地御前港の中ほどには大正時代に築造された石積みの波止場が残されている。防波堤は花崗岩を積み上げたもので、港内側に犬走りが設けられ角部は面取りの仕上げとなっている。波止場の先端部は海側にL型に折り曲がっており、犬走りから堤頂部と海面に向けて長方形の石を突出させた石段が設けられ、堤頂部には繋船用の石柱が設けてある。かつて港西護岸には雁木や焚場の跡などがみられたが現在は改修されて消滅した。
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