ベスト8、ベスト4の勝敗予測は見事に外れた。私の目には実力差は紙一重、勝敗の決め手が運か偶然なのか実力の反映なのかよく分からない接戦が多かった。しかし欧州と南米がベスト8に残り、南米が脱落したものの所謂強豪国が順当に勝ち残った。
私の目には勝敗を分ける違いがよくわからなかった。勝負がついた後の解説はもっともらしいけど、筆者が結果を予測しえたかどうか疑わしい。予測できなければ私にはたいした意味はない。言えることは欧州のチームの実力は凄く接近しているが、トップと次のグループの間には微妙だけど超えられない差があるようだ。
喩えて言うならトップグループは92+-3点の力、次のグループは88+-3点、日本は79+-3点程度の実力のイメージだ。それに環境や時々のコンディションやチーム戦略など偶然と必然が重なり結果を左右するというのが私の印象だ。
予選ラウンドとベスト16までは92vs79とか88vs79の戦いだったから、試合当日力が6=+3~-3振れても波乱は生じなかった。しかし、ベスト8以降は-3になると勝てるチャンスは極めて少なくなったということなのだろう。ロナウジーニョが-3のままでは決勝ラウンドは勝てなかった。
今回は環境やコンディションなどのファクターが欧州勢にとってフラット・レートのタクシーに乗るようなものだった。日本の勝敗については+-3点の議論よりもっと79点を押し上げないと勝負にならなかった。オシムがインタビューに答えて同じ趣旨のことを言っていたように思う。
今までのベストゲームはイタリア対ドイツだった。準決勝でこれほどいいゲームが見られるとは思わなかった。今大会随一の守備力を持つイタリアは徐々に調子を上げてきており、フランスはジダンの動きが封じられ苦戦するだろうというのが私の予測である。■