撤退する勇気。


マキタの電動刈払い機。
だいぶ前のモデルだ。2008年か2009年あたりかな。ナイロンコード専用で、当時住んでた社宅の周りの草刈りにかーちゃんが手軽に使えるので買って、長いこと重宝していた。
で、こないだかーちゃんが庭で使おうとしたら、動かなかったらしい。電源はきちんとつながっていた、という。

電源プラグで導通当たったら導通なかったので、まず、スイッチのとこで確認。
電源プラグからスイッチまでと、スイッチ本体は異常なし。
スイッチからモーター側で切れているようだ。

この草刈り機は、モーター部を気軽にバラせるようにできていない。
なんとかガードを外してモーターケースを割る。

あーここか。
ブラシの導線がブラシスプリングの下を通っているのだが、2個のうち片方が、スプリングのとこで切れていた。
切れるときにスパークするので、ブラシホルダに焦げが付いていた。

もうひとつ、モーターをケースに固定しているマウントラグの、ケース側の台座が折れていた。

もう1か所のマウントラグは、ラグの鉄板が折れていた。

ラグが折れたモーター側のブラケット。

これは反対側だけど、本来こうなっている。

ラグ側の破面。

ブラケット側の破面。
この草刈り機は、ナイロンコードを巻いたリールの中心にロックボタンがあって、コードが短く擦り減ったら、回転中にそのボタンを地面に軽く叩きつけると、瞬間的にロックが外れて、コードが遠心力で引き出されるようになっている。
破面を顕微鏡で見たわけでないからアレだが、たぶん、ナイロンコードを伸ばすためにリールのロックボタンを地面に叩きつけたときにでも、マウントラグのケース側の台座が片方折れてしまい、残った片方のラグはやがて振動で折れてしまったのではないかと推測する。
直すとすると、まだモーターはアッセンで出るというかアッセンでしか出ないようだけど、ケースはもう出ないっぽい。
まあ直せないこともないけど、主に使うのがかーちゃんでもあるし、回転工具の主要部だから大惨事につながらないとは言い切れないし、ということで、今回は修理を断念し、撤退することにした。

