◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「ランチを誘うメールが来て」って?

2007-01-22 11:20:37 | 気になる言葉、具体例
 「趣味悠々、ブログに挑戦してみよう!」を見たのですが、カテゴリー、リンク集、どれもいまひとつ分かりません。そういう方面には脳みそが硬直していてなかなか対応できないようです。記事を投稿するとき、ふさわしいカテゴリーがあることに気づかず、後で「あれ? こういうの、あったんだ」ということで、似た内容なのに違うカテゴリーにあるというようなことになっています。それは後からでも整理したほうがいいのでしょうね。まだそんなにたくさん記事がたまっていないから、もう少し後でもいいかなーって、甘いですか?
 本屋に行って「ブログに挑戦してみよう!」を買いましたが、私は、本を買うと「買ったぞ」と安心して「積んどく」タイプで、まだ読んでいません。きっちり時間を取ってというのが難しく、決心が要ります。そういう、買ったのに読んでいない本がたくさんありますが、今、モノを増やさない、不要なモノは処分する、2~3年さわっていないモノは処分するというふうにしなければいけないと思っていて、買って読みたい本がすべて電子書籍で出たらどんなにいいだろうと思います。
 今日は「ランチを誘うメールが来て」について考えてみましょう。何かおかしいと感じますか? 何も感じませんか? 別に違和感はないよ、というかたは要注意です。
 今、助詞を正しく使えない日本人がとても多く、まるで日本語をだいぶ話せるようになった外国人のようです。「ランチ行こう」「どこ行く?」「パスタ食べよう」、ふだんの会話ならこれでもいいのですが、人前できちんとしゃべらなければならないというときまでこういう話し方しかできなくなってしまっています。アナウンサーでもこういう人がいるのですよ。
 そこまでひどくなくても、助詞が間違っているせいで話が分かりにくい、どうも引っ掛かる、助詞のせいで意味ががらっと変わってしまうなど、非常に困ったことになっています。もしかして、あなたも言っていませんか、「いろいろな種類の野菜が売っていて」と。
 「ランチに誘うメールが来て」「いろいろな種類の野菜を売っていて」が正解です。ランチは目的、誘う対象はあなた、「ランチに」行こうと「あなたを」誘うメールなのです。「野菜を」売っているのはお店の人、お店で「野菜が」売られているのです。
 助詞に関しては、きちんと日本語を学習した外国人のほうが上手だったりして・・・。コールセンターでは外国人が対応している場合がありますが、アクセントはしょうがないとして、文法的にはそちらのほうがよほどしっかりしていて、思わず、「日本語がとても上手ですね、日本人より上手ですよ」と言ったことがあります。お世辞ではなく、本気で。
 さて、今日の気になるワード、「5日間に1度、○○が開かれています」というのが聞こえたのですが、どうですか、おかしいと感じますか。普通は「5日に1度、○○が開かれています」ですよね。「5日間」というと、例えば「この5日間で1度だけ○○が開かれました」というように、「○日から○日までの5日間という期間」を意識していることになります。単に5日に1度開かれるということなら、「間」は要らないのです。こういうことに気づけるようになりたいですね。
コメント
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