かぶれの世界(新)

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06夏の田舎暮らし-ヤモリと再会

2006-07-29 23:05:23 | 日記・エッセイ・コラム

猛暑の日が続く。昼食前に小一時間お墓掃除しただけで汗びっしょり、何もする気にならない。夕方涼しくなった頃を見計らい、散歩がてら先日大豆の種を蒔いた畑に行ってみたがまだ芽が出ていない。

帰りがけの駄賃に近くの畑で赤くなったプチトマトを2、3個とって口に入れると生暖かい甘味が口に広がった。それではと大きなトマトも取って小川で洗って食べ喉を潤したが、こちらの生暖かいトマト味は甘味が不足していていまいち。

夕食後居間でくつろいでいると、網戸にヤモリが白い腹を見せてへばりついているのに気がついた。この時期になると毎年出てくる。視線を上に向けると網戸の上の窓ガラスにもう一匹いる。

指の先の吸盤が丸くて玩具みたいで何だか可愛い。最近流行の言葉で言うと、キモ可愛いというところか。暫くすると指先が線香花火みたいにコミカルな動きで網戸から見えないところに行ってしまった。

気がつくともう一匹もすりガラスの窓からいなくなっていた。ここ数年毎年1匹しか現れなかったヤモリが、今年は2匹戻ってきたと母と世間話のように話した。ヤモリの爬虫類独特の形が好きじゃなかったが、幸運をもたらすと誰かに聞いてから現金にも可愛いと思うようになった。

特別証拠はないが毎年同じ場所に現れるということは、同じヤモリが顔を見せている気がする。つまり再会だ、ヤモリ君、今年もよろしく。■

コメント
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