planet」@国立新美術館(1/18~4/1)

ヨーロッパを拠点に活動してしたイケムラレイコは、絵画にドローイングに彫刻など、複数のメディアを行き来しながら、「無限の可能性を表現」(解説より)すべく、活動を続けて来ました。


そのイケムラの軌跡を210点もの作品で紹介する展覧会で、2011年の「イケムラレイコうつりゆくもの」(東京国立近代美術館と三重県立美術館)以来、大規模な個展となります。野外のスペースも用いた展示となり、イケムラの制作の新たな姿も垣間見られるかもしれません。

関東では連日晴天が続き、お出かけ日和となった三が日でしたが、私は諸々と予定が変わり、美術館や博物館に行けませんでした。この週末には、何とか上野へ繰り出したいと思います。

それでは今月も宜しくお願いします。
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謹賀新年 2019

新年明けましておめでとうございます。
今年も皆さまにとって素晴らしい一年になりますよう、心からお祈り申し上げます。



お正月はいかがお過ごしでしょうか。私は元日は自宅で過ごし、2日は恒例の「博物館へ初もうで」展を見るべく、上野へ繰り出すつもりです。

東京と近郊で、年明けに新しく開幕する展覧会は以下の通りです。(15日まで)

・「URUSHI 伝統と革新展」 そごう美術館(1/1~1/27)
・「新春特別展 江戸の書と絵画」 成田山書道博物館(1/1~2/17)
・「博物館に初もうで」 東京国立博物館(1/2~1/27)
・「お正月は、江戸博へ!/春を寿ぐー徳川将軍家のみやび」 江戸東京博物館(1/2~3/3)
・「バロン吉元☆元年/竹久夢二美人画展」 弥生美術館・竹久夢二美術館(1/3~3/31)
・「亥年の福神画」 河鍋暁斎記念美術館(1/4~2/25)
・「かわいい浮世絵 おかしな浮世絵」 太田記念美術館(1/5~1/27)
・「新収蔵作品展 Present for you」 町田市立国際版画美術館(1/5~2/17)
・「ソフィ カル ─ 限局性激痛 原美術館コレクションより」 原美術館(1/5~3/28)
・「本郷寛展/木島隆康展/美術教育の森/北川原温展/トム・ヘネガン展」 東京藝術大学大学美術館(1/8~1/20)
・「アートな年賀状展2019」 川口市立アートギャラリー・アトリア(1/8~1/20)
・「酒呑童子絵巻 鬼退治のものがたり」 根津美術館(1/10~2/17)
・「特別展 筑前左文字の名刀」 刀剣博物館(1/12~2/11)
・「絵画のゆくえ2019 FACE受賞作家展」 東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館(1/12~2/17)
・「岩本拓郎 すべての いろと かたち」 武蔵野市立吉祥寺美術館(1/12~2/24)
・「四季の彩りと趣き 十二ヶ月図展」 講談社 野間記念館(1/12~3/3)
・「染付─世界に花咲く青のうつわ」 出光美術館(1/12~3/24)
・「子どものための建築と空間展」 パナソニック汐留ミュージアム(1/12~3/24)
・「石川直樹 この星の光の地図を写す」 東京オペラシティ アートギャラリー(1/12~3/24)
・「イサム・ノグチと長谷川三郎」 横浜美術館(1/12~3/24)
・「石からうまれた仏たちー永青文庫の東洋彫刻コレクション」 永青文庫(1/12~4/10)

改めて新春に因むイベントの情報です。まずは東京国立博物館です。16年目を迎えた「博物館に初もうで」が1月2日より開催されます。


今年は新春名品紹介として、2年ぶりに「松林図屏風」(長谷川等伯筆)が公開されるのをはじめ、特集「博物館に初もうで イノシシ 勢いのある年に」として、猪にちなんだモチーフの作品が展示されます。

また新春イベントとして和太鼓や獅子舞の演舞、クラリネット・コンサートも行われ、いけばなの設えなどでお正月気分を盛り上げてくれます。昨年もワークシートの配布が時間内で終了するほどに盛況でしたが、すっかり定着した企画だけに、初日から大勢の人で賑わいそうです。

改修工事を終えた江戸博のお正月イベントが復活します。1月2日より「お正月は、江戸博へ!」が開催されます。


会期中は獅子舞の演舞や琴や尺八の演奏をはじめ、正月寄席などが実施されるほか、「春を寿ぐ‐徳川将軍家のみやび」(5階企画展示室)がはじまります。また2日と3日は常設展示が無料で観覧出来ます。

初日の2日は2階と3階の展示室が無料です。東京都写真美術館にて「トップのお正月」が開催されます。


無料となるのは「建築×写真 ここのみに在る光」と「小さいながらもたしかなこと 日本の新進作家vol.15」の2つの展覧会です。地下の「マイケル・ケンナ写真展」は対象外となります。さらにロビーにて雅楽が演奏されるほか、ミュージアムショップでは福袋(限定30個)の販売も行われます。


「ムンク展」を開催中の東京都美術館は2日から開催し、2日と3日に限り、先着順(200名)にて「お年玉プレゼント」が行われます。また2日には「新春を彩る 箏と尺八の調べ」(11時、13時半の2回)が演奏されます。


3日より開館する山種美術館(皇室ゆかりの美術展開催中)では、当日限定として開館時にプチギフト(100名)や甘酒が配布されるほか、ミュージアムショップで「新春福袋」(50個)が販売されます。6000円相当が2000円で販売されるだけに、早々に売り切れとなるかもしれません。


細々と続けて来た拙ブログですが、今年の9月で15年目を迎えます。今後も、展示の感想を率直に書いていきたいと思いますので、本年も「はろるど」をどうぞよろしくお願いします。

*写真図版は木島櫻谷「野猪図」明治33(1900)年。「生誕140年記念特別展 木島櫻谷 PartⅠ 近代動物画の冒険」(泉屋博古館分館。2018年2月24日~4月8日)の内覧会時に、主催者の許可を得て撮影しました。
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